話題の本.com編集部ブログVol.11『人のためにお金を使う』

皆さんこんにちは!
話題の本.com編集部です。

昨日のことですが、この春新卒入社された方がTwitterで「初任給をもらいました!」という投稿をしているのを見て、とても懐かしい気持ちになりました。

皆さんは、初任給をどんなことに使ったか覚えているでしょうか。
そしてそのとき、どんな気持ちになったか思い出せますか?

私は、ハッキリと覚えています。

 

義理の兄さんは元アメフト部

私が社会人として初めてのお給料をいただいたのは、いまから8年前。

学生時代のアルバイトの数倍のお給料を受け取った私は、両親に焼肉でもご馳走しようと思って声をかけることにしました。

「大人3人なら高くても2万円くらいかな…。でもまぁ、両親には大学まで行かせてもらって感謝してるし、2万円くらい、くれてやらぁ!」

そんな覚悟を決めて企画した食事会だったのですが、なぜか兄と姉もついて来ることになり、さらに不可解なことに、それぞれの配偶者も同伴することになりました。

姉の夫は、大学時代アメフト部に所属していた大男。義理の弟の奢りと知りながら、ウソみたいな量の肉にバクバクと喰らいつき、よく冷えたビールで流し込んでは幸せそうな表情を浮かべています。

絶え間なく繰り出される追加注文。小刻みに震え始める私……。

次第に遠のいていった意識を取り戻したとき、私はレジの前で白目をむいていました(母親が3万円出してくれました)。

それでも、お店を出たときに皆の「ごちそうさま」という言葉を聞いて、なんだかちょっと大人になったような気がしたことを思い出します。

私はこの経験から学んだのですが、人のためにお金を使うのは気持ちの良いことですよね。外食にはなかなか出かけづらい昨今ですが、読書好きなあの人と会うチャンスがあれば、本のプレゼントを用意するのはいかがでしょうか。

そこで今回は、(私が)プレゼントにもらったら嬉しい本を紹介します。

1.暴力と不平等の人類史(ウォルター・シャイデル著、鬼澤忍・塩原通緒訳/東洋経済新報社

19年6月に発売された本です。石器時代から現代まで、人類が経験してきた様々な不平等を振り返り、それを解消するに至った要因を分析するという内容だそうです。700ページ以上と分厚く、値段も6,000円ほどするため、買うには度胸がいります。プレゼントでもらえたら喜ぶ本好きは多いはずです。(書籍の詳細はこちら:Amazonhonto

2.人間の条件(ハンナ・アレント著、清水速雄訳/筑摩書房)

5年ほど前に買ったものの、書かれていることがあまりにも難しく、途中で諦めてしまった1冊です。あれから読書経験を積んできたいまなら読める気がします。(書籍の詳細はこちら:Amazonhonto

3.言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術(橋口幸生著/宣伝会議)

テレワークの時代、チャットなどでコミュニケーションを取ることが増えたビジネスマンにとって、大変役に立つ本です。受け取る人を選ばない1冊といえるでしょう。(書籍の詳細はこちら:Amazonhonto

 

相手を思って本を選ぶ

最後になりますが、本をプレゼントするのは簡単ではありません。

ちょっと気になる異性に「愛」について書かれた本をあげるのは重いですし、そこまで親密でない相手にマネー・財テク関連の本を渡すのも意味深です。

本選びには大変な労力が必要なのです。

でも、どんな本をあげようか悩んでいるとき、普段以上に相手のことを思っているはずです。そしてその結果、相手の趣味に合う作品をプレゼントできれば、それまでよりもっと親密になれることは間違いないでしょう。

ぜひ、時間と労力をかけて、相手が喜ぶ一冊を探してみてください。
それではまた、次のブログで!