【話題の本】読書好きがおすすめする『2023年に出版された小説40選』【読書家100人厳選】
2023年も残りわずか。みなさまの”今年の一冊”はどんな本でしたでしょうか?気持ちを前向きにしてくれる本、涙させてくれる本、考えさせられる本、自身を見つめ直すきっかけとなる本など…影響を受けた本は人それぞれですよね。今回は読書好き100人に、2023年に出版されたおすすめの小説をお聞きしました。今年一年を振り返りながら、あなたがまだ出会っていない一冊を探してみてはいかがでしょう。
1.『世界でいちばん透きとおった物語』(杉井光 (著) / 新潮社)
<コメント>
・紙の書籍でないとできない仕掛けがあって大変新鮮だった。他の本では味わえない読書体験が味わえた。(女性・20代)
・この小説は電子書籍化は無理だと思います。紙でなければこの小説の良さがわからないからです。読めば理解できます。(男性・40代)
・電子書籍化不可能な、紙の本でしかできない体験が衝撃的で、まだこの本を読んでいない人にもこの衝撃を味わってもらいたい。(女性・20代)
・電子書籍では絶対に体験ができない、その体験がわかった瞬間に本のタイトルの意味も深く理解できます。(男性・40代)
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2.『魔女と過ごした七日間』(東野圭吾 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・東野圭吾さんの小説は好きで読んでいます。この作品は近未来を舞台にしたAIによる監視社会で起こるミステリーです。単なるミステリーでは無く冒険小説の要素もあり楽しめる小説です。(男性・40代)
・東野圭吾さんの小説は間違いないです。今回の本もサクッととても読みやすいミステリー。スっと内容が入ってきて世界に入りやすいです。東野圭吾さんの小説は次々読みたくなるため、寝不足注意です。(女性・30代)
・ラプラスの魔女シリーズ第3弾ですが、前のシリーズを読んでいなくでも、読みやすいと思います。(男性・40代)
・過去の作品の続編的な感じで話が気になっていたので。続編が気になる方は絶対に読んでください。(女性・30代)
・おすすめの理由は記念作であり、科学とミステリーの融合で設定が面白いからです(男性・30代)
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3.『黒い絵』(原田マハ (著) / 講談社)
<コメント>
・黒い、暗い、怖い、奇妙で不気味な物語。 絵画や仏像など幅広い芸術の知識も新しく知ることができ、新鮮な感じで読めました。(男性・30代)
・短編が6作おさめられていて、どれも面白く、短い時間で満足できる。(男性・30代)
・キュレーターでもあることでか、独自の視点、切り口を、こちら側に与えてくれる(女性・50代)
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4.『街とその不確かな壁』(村上春樹 (著) / 新潮社)
<コメント>
・元々村上春樹が好きでチェックしていました。 約7年ぶりの長編で読み応えたっぷり。 スマホから離れて物語に浸りたい時おすすめします。 日常と非日常のバランスがとても素晴らしいです。(女性・30代)
・好きな作家であることから購入したのですが、じっくりと作り込まれた世界観は他の作品にはなく、小説というものにのめりこみたい人にオススメなものに仕上がっています。(男性・50代)
・主人公と一緒に自分の居場所を探し求めるストーリー、独特の世界観を味わえるところが魅力(男性・40代)
・物語の終わり方が突然すぎて今までにない斬新な終わり方だと思いました。逆にこのような終わり方なのでそれまでの話の内容に吸い込まれて2回ほど読みました。(男性・40代)
・内容ももちろん素晴らしいのですが、世界的な作家の新作をリアルタイムで読むことができるのは日本人としてとても幸せなことだと思う。(女性・40代)
・設定が好きだし、読み進めるうちにドンドン引き込まれました。(女性・30代)
・読み応えがあり、内容から心を揺さぶられた。(男性・50代)
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5.『あなたが誰かを殺した』(東野圭吾 (著) / 講談社)
<コメント>
・人気シリーズ「加賀恭一郎シリーズ」の第12作品目で、予測不能なラストとがとても見どころ。エンタメ性の高いミステリーが読みたい方にオススメできます。(男性・20代)
・東野圭吾さんの作品はどれも読みやすく、話も面白い。加賀恭一郎シリーズもたくさん出ていて、主人公に感情移入しやすい点も評価できる。(男性・40代)
・阿部寛さん主演でドラマ化された加賀シリーズで、前作を知らなくても楽しめて面白い。東野圭吾さんはミステリーの天才。(男性・30代)
・東野作品ならではである、独特なミステリー小説のストーリー展開が良い。(男性・40代)
・加賀恭一郎シリーズは外れがなく、いつも斬新な視点から描かれておりページをめくるのが楽しみなストーリーだと思う。(女性・20代)
・加賀恭一郎が個人的に解決を頼まれた殺人事件はすでに犯人がわかっていました。動機の解明が中心かなと思って読み進めると、その後の展開に驚きました。複雑な人間関係と深い思いを見事に解いて行く素晴らしいミステリーです。(女性・60代)
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6.『続 窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子 (著) / 講談社)
<コメント>
・窓ぎわのトットちゃんからの続編。トットちゃんが戦時中や終戦の世の中が大変なときでも、そのときそのときにあることを明るく元気に楽しいことを探し楽しむ姿勢がよい。お母さんの前向きなパワフルさからなんだなと実感した。実話だからさらに面白さを増して、読んだ後また読みたくなる本です。(女性・40代)
・窓際のトットちゃんを読んだ方にもそうでない方にもぜひ一度手に取って欲しい。トットちゃんが青森に疎開してからのその後、笑いあり涙ありのトットちゃん。ピュアな心に癒される作品。(女性・40代)
・窓ぎわのトットちゃんの続編で、戦時中や戦後の時代でも楽しいことを見つける明るいとっとちゃんの生き方に元気をもらえるから。(女性・40代)
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7.『星を編む』(凪良ゆう (著) / 講談社)
<コメント>
・本屋大賞をとった「汝、星の如く」を読んでいなくても楽しめる作品です。言葉に出来ない微妙な感情が上手に言語化されていて、読了後は妙にスッキリした気持ちになれます。(女性・20代)
・もともと「汝、星の如く」の続編とのことですが、見た目に一目惚れして前作を読む前に買って読んでしまいました。読み進めるたびにその世界に没入するような独特の空気感が好きです。前作を先に読んでおいた方が良かったとは少し後悔…(女性・10代以下)
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8.『近畿地方のある場所について』(背筋 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・インタビューや書きこみ、オカルト雑誌を探っていくうちに正体がわかってくる心霊話。結局全てが解決するわけではない、今でも怪しさが残っているようなオカルト話です。短編連作なので読みやすい。(女性・50代)
・オムニバス形式なので読みやすいが、最後には1つの結末に集結する形式が読んでいて気持ちがいいです。 またリアリティを感じるため、身近に感じるホラーという形で面白いです。(女性・20代)
・話題になっていたが久しぶりにしんから怖さを感じるストーリーだった。(女性・40代)
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9.『鵼の碑』(京極夏彦 (著) / 講談社)
<コメント>
・22歳の時にこのシリーズ前作を読んでハマって以来ずっと新作が出るのを待ち続けていました。17年間待ち続けたかいがあるくらい読み応えがある作品です。(女性・50代)
・久々の百鬼夜行シリーズの新刊。相変わらずの分厚さですが、それが気にならないくらい、文章は読みやすい。ばらばらの視点で語られるそれぞれの事件が、少しずつ近づいていくさまを、しっかりとした文章で書き上げているのは、さすがの一言。(女性・30代)
・シリーズ物ではあるがとにかくページ数が多く読み応えが抜群。そして内容がとても濃厚。(女性・30代)
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10.『正欲』(朝井リョウ (著) / 新潮社)
<コメント>
・多様性をテーマに、これまで自分がもっていた価値観が覆されるような展開になっており、気づきを与えてくれる。(女性・30代)
・自分の価値観が本当に正しいのか考えさせられる作品です。 自分の内面に問いかけてみる、中々ない体験をすることができます。(女性・30代)
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11.『クスノキの番人』(東野圭吾 (著) / 実業之日本社)
<コメント>
・家族が買ったので空いた時間に読んでいましたが導入から情景が思い浮かぶ造詣の細かさが流石東野圭吾という小説でした。(男性・30代)
・著者が好きなので。内容は不思議な話でしたが伏線が繋がるのがらしいなと思いました。(女性・40代)
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12.『名探偵のままでいて』(小西マサテル (著) / 宝島社)
<コメント>
・ストーリー展開がスムーズで感動するシーンが多くて叙述的です。(男性・20代)
・痴呆症になった老人と孫娘の掛け合いという斬新な設定が新鮮である。(男性・50代)
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13.『きこえる』(道尾秀介 (著) / 講談社)
<コメント>
・作中でQRコードを読み取り音声を聞く体験型の小説で、この音声がないと物語が成り立たない作品。どんでん返しや伏線も綺麗で鳥肌もの。小説の歴史を変えると言っても過言ではないと思った。(女性・30代)
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14.『くもをさがす』(西加奈子 (著) / 河出書房新社)
<コメント>
・ノンフィクションです。西加奈子さんが大好きで、さらに私自身も健康不安に襲われた今年。たくさん励まされて少し笑わせてもらって大切な一冊になりました。(女性・60代)
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15.『わたしに会いたい』(西加奈子 (著) / 集英社)
<コメント>
・西加奈子さんのファンなので購入しました。西加奈子さんの書く本は心がほっこり幸せになります。優しい気持ちになりたい時にみると心が落ち着くかと思います。(女性・20代)
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16.『幽玄F』(佐藤究 (著) / 河出書房新社)
<コメント>
・戦闘機にとりつかれた男性の半生記ものだが、読んでいると幻惑された気分になる不思議な小説である。ちょっと他では味わえない独特の雰囲気がある。(男性・60代)
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17.『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈 (著) / 新潮社)
<コメント>
・中学生の子供が珍しく手に取った本だった。(女性・50代)
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18.『物語の種』(有川ひろ (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・久しぶりの有川ひろの新作で、ほっこりと優しい気分になれる短編集。今年はちょっと厳しさを感じる一年だったのでこれを勧めたい。(男性・40代)
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19.『まいまいつぶろ』(村木嵐 (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・史実を基にした歴史小説。生まれながらの障害により言葉が不明瞭な九代将軍家重と、唯一その言葉を理解し通詞として仕える忠光。様々な苦難を共に乗り越えていく二人の姿からは、主従を超えた信頼や人を思いやる気持ちを強く感じます。教科書的には華々しい出来事の乏しい九代将軍ですが、とても人間味のある人物だったと窺い知ることができました。(女性・50代)
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20.『この夏の星を見る』(辻村深月 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生をとりまく出会いは、哀しさ、優しさ、あたたかさなど…人間の感情で溢れていて読み応えがある。(男性・40代)
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21.『十戒』(夕木春央 (著) / 講談社)
<コメント>
・夕木さんの本の魅力は分かりやすいのに先が読めないところだと思います。ジャンルはミステリーで、明らかに今の表現は何か意味があるな、などの引っ掛かりがあるのですが全く予想できない。それでいてトリックは普遍的なものであり、たどり着けなかった自分に呆れます。簡単なのに、想像がつかないところが読みやすく、そして読み応えがあります。徹夜間違いなしです。(女性・30代)
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22.『怪物』(坂元裕二 (著) / 宝島社)
<コメント>
・是枝監督の映画ということで読んでみました。悩みの深さはなかなか他人にはわからない。だからこそ色んなことに無関心ではいけないと考えさせられる小説でした。(女性・30代)
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23.『アリアドネの声』(井上真偽 (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・起承転結がしっかりあって、最後の回答部分も私は納得のいくもので読後感がすごくよかった作品だと感じた。作品のページ数もそれほど長くなくさくさくと読めるので一気読みしたくなる作品だった。(男性・40代)
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24.『列』(中村文則 (著) / 講談社)
<コメント>
・人生について深いテーマで考えられる作品(女性・20代)
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25.『カケラ』(湊かなえ (著) / 集英社)
<コメント>
・容姿に捉われず明るく生きることが良いことだとされているが、世の中はまだまだ容姿を重要視しており、見た目だけで想像し決めつけてしまう。結果、良かれと思ってやった行動や言動が間違いですれ違いが起きてしまうという虚しさ、読み終わってスッキリするわけではないが、今の時代に生きる私達の問題点がそこに表れていると感じた。自分のどこかにコンプレックスを感じている人はぜひ読んでほしいと思う。(女性・20代)
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26.『荒地の家族』(佐藤厚志 (著) / 新潮社)
<コメント>
・内容はとても暗いというか、自分ではどうにもできない現実の中で生きていく人々の姿が描かれています。全体を通して、変にリアルに感じられる作品で、宮城が舞台になっていますが、地元の人ならさらにそのリアルさを感じながら読むことができると思います。(女性・40代)
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27.『なれのはて』(加藤シゲアキ (著) / 講談社)
<コメント>
・前作の「オルタネート」で作家として本気を出したと感じました。今作ではさらに上を行く、この人ガチで賞を獲りに来たと思いました。点と点を最後に全て結んで壮大な伏線回収をする技を感じます。(女性・40代)
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28.『可燃物』(米澤穂信 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・今年読んだミステリーで一番面白かった。短編集でシンプルだが、どの話も意外性があり、読み応えがあった。読者に推理の手がかりを提示してくれているので、一緒に推理できる楽しみもある。(男性・30代)
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29.『カーテンコール』(筒井康隆 (著) / 新潮社)
<コメント>
・今までの登場人物がスターシステムで出て来る表題作を収録した作品が入っている作品集になっていて、氏の筆力の衰えを感じない洒脱の効いた内容に感嘆します。(女性・40代)
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30.『ヨモツイクサ』(知念実希人 (著) / 双葉社)
<コメント>
・現在日本で問題となっている熊が大事な要素になっていて、その習性は興味深く読んだ。知念さんはコロナ禍には感染症を題材に素早く作品を執筆するなど医者と作家の二足のわらじを履いていながらたくさんの作品を輩出する天才だと思っている。(女性・50代)
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31.『リスペクト』(ブレイディみかこ (著) / 筑摩書房)
<コメント>
・東京オリンピックの2年後を書いた作品でまさに炸裂するような衝撃を受けた内容で書籍名通りリスペクトしたいと思えた。(男性・30代)
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32.『歌われなかった海賊へ』(逢坂冬馬 (著) / 早川書房)
<コメント>
・以前読んだ「同志少女よ敵を打て」が面白く、今回も外れなかったから。(女性・30代)
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33.『四日間家族』(川瀬七緒 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・ハラハラドキドキしながらも勇気づけられ気分爽快になる小説で、とてもオススメできます。(男性・20代)
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34.『777 トリプルセブン』(伊坂幸太郎 (著) / KADOKAWA)
<コメント>
・沢山の登場人物がいるのに、みんな個性的で魅力的。その登場人物が、それぞれ影響しあって結末に向かう爽快感がたまりません!(女性・40代)
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35.『魔女のいる珈琲店と4分33秒のタイムトラベルⅡ』(太田紫織 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」シリーズの作者さんの作品で、コーヒーを淹れている4分33秒だけ過去にタイムスリップできるお話。 テンポよく話が進むので、普段小説を読まない方にもオススメです。(女性・30代)
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36.『鈍色幻視行』(恩田陸 (著) / 集英社)
<コメント>
・恩田陸さんらしい続きが早く読みたくなるような文体で、最後までわくわくしながら読めた。(女性・30代)
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37.『木曜殺人クラブ 逸れた銃弾』(リチャード・オスマン,羽田詩津子 (著) / 早川書店)
<コメント>
・伏線回収が見事で面白かった。シリーズ物だけど、これだけを読んでも楽しめる。(女性・20代)
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38.『同じ星の下に』(八重野統摩 (著) / 幻冬舎)
<コメント>
・今時こんなことで、ここまで考える人がいるのだなあと感心しました。今時は自分本位の人が多い中考えさせられる作品でした。(女性・60代)
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39.『君が手にするはずだった黄金について』(小川哲 (著) / 新潮社)
<コメント>
・日本を代表するSF小説を多く書いている。新著が出るたび、新しい角度から想像をはるかに超える世界を創ってくれるので好き。(女性・40代)
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40.『ハンチバック』(市川沙央 (著) / 文藝春秋)
<コメント>
・第169回芥川賞受賞作品であり難病の主人公を扱った作品で、この病気とこの病気の患者の心情への理解が深まります。(女性・50代)