「病院」診療の限界 「訪問」診療の未来

大村在幸[著]

2016.11.22

880円(税込)

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書籍内容

緩和ケア、リハビリ、看取り……
超高齢社会を迎え、病院医療だけでは救えない患者が激増する
若手医師・医学生必読! これからの医師の使命とは?

看取り、緩和ケア……
急激な高齢社会の進行とともに、医療に求められるものは「対症療法」から「患者とその人生に寄り添う」ことへと変わりつつある。
しかし現状、病院で行われている医療では、病院にいるその場でしか医師と患者の接点が持てない。
結局、医師が病院にいる限り、多忙な中での診察や対症療法的な投薬から抜け出すことは困難なのだ。
著者は在宅医療のクリニックを経験し、地元である横浜市瀬谷のかかりつけ医として日々、奮闘している。
著者が行っているのは、病に対する処置にとどまらず、看取りを含めた患者の人生そのものに向き合う医療。
本書では、著者が取り組む在宅医療の実態ややりがい、エピソードを紹介。
医師としての生き方をまだ定めていない若手医師・医学生向けに「訪問医」としての生き方を説く。

目次

第1章 超高齢社会で激増する慢性期疾患、病院勤務で患者を救うことの限界
   (超高齢社会に必要とされる在宅医療、訪問診療とは;勤務医から訪問診療医に移り変わった直接のきっかけ ほか)
第2章 急速にニーズを増す「地域に根ざした医療」とは?訪問医という、医師としての新しい就業形態
   (訪問診療医のアイデンティティーを支える3つの柱―1 メディカルホーム(患者中心の医療)という概念
    メディカルホームを実践して感じた患者・家族との「壁」 ほか)
第3章 病院勤務とはまったく違う、訪問診療医に求められるスキルと資質
   (生まれ育った地元で看護師の妻と訪問診療をスタート;訪問診療医が在宅医療で担う3つの役割とは ほか)
第4章 病との共生、緩和ケア、看取り…地域で訪問医として生きることの「リアル」
   (在宅医療の時間はゆっくりと進む;医療的なことが生活のなかに隠れている ほか)
第5章 超高齢社会の医療には、訪問医の存在が必要不可欠
   (在宅医療の社会的ニーズを考える1 一般の在宅医療;自宅で看取られる人の数は微増にとどまっている ほか)

著者:大村在幸

神奈川県横浜市出身。神奈川県立希望ヶ丘高等学校卒業。平成10年に横浜市立大学医学部卒業後、内科、外科、救急・ICU、小児科医を経験。神奈川県立こども医療センター総合診療科医長となるまで勤務医としてキャリアを積み、平成21年にせや在宅クリニックを開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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