話題の本.com編集部ブログVol.21『本を探して三千里』
皆さんこんにちは。
話題の本.com編集部です。
小中高と野球部に所属していた私ですが、今年は、最後の夏の大会の球場よりも暑い気がします。今朝の出勤時など、炎天下で信号待ちをしているほんの数十秒で、汗が吹き出してきました。
自宅を出発するとき、オリンピックの競歩がTV中継されていましたが、こんな気温の中50kmも歩いて大丈夫なのでしょうか。さすがに心配になる暑さです。
私は冷房のよく効いた編集部から、ブログをお届けします。
どうしてもリアル書店で手に入れたい
先日のブログ『キャンプ場で読書』で書いた『あの夏の正解』(早見 和真著/新潮社)ですが、まだ読んでいません。すみません。
ブログを書いた日の帰宅時、最寄駅の書店と(別の本を3冊買いました)自転車で少し行ったところにある書店では見つけられず、本探しは翌日に持ち越しになりました。
この時点でネット書店で注文するのが多分正解だったのですが、翌日から4連休で時間もあったため、「明日、隣の駅の本屋でも探してみよう」と考えたのでした。
翌日、計画通り隣駅の大きな書店に向かうものの在庫切れ(別の本を1冊購入)。取り寄せには10日ほどかかるとのことでした。
そこからさらに近隣の書店へ。刊行から少し時間が経っていることもあり、一縷の望みにかけて古本屋にも立ち寄ってみましたが、またも見つからず。時間と体力だけを奪われ、この日も戦い(?)を終えます。
連休2日目はキャンプです。
道中、ホームセンターやスーパーで買い物をするついでに、というよりはわざわざルートを外れて大きな書店が入っているショッピングモールにも寄りましたが、結局お目当ての一冊は見つかりませんでした。
ここまでくると、「どうしてもリアル書店で手に入れたい」という気持ちにブレーキをかけることはできません。この気持ち、分かる人はいるでしょうか。
あれから2週間、いくつかの書店を覗いていますが未だ手に入りません。本日は夕方に外出する予定があるので、出かけた先の街でも書店に飛び込んでみようと思います。見つからなかったらさすがにAmazonで注文します。
そこで本日は人の買い物に関する行動について、勉強になった本を3作紹介します。
1.『不道徳な見えざる手』(ジョージ・A・アカロフ著/東洋経済新報社)
帯にある「経済とは、釣り師とカモの永遠の闘いである」が強烈です。私たち消費者が釣られてしまうのは、「肩の上のサル」のせいだといいます。肩の上にサルなんていないけど? と思う方は、ぜひ目を通してみてください。(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
2.『♯HOOKED 消費者心理学者が解き明かす「つい、買ってしまった。」の裏にあるマーケティングの技術』(パトリック・ファーガン著/TAC出版)
人間がなぜ、「かわいい」ものに惹きつけられるのか、そもそもどんなものを「かわいい」と判断するのか。タイトルにもある「つい、買ってしまった。」の謎を分析します。(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
3.『僕らはSNSでモノを買う』(飯髙悠太著/ディスカバー・トゥエンティーワン)
企業が一方的に発信する広告よりも、ユーザーが自分の意思で投稿したクチコミに心を揺さぶられることが多いSNS時代の買い物の姿が分かります。「UGC」「ULSSAS」など聞き慣れない言葉が並びますが、「なるほど」の連続です。(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
心理を勉強しても衝動買いはやめられない
今日紹介した3作をはじめ、消費者の心理や企業のマーケティング戦略について書かれた本を読むと、自らの買い物の背景にある心の動きが見えて、面白いものです。
だからといって「衝動買い」をしなくなるということはまったくないので、そのあたりはあらかじめご理解ください。
今日、夕方に訪れる街の書店で『あの夏の正解』は見つかるのでしょうか。
読者のレビューを読んで気持ちを高めつつ、出かけたいと思います。
それではまた、次のブログで!