生徒の英会話力が向上する 英語劇・ドラマメソッド

太田 雅一[著]

2024.03.01

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

「英会話コンプレックス」を克服!
英語のコミュニケーションに自信がつく「ドラマメソッド」

演劇の要素を取り入れ、
生徒たちが中心となって教室で楽しく実践できる英会話メソッドを、
基礎から応用までステップごとに分かりやすく解説。

日本には英語を話すのが苦手だという人がたくさんいます。
この背景にあるのが、おとなしい、恥ずかしがり屋、集団志向といった日本人に多いメンタリティから生まれる英会話への苦手意識、つまり英会話コンプレックスです。もともと対人面で消極的になりがちなうえ、発音や文法が不正確であることを恥じる気持ちが強い……このような人は、学校での勉強を通して単語や文法、訳読を学んできたはずなのに、覚えた英語を使って会話してみることにも、またその練習をすることにも消極的になってしまいます。

この英会話コンプレックス克服のために本書で紹介しているのが、演劇の要素を取り入れた英会話学習の方法である「ドラマメソッド」です。これはアメリカ・ブロードウェイで23年間、俳優・演出家・舞台監督として活躍していたリチャード A. ヴァイア(Richard A. Via)氏が実践していたリハーサル方法をもとにして作られました。自ら英語劇に深く携わってきた著者は、ヴァイア氏のメソッドのなかに日本人の英会話コンプレックスを解消するヒントがあると考え、そのプロフェッショナルの方法に教育的観点を加えて英会話学習法として発展させたのです。

ドラマメソッドは、単なる繰り返しの練習とは異なり、会話に「状況設定」を取り入れることで言葉を感覚的に使えるようにしていくものです。
劇の設定のなかで、誰に対してどう伝えるのかといったことをふまえて話すことで、子どもたちは英語を自分の言葉として使う感覚を身につけていくのです。
ドラマメソッドは観客に見せるための演劇とは違って、「上手にやる」必要はないと著者は言います。劇の設定や場面の状況は、英会話コンプレックスによる「不安」の要素を取り払う助けとするためのものでもあり、生徒に余計なプレッシャーを与えてしまっては効果が望めません。そのため教師による指導は最低限に抑え、生徒同士でも互いの意見を否定しないといった約束のもとで、「間違ってもいい」という場の空気を大切にして行います。

本書は、英語教育に携わる人に向けて、教室で楽しく実践できるドラマメソッドを紹介するものです。
ドラマメソッドは幅広い年齢層に向けて使うことができますが、本書では中学生や高校生の英語教育に役立つ内容にしぼって構成されています。もちろん、アレンジすることによって小学生以下の子どもたちにも応用できます。
英語教育に携わる人にとって、生徒たちの英会話への苦手意識を解消し、英会話の向上につなげるヒントとなる一冊です。

著者:太田 雅一

中央大学法学部卒。大学生時代に東京学生英語劇連盟 (Model Production・MP) へキャスト、のちにアシスタントディレクターとして参加。 現在キャスティングディレクターである奈良橋陽子氏と出会う。意気投合し、英語劇・ドラマメソッド®を開発推進する英会話スクールMLS(モデル・ランゲージ・スタジオ)を1974年に設立。 アメリカ、イギリスをはじめとして、カナダ・オーストラリアの青年劇団と親密な交流を持ち、国際交流活動に力を注ぐ。アメリカの俳優であったRichard A. Via氏からプロフェッショナルな演劇づくりを習うと同時に英語劇に教育的観点を盛り込んだプログラム "Super-STAGE"を開発する。その教授法を浸透させるべく活動の幅を広げている。自社主催の英語教員対象のワークショップでの参加者60人の満足度は100%(大変良い83.3%、良い16.7%)。日本文化・歴史に題材を取った「外国人向けのユーモアスピーチ講座」を開発中でもある。

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