中小企業社長のための会計・経理の強化書

加藤弘之[著]

2022.12.26

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

中小企業こそ監査を実施せよ!
中小企業が伸び悩む要因は経理機能の弱さにあった
監査の実施で現場を細かく、正しく、素早く把握できる
生産性と組織力を劇的に向上させる方法とは

中小企業において社員が30~50名程度、売上高10億円くらいの規模になってくると、
経営者は社員や社内の業務のことをすみずみまで把握することが難しくなってきます。
そして「昔と違って、自分の思うように会社が動かない」といった悩みを
抱えるようになることがあります。
この問題を解決するために、自社で組織改革を行ったり、コンサルティング会社に依頼したり
するもののうまくいかず、フラストレーションを感じる経営者は後を絶ちません。
著者は、中小企業も上場企業で行われている監査の考え方や手法に基づいて現状の問題点を抽出し
経営や業務をチェックすれば、組織や業務内容は大きく改善できると言います。
「うちには顧問税理士がいるので、監査(公認会計士)は必要ない」という考えは大きな誤りで、
むしろ中小企業こそ監査を導入すべきだと考えているのです。
公認会計士が行う「コンサル監査」は税理士が行う業務とはまったく異なります。
経理部で集計した数字のチェックのみならず、決算書の数字が実態に即しているか、
ビジネスのプロセスが正しい手順で実施されているかまで確認します。
このような監査を実施することにより会計ベースで社員教育を行う風土が整い、
高い生産性と、経営トップの意思がすみずみまで浸透する組織づくりが実現できると著者は考えます。
本書では、中小企業と上場企業、その両方の業務内容や組織を内部からじっくりと見てきた著者が、
「コンサル監査」を実施することで企業がどのように変革するのかを解説しています。
業績が伸び悩む中小企業経営者必読の一冊です。

目次

はじめに

[第1章] 中小企業経営者を襲う「今どうなってんねん!」
中小企業のポテンシャルを引き出したい
中小企業の弱点は組織運営にある
中小企業の経営者の悩み、資金繰り
業績はいいのに、支払いが苦しいのはなんで?
店舗が増えると管理が難しくなる
目の届かないチェーン店での不正をどう防ぐか
終わりの見えない組織運営に正解はあるのか?
組織運営の肝となる「内部統制」
上場企業は組織マネジメントがうまくできるように内部統制を整えている
小さな企業ではある意味で内部統制はうまく機能している
個人商店のままで続けるのか、その先の成長を望むのか
スパン・オブ・コントロールの先に行くために経営者に必要なこと
中小企業のための内部統制を身につける

[第2章] 伸び悩む中小企業の共通点は経理機能が弱いこと
大企業はルールと数字で統制されている
中小企業は経営者一人の力で統制されている
なぜ数字による管理は優れているのか?
定性的なコミュニケーションではなぜダメか
ライン部門とスタッフ部門
内部統制、組織マネジメント強化の第一歩は経理部から
経営者は会計・経理の重要性を認識しなければならない
会計情報から、会社のさまざまなことが見えてくる
中小企業は経理部をうまく使えるかどうかでマネジメントの質が変わる
現場のマネジメントで使える数字を抽出する
経営者は経理部と一緒に、数字で会社のマネジメントをする
ほとんどの経営者は経理機能を理解していないから成長できない
今後は数字をベースにした経営管理の重要性が高まる

[第3章] 経理機能を強化すれば、現場で起きていることを細かく、正しく、素早く把握できる
使える数字、使えない数字がある
【使えない数字①】比較できない(対象がない)数字
【使えない数字②】大きな数字
決算数字が役に立たない理由① 部門長は部門の数字にしか責任をもてないため
決算数字が役に立たない理由② ライン部門はすでに十分努力をしていると考えられているため
決算数字が役に立たない理由③ 具体的な行動に結びつかないため
【使えない数字③】古過ぎる数字
【使えない数字④】ラインで使われている数字とずれている数字
【使える数字①】分解され、比較できるように加工された数字
【使える数字②】現状が分かる、または将来が見通せる数字
【使える数字③】ラインの現場にマッチした数字
経理部が使える数字を作らない理由① リソース不足による多忙
経理部が使える数字を作らない理由② 保守的、減点主義的な姿勢
経理部が使える数字を作らない理由③ 顧客意識、価値提供意識が薄い
組織的運営を支えるための経理機能強化
経理機能強化のために社長がやるべきこと
経理部を中心に使える数字を集計する
経理機能強化には、集計業務の効率化、迅速化が不可欠
会計ソフトの見直しで業績を正しく把握し、集計スピードを速める
経理機能強化と並行して経理部員の意識改革を進める
経理部が生産性の向上を図ることこそ、経理機能の強化そのもの

[第4章] 調達、生産、営業、人事。会社のすべての業務を数字で管理する組織づくり
経理部とライン部門には壁がある
経理部とライン部門の壁を乗り越える組織づくり
会社が数字でコミュニケーションをとれる組織づくりのプロセス
仮説としての使える数字を提供する
現場の数字から全社の数字の問題や課題を解決していく
数字によるマネジメントが浸透すれば、経営リスクも事前に防げる
組織内での数字によるコミュニケーションの定着
数字によるマネジメントは全社員の社員教育になる
予実管理で、全社が目標に向けて動き出す
ほとんどの中小企業の予実管理はもどきになっている
予実管理のPDCAとKGI、KPI
数字によるマネジメントが定着しにくい中小企業
上場企業は監査を通じて内部統制を高めている
中小企業は外部の目を入れることで経理を育てるべき
中小企業は公認会計士を活用することで組織を強化できる
非上場の中小企業向けのコンサル監査とは
コンサル監査の進め方
継続的なコンサル監査を通じて会社を磨く
年間のコンサル監査を通じた会計モニタリング報告

[第5章] 数字によるマネジメントができれば、会社は自走し始める
コンサル監査によって社長の理想が実現する
コンサル監査により事業承継の基礎を固める
会社の実態を数字で把握できているほど、事業承継は成功しやすい
M&Aでも自社の実態を数字で把握しておくことは有利になる
事業承継や資本関係の整理を見据えたコンサル監査
IPO(株式会社)を目指すなら、より高度な内部監査は必須
中小企業は公認会計士を活用して、自走する組織をつくれ

おわりに

著者:加藤弘之

公認会計士・税理士。1956年生まれ。関西学院大学卒業後、税理士事務所に勤務。その後、公認会計士資格を取得、大手監査法人にて会計監査や株式公開準備業務などに従事する。会計と監査(=研修/内部統制の整備)を通じて中小企業の経営の磨き・継承(ステージアップ)に貢献していきたいという思いから、2006年に独立しエクジット株式会社を設立。2012年税理士法人エクジット代表就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ネット書店

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