ベビーカー・イノベーション
書籍内容
日本のベビーカー業界に旋風を巻き起こす!
10年間で50万台以上を売り上げた
大人気ベビーカーAIRBUGGYの生みの親。
“瞬間”をとらえ、ビジネスチャンスをつかんだ女性経営者の
大ヒット商品を生み出すまでの軌跡。
20代の若さでアパレル業界で独立し、華々しく活躍したものの、バブル崩壊によって
窮地に立たされた著者が、失意のなかハワイで出会った1台のベビーカー。
本書は、ベビーカーを作ったことなどないゼロからのスタートで、
10年で50万台を売り上げるまでに成長させた人気ベビーカーAIRBUGGYの開発者が
大ヒット商品を生み出すまでの軌跡を綴っています。
一人の女性起業家の挑戦と挫折、そして再生の物語です。
アパレル出身の異端児が、経験ゼロの状態からベビー業界という新たな市場に挑み、
どのように三輪ベビーカーを広めていったのか。商品拡大戦略や店舗展開、
お客様の声をとことん開発にフィードバックする品質改善といったさまざまな
取り組みなど、大ヒット商品の裏側を明らかにしていきます。
起業家や経営者はもちろん、ビジネスマン、そしてベビーカー購入を検討する夫婦まで、
すべての人に読んでほしい一冊です。
目次
はじめに
PART1 “日本にはまだないもの”を交渉で勝ち取る
熱い情熱で「三輪バギー独占販売権」の獲得に挑む
母の洋裁が導いてくれたアパレル業界
人気者にさえなれば、なんでも売れる
19歳でショップ店長になる
しがらみにとらわれず自由に働きたい
独立しアパレルショップを経営するも失敗
バブル期に手に入れた幸せ
離婚と同時に背負った借金
ハワイの自転車店で見つけた未来の輝き
雑誌の巻頭カラーに出稿し勝負をかける
ベビージョガー誕生秘話
人生で最高のクリスマスプレゼント
PART2 海外製品を日本に適応させる
日本の住環境に合わせた三輪ベビーカー開発に着手する
カスタマーズボイスで見えた、日本と海外との違い
アメリカ製から中国製に
新世紀の始まりとともに新たな道へ
ベビージョガーのDNAを継いで
グローバルに通用する名前であること
目指すは自転車製造の中心地、台湾
ここならエアバギーを作れるかもしれない
見えなかった開発費の落とし穴
誕生! 初代エアバギー
金融機関の冷ややかな目
公的資金援助の活用が資金調達のベストな選択
すべてを自分一人でやると決めていた
思わぬ形で資金調達に成功
PART3 他の業界の技術を応用する
ペットのためのバギー開発に乗り出す
降り掛かった災難
けがの功名で生まれた新たな使命
ブルーシートに覆われた理想の物件
運命が引き寄せた賃貸契約
「ベビーカー専門店なんて、やっていけるの?」
新たな人材を得て品質向上に注力
素早い行動こそが道を切り拓く
「ベビー業界の巨人」の足元へと飛び込む
「mimi」のヒットで見えてきた新たな戦略
エアバギーのリユースはドッグカート
犬の体格差を考えたドッグ用のコット開発
国際展示会で知った世界市場の壁
ディズニーとのコラボ
PART4 今後の需要を予測し、ブランディングする
人生に寄り添う「ライフバギー」を目指す
リーマン・ショックで漂う暗雲
絶体絶命! 黒字倒産の危機
残された最後の希望
世界最難関の安全基準に挑戦
ベビーカーメーカーからの脱却
いたずらわんことの闘いの日々
ペットカートで切り拓いた新たな可能性
メンテナンスセンターを稼働し、長期使用のための環境を整備
念願だったハワイ店を開業
経営者をやってきて本当に良かった
イオラニ×エアバギー
アメリカ旅行で知った自らの未来
パナソニック×エアバギー
有名ブランドとの協業で知名度がさらに向上
エアバギー初のベビーキャリア「ABC」
メルセデス・ベンツ×エアバギーフォーペット
スターフライヤー社との取り組みでペットとの旅を変える
PART5 誰かの歩行に寄り添って―—
AIRBUGGYで日本の社会を変える
会社への愛、戦友への愛
日本初チャイルドシート専門店をオープン
ペット&LIFE大阪店オープン
私たちが考えるライフバギーのあり方について
たどり着いたライフバギーというコンセプト
歩行を支え、高齢者がより元気な社会へ
歩くことの楽しさを
使い続けることのできる製品を目指して
おわりに