話題の本.com編集部ブログVol.12『復讐劇はお好き?』
皆さんこんにちは。
話題の本.com編集部です。
穏やかな春を過ごし一息ついたら、あっという間に6月になりました。編集部のある東京はそろそろ梅雨入りが発表されそうです。これからはしとしとと降る雨の音に耳を澄ます日も多くなりそうですね。
雨が降る風景や、梅雨空を飾る色とりどりの傘、雨に濡れる美しい紫陽花、長靴で踏み入れる水たまり。「雨は嫌だな」と考えてしまいがちですが、梅雨の時期にも見方を変えればいろいろな楽しみがありますよね。
さて、本日6月2日といえば439年前の今日、ある重大事件が起こりました。439年前というと1582年、安土桃山時代に遡ります。昨年(2020年)の大河ドラマ『麒麟がくる』最終回のあの場面です。
6月2日は「裏切りの日」
天正10年6月2日早朝、京都本能寺に滞在中の織田信長を家臣・明智光秀が突如謀反を起こして襲撃した事件「本能寺の変」が起こりました。
なぜ明智光秀が織田信長を裏切ったのか、様々な説や憶測がありますが、真相はわかりません。しかし、裏切ったことには変わりがないのは事実です。そんな本能寺の変にちなんで今日6月2日は「裏切りの日」と制定されています。
「裏切る」には、味方に背いて敵側につく、約束や信頼、期待などに反するという意味があります。
皆さんは信じていた人に裏切られた経験はありますか?自分のなかで相手への信頼度が高ければ高いほど、裏切られたショックは計り知れないですよね。裏切られたら復讐を‥と考えたりすることもあるのではないでしょうか。
本にも裏切られた主人公が復讐を遂げていくストーリーが数多くあります。裏切られひどい目にあった登場人物に感情移入し、復讐を遂げていく様子に、読んでいる側も達成感を味わえることが醍醐味ですよね。
さて、裏切りの日にちなんで今回は、「裏切りにあって復讐する」ストーリーのおすすめの作品をご紹介します。
1.『代償 』(伊岡 瞬著/ 角川書店)
ある事故をきっかけに同じ家で育った2人の少年。1人は弁護士、1人は犯罪者に。日常に紛れてしまいそうな”悪意の塊”にゾッとする、ミステリー史に残る“胸糞な展開”に内臓を鷲掴みにされます。(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
2.『眠れぬ夜を抱いて』(野沢尚著/幻冬舎文庫)
ひとつの街で一家失踪事件が続き、その街の開発者である旦那のために妻が動き出す。それが悲劇の始まりだった…。恋愛小説かと思って手に取ったら、様々な伏線が張り巡らされたミステリー。おだやかで幸せな日常の影に潜む狂気を、巧みに描いています。(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
3.『64(ロクヨン) 上下』(横山秀夫著/文春文庫)
たった7日間しかなかった昭和64年に起きた昭和最後の未解決誘拐事件をモチーフにした作品です。警察内部の人間模様が濃密に書かれる、最後に思わぬ形で伏線が回収され真相が解明されていきます。長編でここまで綺麗な収束は圧巻です。(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
感情を揺さぶられる復讐劇
今回は裏切りの日にちなんで、復讐にまつわる書籍を紹介しました。復讐をすることになった主人公の壮絶な姿は美しくも悲しい姿は心惹かれるものがありますよね 。本を握る手に思わず力が入ってしまうことも。復讐ストーリーはまた別の機会にもご紹介します。
それではまた次のブログで!