なぜ新築マンションには自然素材が使われないのか
書籍内容
注文住宅や、中古住宅のフルリフォームでは、当たり前に使われる、無垢フローリングや、珪藻土塗りの壁などの自然素材。
しかし、新築マンションだけが調湿効果の少ない合板フローリングやビニールクロスなどの新建材で作られ続けています。
安全で快適な室内環境を作り出すためには、体感温度を左右する自然素材の内装が欠かせないのですが、新築マンションではなぜか使われることがほとんどありません。
本書は、新築マンションで自然素材を使用した結果、わかってきたこと、そしてその課題をいかに解決してきたか。
リブランという中堅企業の社員が問題に直面し、組織の葛藤を繰り返しながらも取り組み続けた10年間を紐解いていきます。
一般的な会社員が家族のために購入する新築マンションは、3章に書かれた時代背景とともに、そろそろ変化の時代を迎えている。
マンション選びのパラダイムが変わる一冊。
目次
第1章 なぜマンションの内装に自然素材が使われないのか
(自然素材の採用に対する動きの鈍いマンションデベロッパー;3Pか、自然素材か;「環境共生型マンション」への取り組み ほか)
第2章 自然素材を使ったマンションをつくる挑戦
(困難でも続けたのは、やはり自然素材が快適だから;ゼネコンの減額項目の提案は、自然素材から;温水洗浄便座がないことを、あえて売りにする ほか)
第3章 住宅産業の来し方からみる、住まいづくりの行く末
(住まいの大切な価値観が失われたのはなぜなのか;大量生産時代に求められた施工性;新建材が用いられてきた背景 ほか)