30代〜50代のための太生きのすすめ

金沢一平[著]

2023.05.02

1650円(税込)

幻冬舎

単行本

ネットで買う

書籍内容

人生120年時代の到来!
自分らしく最後まで過ごすために必要なのは
「長生き」ではなく「太生き」

病気になってからでは遅い!
30代~50代のうちから健康に投資することが
120年の人生を幸せに生き抜くカギ

「人生100年時代」という言葉をここ数年でよく聞くようになりましたが、
医学の急速な進歩により、そう遠くない未来に「人生120年時代」が訪れようと
しています。しかし、そこで問題となっているのが平均寿命と健康寿命の大きな差で、
平均して10年前後は寝たきりなどの要介護状態で過ごさなければならないという現実が
あります。

本書の著者は糖尿病、動脈硬化症に関連する生活習慣病、骨粗しょう症の専門医です。
人生120年を健康に長く生き抜くためには30代~50代から生活習慣に気を配り、
老後の健康を意識した生活を送ることや老後資金を蓄えることが必要だと
著者は主張します。
いくら寿命が延びたといっても寝たきりで長生きしたいと思う人はいないはずです。
そうではなく自分らしく最後まで過ごすためには、金銭的にも健康面でも
長期戦略を描くことが必要なのです。
そして経済的自立と心身の健康を両立する生き方を、著者は「太生き」として
本書の中で提唱しています。

本書では、「太生き」を実現するためのノウハウや考え方をまとめています。
太く生きるために必要な食事と運動のポイントについても詳細に解説しています。
自身の健康について見直すことができ、具体的なアクションを起こすきっかけとなる
一冊です。

目次

はじめに

第1章 人生120年時代の到来
社会問題となっている老後資金不足と10年を超える平均介護期間
長生きを望む大前提は“健康である”こと
2020年には過去最高の平均寿命を記録
平均寿命と平均余命の違いとは?
要介護の期間は男性約9年、女性約12年!
80歳以上の4人に1人が要介護状態に
介護費用は長期の負担
生涯医療費の約6割が65歳以上で必要に
無策のままで高齢期を迎えるのは危険!
高齢化トップクラスの県で生活習慣病の診察をして分かったこととは
現代ではピンピンコロリなど滅多にない
一度病気になると負のスパイラルが続くことも
不摂生な生活で100キログラムを超えていた勤務医時代
多忙でも発想を変えれば運動ができる

第2章 「長生き=幸せ」ではない!
経済的自立と心身の健康を両立する「太生き」とは
太く長く生きる「太生き」という生き方
過去を後悔する患者になってほしくない
自覚症状がないからこそ恐ろしい生活習慣病
30代~50代は最も自分の健康を後回しにしがちな年代
糖尿病は「万病のもと」だからこそ恐ろしい
糖尿病が引き金となって人工透析に
失明原因のトップ3位にも入る糖尿病
合併症を発症すると完全に治すことは難しい
合併症で50代にして不自由な生活を余儀なくされる
インスリンの分泌は一度低下したら元には戻らない
血糖値を下げるホルモンはインスリン一つだけ
膵臓のβ細胞が疲弊したらインスリンも分泌されなくなる
β細胞が死滅する前に手を打たなければ手遅れになる
遺伝子のように生活習慣も親から子へ受け継がれる
痩せているのに糖尿病になる人が増えている!?
高齢女性の2人に1人、高齢男性の5人に1人がかかる骨粗しょう症
骨粗しょう症は寝たきりになる原因の一つ
痛みがなく骨折する「いつのまにか骨折」とは
「骨折ドミノ」「くりかえし骨折」とは
コレステロールの蓄積が動脈硬化を引き起こす
知らず知らずのうちに進行する動脈硬化
蓄積されたコレステロールは治療をしても取り除けない
50代で動脈硬化を指摘された人は30代から血管に異変が起きている
病院での治療は病名がついてからスタートする
医師とのコミュニケーションは副作用ゼロ
太生きには経済的自立も必要
時間と健康はもともとあったものが少しずつ失われていく
人生を豊かにする掛け算思考

第3章 お金と健康は表裏一体
MBAの学位を有する医師が説く経済的自立
高齢期の生活は思ったよりもお金がかかる
新薬や高度な治療は治療費も高額の傾向が
効果の高い骨粗しょう症治療薬は薬代だけで1回1万5000円も
予防がメインになる骨粗しょう症治療は効果を実感しにくい
「いちばん安い薬で治療してください」という患者
健康は無料ではないし、あって当然でもない
開業をきっかけにMBAを取得
MBAの学びを通じて多様な視点で患者を診られるように
経済レベルと健康レベルには相関関係がある
健康にも投資の概念が必要になる
手術前の体力が手術後の回復度合いに関係する
入院してたった3日で数年分の筋肉量を失うことも

第4章 健康で美しい心身を手に入れる
太生き健康習慣
食事と運動で何歳になっても動ける体を目指す
運動するときは大きな筋肉から鍛えるのが基本
さまざまなバリエーションのスクワットで下半身を強化
ケトルベルやメディシンボールなどのトレーニンググッズも効果的
下半身のさまざまな筋肉を鍛えるランジ
日常生活の階段飛ばしで時短筋トレ
無重力で生活する宇宙飛行士は骨粗しょう症になる!?
上半身も鍛えていつのまにか骨折を予防
大事なことはやり過ぎないこと、7~8割の力で大丈夫
「正しい」を目指さずに「楽しむ」ことを大切に
ルール化して決断するストレスをなくす
駐車場はできるだけ入り口から遠くに止める
「忙しい」を言い訳にしないために
三日坊主を恐れない
食事は制限ではなく選択である
必要な量を食べ、エネルギーとして使う
脂質は1グラムあたりのカロリーが最も高い
極端な糖質制限はNG
糖質制限では体が節約モードに入ってしまう
基礎代謝を決める除脂肪量とは?
筋トレで基礎代謝を上げるのがダイエットの近道
いかにカロリーの赤字体質をつくるか
カルシウムだけじゃない! 骨を丈夫にする栄養素
1日に必要なカルシウム量は牛乳4、5杯分!
日光浴でビタミンDをアップ
大皿料理は肥満を招く!?
たまには心の栄養としてしっかり贅沢することも必要
禁止・制限・我慢をしない
買い物に行ったらまずはじめに鮮魚コーナーから回る
アルコールは貯蔵できないエンプティカロリー
サプリメントよりも生活習慣に気をつけた方が健康になれる
サプリメントと薬は目的が違う
朝起きてお腹が空いていたら脂肪が燃焼している証拠
セカンドミール効果を活用して上手にダイエット
ダラダラしないアクティブ休暇を取り入れよう
できると信じればプラセボ効果で3割は成功したも同然に
自分自身の現在地を知ることから始めよう
生活習慣を変えて薬物治療がいらなくなったAさん
60歳からの筋トレで健康を取り戻したBさん

第5章 120年太く生きることで、超高齢社会でもいきいきと生活できる
団塊ジュニアが高齢者になる2040年問題
活力ある高齢者が増えれば、活力ある超高齢社会に
健康寿命の延伸は未来の子どもへの贈り物
街づくりに医療の視点を入れる
太生きで人生120年時代をポジティブに生きる!

おわりに

著者:金沢一平

2001年に島根医科大学を卒業。島根県内の基幹病院で内分泌代謝内科医として研鑽を積み、日本内科学会、日本内分泌学会、日本糖尿病学会、日本骨粗鬆症学会、日本動脈硬化学会の専門医資格を取得。高齢化地域での臨床経験から健康寿命延伸の重要性を感じ、島根医科大学、マギル大学(カナダ、モントリオール)にて糖代謝と骨代謝の相互連関について研究と高度医療に従事。日本内分泌学会、日本骨代謝学会、日本骨粗鬆症学会などで研究実績が高く評価され学術奨励賞や研究奨励賞を受賞する。2020年4月にかなざわ内科 糖尿病・骨粗しょう症クリニックを開院。健康寿命延伸を目指した社会の実現を志し、グロービス経営大学院にてリーダーシップ、ビジネススキルを学び、MBAを取得。医学博士×MBA×トレーナーの知識と経験から、健康寿命クリエーターとして「太生き」「ほねノミクス」を提唱している。 これまでに400以上の講演会に登壇し、500回以上学会で発表した実績を持ち、メディアにも多数出演。診察・研究のかたわら、講演会や学会での活動を通じて、糖尿病や骨粗しょう症、動脈硬化症(脂質異常症)についての情報発信を行っている。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

オススメ書籍

「医薬分業」への挑戦 86年続く調剤薬局奮闘記

前納 秀夫

とっておきの診療ノート 僕とすてきな友人たちとの6つの物語

松田 幸久

自信のある子を育てる お口のトレーニング

山村昌弘

新型コロナ発症した人 しなかった人

栢 孝文