若い頃より良く見える眼を手に入れる リフラクティブ白内障手術

岡本 茂樹[著]

2024.03.25

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

求めていた快適な視界を手に入れる
ワンランク上の白内障治療


近視・遠視・乱視や老眼まで同時に矯正
屈折矯正・角膜手術のスペシャリストが
「リフラクティブ白内障手術」を徹底解説

白内障は高齢者の視力低下の原因となる眼の病気として最も多く、
早い人では50歳頃から出現し、80代ではほぼ100%の人に起こるといわれています。
一度白濁してしまった水晶体は薬などでは元に戻すことができないため、
視力回復のためには外科的に水晶体を取り除き人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入する手術が必要です。
眼の手術というとどうしても身構えてしまいますが、
近年は技術の発達もあって「受けやすい」「簡単な」手術だというイメージが定着しつつあります。
手術自体の時間は15分程度、日帰りで行うのが主流になりつつあるほどです。
しかし、実際には手術によって視力が上がったにもかかわらず、
術後の見え方に問題を感じてトラブルに発展するケースがあとを絶たないと著者は言います。

ハーバード大学スケペンス眼研究所をはじめとした国内外の研究機関や病院で眼科研究を行い、現在は眼科クリニックの院長を務めている著者は、
白内障手術の技術的な水準は飛躍的に高くなったものの、術後の見え方への配慮に欠けることからこうした問題が起きていると指摘しています。
技術的な意味での手術の成功が、必ずしも患者にとっての理想的な見え方につながるとは限りません。
例えば、白内障手術を受ければ視力が1・5に上がると聞けば、術後は快適な生活ができるだろうと多くの患者は考えます。
しかし、1・5まで視力を上げるということは、遠くが良く見える度数に合わせるということです。
車の運転などはメガネなしで快適にできますが、読書やパソコン操作、簡単な家事など、
日常生活で多くの時間を費やす近距離〜中距離の作業をするには老眼鏡が必要になってしまいます。
結果的に視力の数値は上がっても「こんなはずじゃなかった」という不満や後悔が残ってしまいます。

著者は、白内障手術において、手術前に患者の仕事や生活の様子を細かく聞き取り、
患者がどのような見え方を望んでいるかを正しく理解したうえで、それに最も近づけることが重要だといいます。
そのために著者は最新の検査・治療機器を用いて、
近視・遠視・乱視や老眼といった患者の屈折異常を同時に矯正するための技術を駆使した白内障手術を行ってきました。
英語ではRefractive Surgery(リフラクティブ・サージェリー)と呼ばれる屈折矯正手術と白内障手術を高いレベルで融合しているという意味で、
本書ではそれを「リフラクティブ白内障手術」と称し、その実際や、術前・術後において必要となる知識についてまとめています。

人生100年時代の今、加齢が原因である白内障は誰にとっても避けて通れない問題といえます。
白内障手術で視力を取り戻したあとも続く長い時間を、
後悔なく快適に過ごすためにもっておきたいワンランク上の知識が得られる一冊です。

著者:岡本 茂樹

1958年6月大阪生まれ。鳥取大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院、公立学校共済組合近畿中央病院、大阪厚生年金病院(現:JCHO大阪病院、専門:眼科)を経て、1991年マイアミ大学免疫微生物教室、1992年ハーバード大学スケペンス眼研究所にて研究員を務める。1994年愛媛大学医学部にて眼科講師、2000年4月幸塚眼科院長および理事長に就任。2007年4月岡本眼科クリニックに改称。
日本角膜学会評議員、日本眼感染症学会評議員、日本眼科アレルギー学会評議員、松山市医師会長を歴任。

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