本当に必要なものだけに囲まれる、上質な暮らし

田村 昌紀[著]

2021.11.30

1760円(税込)

幻冬舎メディアコンサルティング

単行本

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書籍内容

世界中の美しいデザインを追求したどり着いた
理想的で豊かなライフスタイルの真髄――

僕が53年間インテリアや住まいのデザインに携わってきて感じるのは、
上質な暮らしとは自分にとって本当に必要なものを吟味し、
長年にわたって愛用できるものに囲まれて過ごすことだ。
(「Prologue」より抜粋)

上質な暮らしは誰にだって手に入る。
小さな住まいでも、多くのものがなくても、暮らしの質は上げられる。
例えば、朝窓を開けて日光や風を浴びることに喜びを感じる人。
ものがほとんどない部屋で、一つの椅子に座り本を読む時間を好む人。
そして友人や家族とゆっくり食卓を囲める空間に幸せを感じる人……。
人によって幸せの感じ方は違う。
だからこそ、誰かの真似ではなく、
毎日の暮らしのなかで何によって心を満たされるのか、
そこに何があってほしいのか、じっくり考えてみることが大切だ。
この本では上質な暮らしとは何かを、
「Simple」「Elegance」「Mindful」「Peaceful」「Relaxing」「Essential」の
6つのテーマに分けて伝えている。
1日の始まりにパッとページを開き、
書かれていることを心に留めてその日を過ごしてみると、
いつもと違った視点で暮らしを見つめることができるだろう。
そうすると、「本当に必要なもの」は自ずと見えてくる。

目次

Prologue 本当に必要なものだけで部屋を満たせば、暮らしは上質になっていく

Chapter 1 Simple 無駄がなく飽きないもの
・日常を彩る心地よい住まいは「ありきたりの場所」でもつくれる
・気に入ったものだけで暮らす北欧の家には「隠す収納」がひとつもない
・アアルトが手掛けた3本脚の椅子には、暮らしの哲学がつまっている
・日本文化は「素」の文化。飾らぬ素朴さが思想になっていく
・時代が変わっても人の本質は変わらない。その「変わらなさ」が文化になる
・シンプルなデザイン、シンプルな機能。それこそが第一の選択基準
・「いいな」と思ったら手に入れよう。ただしまずはひとつだけ
・無駄を削ぎ落とした美しい家具は、模様替えするたびに新しい顔を見せてくれる
・「簡素」と「余白」は別もの。余白があるものは飽きがこない
・暮らしに必要なものは妥協しない。納得できるものを、見つかるまで探す
・人生を豊かにしたければ、それまでの生き方を整理して隙間をつくる

Chapter 2 Elegance 部屋に品格を与えてくれるもの
・家は単なる「箱(ハウス)」ではなく、人生を作る「居場所(ホーム)」である
・優れたプロダクトは、使う人の人格さえもデザインしてしまう
・一枚の絵が日常を少しずつ変化させていく
・鏡は視覚的空間を広げ、絵画は人の内面を深めていく
・日常にあるものすべてが暮らしを彩るアートになる
・陰影のある美しい暮らしのために灯りは少ないほうが良い
・デンマークのカトラリーはゲスト用にせず家族で日々使っていく
・ドイツのフクラ社で完成させた、日本の暮らしに合ったソファ
・優美で品格のある生活は、「お金」からは生まれない
・自分の住まいをつくることは、最も気高い総合芸術だ
・「エレガンス」は原点的な美しさのことである

Chapter 3 Mindful そこにあるだけで心を満たしてくれるもの
・マインドフルネスは朝起きてから寝るまでの日常に育まれる
・暮らしに必要なのは「バランス」の意識。それは、僕らにとって幸せの礎となる
・良いものには背景があり、作り手の思想がある
・倉俣史朗が遺してくれた「日常を喜びにかえるデザイン」
・「合理的」という呪いから解放されると日常生活はもっと豊かになる
・ヨーロッパの街並みに「身勝手な建物」がない理由
・暖炉こそ、人間らしい暮らしを取り戻させてくれる生活道具だ
・オーバル型のテーブルが、「シェアする喜び」を教えてくれる
・本を本棚に置くか、テーブルに置くか。これは、生き方の問題でもある
・僕らの老後より、子どもの成長期にこそ上質な住まいを用意しよう
・嫌いなものは広がらない。好きだからこそ、自分だけの世界が広がっていく

Chapter 4 Peaceful 環境に配慮して作られたもの
・コロナ禍がもたらした、「ピースフルな生き方」への回帰
・限られた資源と人材が北欧のデザインを洗練させた
・無駄なくすべてを使い切る、紋別の森で生まれた家具づくり
・クリエイティブなラグが支えている、インドの子どもたちの生活と教育
・女性が活躍する社会では他者への思いやりが満ちている
・住む人も地球も幸せになれる、屋上の小さなガーデン
・1本の木があれば「光と風のブラインド」になる
・プラスチック製品より、自然素材。まずはできることから始めてみる
・ゴミを減らし、環境を整えれば生活の幸福度はもっと高くなる
・サスティナブルな暮らしは好きなことから取り入れてみる
・ひとりひとりが地球のこれからを考える

Chapter 5 Relaxing 体に馴染んで心地よいと感じるもの
・心身を回復させるための工夫を生活空間にちりばめる
・手間をかけないもてなしがゲストにとって最高のくつろぎになる
・日常的に使うコップこそ、ちょっと上質なものを選んでみる
・たったひとつの窓があるだけで、光と風が手に入る
・犬と楽しく暮らすことと、美しく住まうことは両立する
・心地よい住まいには、美しき色の調和がある
・狭い空間であればあるほど、ディテールと素材を意識する
・家事はいつだって同時進行。流れるように作業できる動線を意識する
・家内のためにしつらえた、定員1名のシネマリビング
・くつろぎで心が満たされれば多忙な日々も乗り切ることができる
・流行や予算に合わせるのはやめて、自分本位に生活を整える

Chapter 6 Essential 一生を通して愛せるもの
・豊かな暮らしは、手間と時間をかけて蓄積することで生まれる
・「家びらき」をした僕が見つけた、暮らしの本当の豊かさ
・作り手に思いを寄せて一生ものを選ぶ
・ロングライフデザインの思想は「基本を変えずに進化する」こと
・壊れても関係性は終わらない、「工夫の力」で生まれるストーリーがある
・長く使うほど思い出が積もり幸せな気持ちに導いてくれる
・「当たり前」を深掘りしていくと、生活は豊かに耕されていく
・住まいをつくるときには、そこに住む人全員で議論をつくす
・本当に上質な暮らしは、メンテナンスしないと成り立たない
・一生ものに出合ってもらいたいからショップに置いていたポップを排除した
・百人いれば百の色。暮らしは未知の可能性を秘めている

Epilogue 上質な暮らしは自分自身を成長させてくれる

著者:田村 昌紀

ライフスタイルショップ「SEMPRE DESIGN」 代表取締役会長

武蔵野美術大学工業デザイン科を卒業後、
より良い暮らしの提案ができるようになりたいと日本ベッド製造株式会社で3年間勤め、
その後渡米してミシガン州クランブルックアカデミー・オブ・アートに留学。
帰国後は田村デザイン事務所を設立し、
ドイツの家具メーカーHUKLAの日本進出をサポートする。
そのほかにも、株式会社丸井グループのオリジナルインテリア商品と店舗開発や、
株式会社ゼロファーストデザイングループを3人の仲間と興すなど、
インテリアコーディネートや家具、室内装飾品の市場調査、開発企画、
コンサルティング業務に携わってきた。
2002 年からは全国の人に暮らしを提案するため独自のネットショップ
「SEMPRE.JP」をスタート。今なおファンを増やし続けている。
現在は東京の池尻大橋に本店を構え、世界中からセレクトしたものを扱う。
選りすぐりのなかから、生活者がその人らしくいられる空間を提案している。

ネット書店

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