DONʼT BE GREEDY 欲張らない経営 レッドオーシャンの車買取り業で成長し続ける一人社長の経営論
書籍内容
人を信じ、人との出会いを大切に
会社を経営していくために――。
金儲けという「欲」を制するものが、
ビジネスを制する。
一般的に、ビジネスでは少しでも多くの利益を上げていくことが最良とされます。起業の成功を示すために高額の年商を示すのはその好例で、多くの人はお金を儲けたいという欲望をもってビジネスに身を投じています。
しかし一方で、そうした欲よりも自分の裁量や顧客との信頼関係を重視して、自分らしい経営をしたいという理由で起業する人もいます。本書の著者も、自分の欲を捨て、とにかく人を信頼し、出会いを大切にして自分の会社を経営していきたいという想いをもって、金儲け主義とは真逆の経営を貫く経営者の一人です。
著者は現在、一人で立ち上げた中古車買取り事業のフランチャイズ本部を運営しています。かつては広告制作会社の経営者として数人の従業員を雇っていましたが、時には徹夜も厭わず働いてくれる従業員に対し、経営者として報いることができているのか、さらなる利益を追求することが果たして従業員たちの幸福につながるのかと思い悩んできたといいます。
そして、納得できる給料を払えないのであれば従業員は雇わないという誓いのもと、湘南の地で一人で中古車買取り事業に参入しました。組織を拡大し販路を広げていく経営ではなく、よりシンプルに、よりプリミティブに、そしてよりスマートな経営を展開する、いわば欲張らない経営を心掛け、実践してきたのです。
実際に著者のビジネスモデルに共感する仲間をフランチャイズとして募集したところ、今では100人以上の人たちが中古車買取り事業に関わるようになっています。彼らもまた欲張らない経営を心掛けることで顧客や取引先と良好な関係を築き上げ、自分に合った理想の働き方を実現しています。
本書では、ワークライフバランスを重視し自分の裁量で働く著者の仕事術を、それに至る経緯と経験を交えて紹介しています。会社を運営している経営者や仕事に悩み起業しようと迷っている人たちの助けとなる一冊です。
目次
第1章 社員を酷使し、顧客を出し抜き、自分は仕事に忙殺される
「ビジネス=金儲け」に偏った経営は不幸を生む
第2章 経営者は何を捨てて、何を残すべきなのか
金儲けという欲から解放されるために必要な経営哲学とは
第3章 儲けるための従業員は雇わない
1人で会社を経営しても十分稼ぐことはできる
第4章 誰かをだまして利益を上げる考えは捨てよ
1人だからこそ実現できる顧客との公明正大な取引
第5章 ビジネスをプライベートの延長戦として考える
金儲けのために働くのではなく、人生を豊かにするために働く
第6章 DON’T BE GREEDY
欲を捨てた経営をすれば 関わる人みんなを幸せにできる