OFFBEAT 成り行きIT社長の挑戦の軌跡

柏野 慎也[著]

2022.09.20

1650円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

OFFBEAT=常識はずれ

フリーターのバンドマンが突然経営者に!
既成概念をぶち壊し成功を掴み取った
成り行きIT社長のブルーオーシャン戦略とは。

周囲や常識からはずれているのは悪いことではなく、
それを強みに変えればほかの人が見えていないものをとらえることができます。
著者は27歳までフリーターとして過ごし、
IT業界での十分な経験がないまま社長になった異色の経歴の持ち主です。
当時、システム屋は作って納めるまでが仕事、というのが業界の常識でした。
しかし著者はそれにとらわれず、
納品後も顧客の要望に応えてシステムを作り替えていきました。
このやり方は時間がかかるうえに作ったシステムの汎用性が低いため、
時には利益を重視する周囲とぶつかることもありました。
しかし顧客には好評で、特に煩雑な作業が多いうえに年度更新のたびに負担を強いられる
学校現場の先生たちから支持を集めるようになります。
そして著者は、私立校の校務システムという
ニッチな分野で高いシェアを獲得することができたのです。
本書は、一人の経営者が赤字企業を
ニッチトップ企業へと成長させるまでの挑戦の軌跡をたどります。
現状に悩む人にヒントを与え、新たな一歩を踏み出すきっかけとなる一冊です。

目次

はじめに

第1章 父の自殺、会社の経営難、去っていく友人……
成り行きでやむなく始めたIT社長業
心を殺して生きていた少年時代
周回遅れの青春
父が命を絶った日
父と過ごした、最後の夜
やっと普通の家族になれる
27歳フリーター、ゼロからのスタート
初めての就職で新しいスタート
クレーム対応に潜む営業のチャンス
指導要録が理由で、消える春休み
赤字続きの会社から、去り行く幹部社員
誰のために存在するシステムなのか
タクシーの位置情報配信サービスを開発するも失敗

第2章 実地で学んでいくからこそ見える潜在ニーズがある
新たなシステム開発で切り拓いたブルーオーシャン
足元に落ちていた、新たなヒント
思いがけないブレイクスルー
明らかになったシステムの穴
取締役への昇格が生んだ火種
社内に流れる、不穏な空気
成り行きでIT企業の社長となる
先生の困りごとに寄り添い システムをバージョンアップ
「ミスなく手間なく疑問なく」を目指して
始まった、巨人の侵略
敗戦、敗戦、敗戦

第3章 既成概念を無視することが、時に最良の決断を下す
迫りくる大きな競合に立ち向かい、乗り越えた倒産の危機
天使か、悪魔か
ライバル会社の異端児との共闘
プレゼンテーションは突然に
ゼロから始まった、大規模システム開発
「水と油」の2社と、突貫プロジェクトを遂行
半年で3つの大型契約を獲得
サラリーマンの悲哀
「大丈夫、あなたならできるよ」
やるべきか、やらざるべきか

第4章 数字を気にせず、人のためを優先すると利益は上がる
顧客の声を聴き続け、築き上げた業界NO.1
自分たちのもつ価値は、自らの手で届ける
青臭くていい、キレイゴトでいい
BtoBに、ダイレクトレスポンスマーケティングを導入
北海道から届いた相談
私立校の個性的な教務に唖然
学校を支えるのは、教育者の思い
けんかをして分かった、システムに求められる本質
もう私立校しかない
思いのほか強烈だった私立校の個性
大企業の論理、中小企業の悲哀
先生に育ててもらったシステム

第5章 人との違いは武器になる
自分を信じ続ければ、ビジネスは必ず成功する
常識にとらわれず、人との違いを強みに変える
顧客は資産だからこそ、大切に守り増やしていく
自らの仕事の定義で、未来が変わる
システム導入後のよりよい未来の姿を提示する
教員の指導要録作成の手間が10分の1に
1時間掛かった学級日誌の作成が、5分に短縮
あらゆるデータを一元管理し、教務のDX化に成功
年度更新時の負担を大幅軽減
私立校の個性に合わせ、欲しい機能を作り込んでいく
ニッチを極めた先にある大きなメリット
ニッチと向き合うことで技術力が磨かれる
自社のエンジニアの半分が元教員である理由
Appleからの「通知表」
出口のないトンネル
学校に行くことがすべてではない
不登校児の光となる「スクールコーチ構想」
すばらしい人材が眠るコーチングの世界
自分だからこそ成し遂げられる使命がある

おわりに
あとがき

著者:柏野 慎也

ウェルダンシステム株式会社 代表取締役
1976 年大阪生まれ。1998 年駒澤大学経営学部卒業。
大学在学中よりバンドに熱中し、20 代の多くをフリーターとしてバンド活動に費やす。2003 年に高校時代の友人の誘いを受けウェルダンシステム株式会社の立ち上げに参加。その後、会社を引き継ぐ形で代表取締役に就任。赤字が続き債務超過だった会社を業界トップ企業に成長させる。あるとき公立中学校より依頼を受け、校務システムの開発を本格的にスタート。学校現場の多忙な業務を効率化し、日本の教育を改善することをミッションとして、都内の公立中学校を中心に自社のシステムを普及させる。2008 年に大手企業が市場に参入、ほとんどの顧客に乗り換えられ市場から淘汰されたことをきっかけに、2011 年に校務システムのターゲットを公立から私立にシフト。以来、独自のマーケティング手法とシステムのブラッシュアップにより着実に業績を伸ばし、2021年には全国約1300 校の私立校のうち10%ほどのシェアを獲得。学校現場の業務改善に大きく貢献したとしてApple Japan よりその業績を評価され、3 年連続で表彰を受ける。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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