“患者思い”の病院が、なぜつぶれるのか?

書籍内容
良質の医療サービスを提供しつつ、
健全な黒字経営を実現する。
私はそんな病院がこれからの
「いい病院」の姿だと思っています。
病院経営者の中には、「そんなばかな」と
思う人もいるかもしれません。
「自分は人助けで医師をやっている。
医療は不採算であたり前だし、
ある程度の赤字はやむを得ない」。
そう胸を張る院長や医師を
私もたくさん見てきました。
しかし、
過去の診療報酬のマイナス改定に加え、
厚生労働省から急性期病床の適正数が試算されるなか、
これまでの病院経営は
全く通用しなくなってきています。
さらに、DPC(診断群分類包括評価)という
新しい診療報酬制度が浸透しつつある現在、
病院経営は、大きく変わろうとしてきています。
かつて「親切でいい病院」とされてきたあり方は、
違う意味を持つようになりました。
これからの急性期の病院経営は、
DPCを味方につけなければ立ち行かないでしょう。
本書ではこうした制度の変化に対応しながら
「医療の質」と「経営カイゼン」を両立するための
具体的な手法を、惜しみなく公開しました。
自病院を救うために奮闘している病院経営者、
経営関係者の方々に、
今すぐ真似していただける具体的事例も満載です。
目次
第1章 病院経営虚像の実態―“いい病院”についての5つの誤解
第2章 “病院の特殊性”を言い訳にしてはいないか?―あなたの病院が赤字である5つの原因
第3章 なぜ医療にも経営カイゼンが必要なのか?―あなたの病院を再建する3つのキーワード
第4章 医療の質と経営は両立できるのか?―有名病院の経営カイゼン5つのケース
第5章 2010年時代の病院経営―未来型病院の6つの条件