社員が自ら考え、動く 自走型組織の作り方

森田 満昭[著]

2022.03.14

990円(税込)

幻冬舎

新書

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書籍内容

売上の拡大、コスト削減、新規事業の創出……
「自走型組織」が会社の未来を切り拓く!
組織変革のプロが教える自走型組織の作り方とは──。

自走型組織とは、社員が自ら考え、動く組織のことを指します。
多くの経営者にとって、細かく指示をしなくても社員が主体的に行動し、
事業を前進させていけるような組織に成長することは一つの理想といえるでしょう。
本書では数多くの中小企業の組織変革をサポートしてきた著者が、
自走型組織へと改革するための方法を具体的な事例を交えて分かりやすく解説します。

「経営ビジョンを共有できる幹部がいない」
「部署間に軋轢がありスムーズに仕事が進まない」
「誰かが指示をしないと動かない社員が多い」
多くの経営者がこのような悩みを抱えています。
しかし、社員一人ひとりが率先して業務に取り組む自走型組織になれば、
上司も部下もストレスなく働くことができ、生産性の向上、事業の拡大や創出と、
さらなる組織の発展が可能となるのです。
これまでに著者は、コーチングマインドをベースにした
フューチャーサーチワークショップなど各組織に合った手法を活用し、
メーカーや病院など多岐にわたる業界の組織改革を実現してきました。
本書では、いかにして自走型組織へと成長すればよいのかについて
「幹部の育成」「キーパーソンとなる現場リーダーの育成」「一般社員の意識改革」
という3ステップを提案するとともに、
自走型に生まれ変わり好転した事例を紹介しています。
著者が培ってきた自走型組織の作り方はシンプルかつ実践的であり、
人材育成や組織運営、ひいては組織の継続や収益に貢献するものです。
中小企業経営者必読の一冊になっています。

目次

はじめに

第1章 経営者の指示がなければ誰も動かない……
機能不全の組織が抱える共通の問題点
経営者は常に人材の悩みを抱えている
機能不全に陥った企業の末路
社員が育たない本当の原因
なんのために働くのかを個人が探求する時代
自走型組織とは
自走型組織を支える社員
自走型組織と管理型組織
自走型組織に必要な条件
組織変革のプロセス

第2章 組織の自走化は経営者一人の力では不可能!
経営ビジョンを共有できる幹部の育成から着手せよ
共有して合意されたビジョンの必要性
共有ビジョンと個人ビジョン
ビジョンを共有するプロセス
ビジョンはエネルギーの源
ビジョンづくりと環境づくり
なぜ幹部の育成からスタートするのか
会社の問題を他人事としてとらえる幹部
「部下を育成するスキルとマインド」の欠如
自分事になっていない研修
幹部が生まれ変わる3つのプロセス1 知識を広げる
幹部が生まれ変わる3つのプロセス2 ビジョンを探求する
幹部が生まれ変わる3つのプロセス3 関係の質と思考の質を高める
対話というアプローチ
組織変革で幹部に起こること
望ましい幹部像とは?

第3章 自走化を加速させるには現場のリーダーが必要不可欠!
幹部と現場をつなぐ「キーパーソン社員」を育てよ
キーパーソンを核とした変革ストーリー
キーパーソンが必要な理由
キーパーソンの見つけ方
キーパーソンの特徴
キーパーソンの活躍
キーパーソンの適性
キーパーソンを含めたチーム戦略
キーパーソンの育て方
キーパーソンとともに学ぶ

第4章 「どうせ言っても変わらない」という思い込みを覆せ!
自走化成功に向けて、社員一人ひとりの意識改革を促進せよ
本当に社員だけが悪いのか?
社員の内発性を阻害する要因
モチベーションにつながる社員の感情を重視する
一般社員のやる気は上司と部下の関係性が重要になる
経営において社員育成は売上向上より重要であると認識する
心理的安全性は健全な会社運営に必要な要素
心理的安全性が欠けたままだと組織はどうなるか
社内変革が始まると起こること
チーム内での質の高い対話
対話会はガス抜きではない

第5章 「社員が主体的に動き、仕事の成果が飛躍的に上がった」
自走型に生まれ変わり好転した組織の事例
「幹部の振る舞いが180度変化した」地方の中古車販売会社
社内のリーダーが育たない
最初の1年目の取り組み
事業承継に向かって
次期社長候補としての覚悟を決めてもらう
決意も新たに動きだした組織の変化
歩み寄る社員と幹部たち
「自分たちで歩き始めた幹部」が会社を変えた訪問介護事業者
会長から依頼されて二代目社長の信頼を得る
本社を悪者にすることで居場所を確保していた幹部
阻害要因がなくなると組織変革がスムーズに進み始める
「病院を変えられるのは俺たちしかいない」と立ち上がった副院長たちの院内改革
二代目理事長の苦悩
具体的な取り組み
自走を始めた副院長たち 新型コロナウイルス感染症のクラスター発生
若い社員たちがリーダーとしての自覚を深めた地域密着型のうなぎ店
事業承継し年商1億円を売り上げた結果……
なんのためにビジョンを実現したいのか、その答えを探して
幹部で対話して自分達のビジョンを導き出す
3年目に入るところで組織の自走が始まる

第6章 売上の拡大、コスト削減、新規事業の創出……
自走型組織を率いて会社の未来を切り拓く
自走型が組織にもたらすプラス効果
自走型組織を始めるにあたって
組織がある限り組織変革は続く

おわりに

著者:森田 満昭

株式会社ミライズ創研代表取締役
1957年、神戸市生まれ。64歳。マリストブラザーズ国際学校卒。
大手物流システムメーカーで30年間開発に携わり、特許17件を取得。
54歳のとき、ヘッドハントにより自動車用品メーカーへの転職を果たすが、
組織の内紛によりわずか1カ月で突然のリストラに遭う。
55歳で組織変革コンサルタントとして独立起業。
組織変革支援を続けるなかで「経営者も社員も笑顔で働ける組織創り」を理念に掲げ、
売上のみならず、職場満足度向上にもフォーカスした手法で組織変革を展開する。
2012年にM'sビジネスソリューション設立。2017年に株式会社ミライズ創研に社名変更。
2018年より、「ミライズ流組織変革術 組織変革リーダー養成塾」を開塾している。
本質的な働き方改革を実現するためのリーダー、社内コーチ、組織コンサルタントの育成に情熱をかけて取り組んでいる。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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