話題の本.com編集部ブログVol.19『キャンプ場で読書』

皆さんこんにちは。
話題の本.com編集部です。

7月の祝日が移動し、大型連休が爆誕しました。
皆さんの連休のご予定はいかがでしょうか。私は千葉県の山でキャンプです。

キャンプ場ではテントを設営した後は夕飯までとくにすることがないので、昨日発表された「2021年ノンフィクション本大賞」の候補作に目を通そうと思います。

 

流行りに乗ってみるのも悪くない

最近、キャンプが流行っていますね。

私はあまり積極的に流行に乗っかるタイプではないのですが、昔からBBQなどのアウトドア系イベントが好きだったことからキャンプには大変興味があり、昨年夏頃に思い切ってテントを購入し、デビューしてみました。

結果、山で過ごす時間はとっても魅力的で、「たまには流行りに乗ってみるのも悪くないなぁ」と感じています。

さて、冒頭にも書いた通りキャンプ場ではとくにすることがありません。私の場合は大体ボーッと山を眺めるか、本を読んで過ごします(日が沈んだ後はしこたまウイスキーを飲みます)。

「本を読むだけなら、わざわざ山に行かなくてもいいじゃないか」

キャンプを始める前の私であれば、そう言うでしょう。いまでもそう思います。

でも、長い時間本を読んでちょっと疲れた頃、本から目線を外すと視界に飛び込んでくる大自然には心底癒されます。都会では絶対に味わえない感覚です。

癒し効果が高い大自然という環境だからこそ、キャンプ場では、読むのにエネルギーが要る、感情を思い切り揺さぶられるノンフィクションの読書が捗ります。

そこで今回は、私が感情を揺さぶられたノンフィクションを3作紹介します。

1.『裸でも生きる〜25歳女性起業家の号泣戦記〜』(山口絵理子著/講談社)

バングラデシュ発の革製品ブランド、マザーハウスの創業者である山口絵里子さんの自伝です。商習慣の違いや現地コーディネーターの裏切りなど、数々のトラブルを乗り越えながら、事業を軌道に乗せていく山口さんの姿に心を揺さぶられます。(書籍の詳細はこちら:Amazonhonto

2.『アヘン王国潜入記』(高野秀行著/集英社)

本ブログに幾度となく登場しているノンフィクション作家・高野秀行氏のルポルタージュ。高野氏は反政府ゲリラが支配するミャンマー北部の山奥に長期滞在し、コミュニティに入り込んで現地住民と一緒にケシの栽培を体験します。こんな取材、高野氏にしかできません。(書籍の詳細はこちら:Amazonhonto

3.『ヤノマミ』(国分拓著/新潮社)

2011年の大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。アマゾン奥地の原住民・ヤノマミの村に潜入し、謎に包まれた暮らしと文化を解き明かします。モノに囲まれた私たちの暮らしと常に死と隣り合わせの彼らの暮らし、どちらが幸せなのか深く考えさせられる傑作です。(書籍の詳細はこちら:Amazonhonto

 

何年経っても色褪せない傑作揃い

著者の強烈な体験や丹念な取材に基づいて著されるノンフィクションは、刊行から何年経っても色褪せることはありません。

2021年ノンフィクション本大賞の候補作も、社会問題や世を騒がせたあの事件に深く切り込んだ力作ばかり(の予感)!元高校球児の私は、候補作品の中からまず『あの夏の正解』(早見 和真著/新潮社)を読んでみようと思います。

<ほかの候補作はこちら>
【速報】2021年「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」候補作発表!

大賞作品の発表が近づきましたら投票企画を実施します。
皆さんもそれまでに目を通しておいてくださいね。

それではまた次のブログで!