口ベタ企業への処方箋 企業価値を発掘するブランド戦略

有澤 卓也[著]

2023.12.29

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

誰に何を、どう発信したらいいのか分からない……
“口ベタ企業”のための効果的なブランド戦略とは

クリエイティブディレクターとして1000社を超える企業のブランディングを手掛けてきた著者による、業績アップ、人材獲得を目指す中小企業のための企業ブランディング指南! 

日本社会は成熟期を迎え、市場にはモノやサービスが溢れています。そのためどの企業も、技術力や商品力を磨くだけでは他社と差別化することが難しくなりました。
また、インターネットの普及により、だれもがいつでも世界中の情報を得ることが可能になったため、消費者が選べる選択肢も増えています。
そんななかで企業が生き残るためには、消費者ニーズや市場の目まぐるしい変化を踏まえて、他社にはない自社の強みや魅力を明確にし、広く発信していくことが不可欠です。
そして顧客や取引先、求職者などステークホルダーから選ばれる企業になっていかなければなりません。

そこで重要なのがブランディングです。そもそもブランディングとは企業の柱となる価値を社内外に認知させるための戦略を指し、経営の基盤となるものです。
大手企業はその重要性を熟知しているため、各社とも経営の柱に位置づけて莫大な予算をかけ、PR会社やコンサルティング会社に依頼してブランディングに取り組んでいます。
しかし、中小企業のなかには、効果的なブランディングに取り組むことができていない企業も少なくありません。
ブランディングが大切だとなんとなく分かってはいるけれど、何から始めればいいか分からない、あるいはそもそも考えたことがない……またブランディング以前の問題として、自社の魅力や強みを明確に話せない、
なんとなく理念やコンセプトはあるがしっかりと明文化されていないといった状態で停滞しているケースもあると著者は指摘しています。

著者は、中小企業のブランディング支援の専門家としてこれまでに1000社以上をサポートしてきました。
そして、支援してきた多くの中小企業がブランディングに疎く、自社の魅力や社会的な価値を客観的に分析・発信できていない「口ベタ企業」だといいます。
著者はその経験と実績を踏まえて、中小企業が口ベタを克服して企業ブランディングを成功させるためには「価値の定義づけ」と「効果的な発信」が重要であると考えています。

著者のいう「価値の定義づけ」とは、自社の強みや魅力、社会的価値を客観的に分析したうえで明文化するリブランディングのことで、口ベタ企業から脱却するためには、まずここがスタート地点だといいます。自社の魅力や価値を改めて見つめ直すことで、例えば創業時からの企業ロゴやステートメントを刷新するといったことにつながります。

そうして価値の定義づけができたうえで必要になってくるのが、その価値を広く印象付けていくための「効果的な発信」です。
例えばSNSやテレビCMなど、さまざまある発信方法からターゲットに合わせて選び、企業ブランドを発信して企業イメージや信頼感の向上、新規顧客の獲得などにつなげていくのです。

本書では、著者が実際に手掛けた事例の紹介を交えながら、口ベタ企業が自社の魅力や価値に気づき、社員や顧客に愛される企業になるためのブランディング手法を解説します。
ブランディングに悩む中小企業経営者にとって、口ベタ企業を脱する処方箋となる一冊です。

著者:有澤 卓也

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