郊外の地主を救う クリニック土地活用

岡田 衛[著]

2023.06.02

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

クリニックを誘致して安定収益を実現!

郊外の地主が抱える悩みを解消する
目からウロコのクリニック土地活用とは

郊外に空き地や遊休地をもつ地主にとって、土地活用は大きな悩みのタネです。
そのままにしていては、固定資産税や管理などコストと手間がかかるだけの
お荷物でしかありませんが、土地活用の選択肢が都市部に比べ少ないのが現実です。
アパートや駐車場、コンビニエンスストアなどは、余程の好立地でなければ
収益につなげるのが難しく、かえってマイナスが重なる事態になりかねません。
また、所有している土地が市街化調整区域にあたる場合には、原則的に建物の建設が
制限されていることから、運用する手段が非常に限られてしまいます。

 この問題に対して、医療建築に特化した建設会社の経営者である
著者が提案しているのが、本書で紹介する「クリニック土地活用」です。
開業を目指す医師にとって、郊外は都心に比べ競合が少なく、
経営コストも削減できるため需要が高いのです。また地主にとっては、
30年ほどの事業用定期借地契約で安定収入が見込めるうえ、
医療機関を誘致することで地域貢献にもつながります。
さらに土地活用が難しいと考えられている市街化調整区域においても、
公益上必要であるとして建築の許可を受けられる可能性が高いことは
ほかの土地活用とは違うメリットだといえます。
著者は市街化調整区域の使い道に悩み、郊外の土地を運用できずにいた地主の悩みを
このクリニック土地活用で解決してきました。

 本書では、郊外の土地をもつ地主がクリニックなどの医療機関を誘致するまでの
ステップを詳しく説明しています。土地活用に悩む郊外の地主にとって、
今後の計画を立てるうえでのヒントとなる一冊です。

目次

はじめに

第1章 継ぎ手のいない田畑、収益の上がらない立地、相続税の負担……
郊外の地主は問題が山積み

土地を所有していることは必ずしも有利ではない
土地活用の王道、アパート経営も人口減少で難しい
コンビニエンスストアや商業施設も頭打ち
太陽光発電投資にもさまざまな問題が
悩ましい郊外の土地の相続
土地活用も売却も難しい農業用地
活用もできずに固定資産税を払い続けるジレンマ

第2章 安定して高収入を得るにはクリニック誘致が最適‼
人口減少地域でも増加している医療ニーズ

医師・歯科医師ともに開業希望者は増え続けている
クリニック誘致で安定の収入を得る
新規開業クリニックの大半は借地
賃料は平均的でも長期にわたる安定が魅力
30年事業用定期借地・原状回復で貸し出せる
土地を貸しても期間が満了すれば返却される
周囲の環境にも配慮できる
元農地はクリニック誘致のチャンス大
商業地や住宅地よりも田畑に囲まれた郊外が人気
医師から人気の土地
医師も困っている開業のための土地探し
郊外の土地に開業するクリニックは人気を得やすい
医師に人気の地域は都市部から車で30分から1時間の距離の場所

第3章 クリニック探しから事業用定期借地契約まで
クリニック誘致を成功させるための3ステップ

把握しておきたいクリニック誘致の詳細
【ステップ1】土地条件の調査
理想は整形地で道路に接する面が多い土地
医師が探すのは300坪以上のまとまった敷地
クリニック誘致には調剤薬局がセット
周囲に公共施設のある土地や地盤の良い土地が好まれる
道路との高低差はかさ上げが必要な場合も
土地の性質を知る
第一種低層住居専用地域は調剤薬局建設が難しい
生産緑地の指定を受けていないか確認する
保有する土地は青地か白地かを確認する
土地に抵当権が設定されていないかを確認する
土地の正確な大きさを確認する
公共下水道が通っているかを確認する
土地の坪単価を調査する
【ステップ2】開業予定の医師探しとマーケティング調査
クリニック開業の鍵を握るコンサルタント
貸地資料を作成する
借り手を募集し診療圏調査を行う
総合病院の近くではクリニックは誘致できない?
【ステップ3】契約交渉と締結
農地を転用するために必要な費用の確認
医師のローン審査
契約書特約事項の作成
医師から出店申込書、確定測量に関する覚書を受け取る
関係者顔合わせ
行政書士による建築許可申請
契約
農地転用の立地基準を確認する
農業委員会への書類提出
農地転用の許可

第4章 使い道がなかった土地が安定した収入源に
クリニック誘致の成功事例

使い道のない土地を安定した収入源に
《事例1》息子の説得でクリニック誘致を決めたAさん
《事例2》跡継ぎの生計のためにクリニックを誘致したBさん
《事例3》近隣の地主と歯科医院を誘致したCさん
《事例4》活用を諦めていた土地を貸すことができたDさん
《事例5》放置していたコンビニエンスストアの跡地を貸したEさん
《事例6》クリニック誘致が地区医療モール形成につながったFさん
《事例7》コンビニエンスストア店舗を取り壊し、クリニックを誘致したGさん
《事例8》コンビニエンスストアとの契約を打ち切り、クリニックを誘致したHさん
《事例9》古アパート跡地をクリニックに貸したIさん
《事例10》築25年のアパートを取り壊したJさん
《事例11》高い農作業委託料問題を解消したKさん

第5章 クリニック誘致は超高齢社会を長期的に支え
地域に貢献できる土地活用

進む離農とその後の土地問題を解決するクリニック
農家をやめたい次世代の担い手たち
周辺住民に歓迎されやすいクリニック開業
クリニックの開業で地域利便性を向上
土地を貸すことで相続税を圧縮できる
土地の収益化は地主としての使命
収益と地域への責任の両立を目指して

おわりに

著者:岡田 衛

1967年生まれ。株式会社岡田組代表取締役。昭和22年に創業した株式会社岡田組の三代目社長。名城大学理工学部建築学科卒業後、設計事務所勤務を経て、株式会社岡田組に入社。36歳のときに三代目社長に就任。当時、主力として手掛けていた一般建築が価格競争にさらされ、事業の赤字が続くなか医療建築に活路を見いだし、多数のクリニック(医科、歯科)、調剤薬局、地区医療モール等の建設を手掛けることでV字回復の経営を実現する。愛知県を中心にクリニック開業を希望する多くの医師および医療関係者からの依頼を受け、土地探しから医療建築までを一貫して提供するサービスを実施している。

ネット書店

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