幸せになる覚悟 夫婦がうまくいくための考え方

東野純彦[著]

2023.03.20

986円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

幸せな夫婦になるために必要なのは
妻と夫が互いを支え合い成長していく覚悟をもつこと

約3万組の夫婦に寄り添ってきた
産婦人科医が教える
夫婦が円満に過ごすためのヒント

愛し合い幸せいっぱいで結婚したはずなのに、時が経つにつれて性格の不一致や
経済的な問題、配偶者の浮気などが原因で、離婚してしまう夫婦は少なくありません。
厚生労働省の2020年度の調査によると1年間で離婚する夫婦の数は約19万3000組で、
婚姻数から算出すると3組に1組が離婚している計算です。
離婚までには至らなくても、冷え切った関係になってしまっている夫婦は、
かなりの割合にのぼります。
産婦人科医として、約40年にわたって3万件近くのお産に立ち会ってきた経験を
もつ著者は、夫婦が不仲になる原因の一つは「産後クライシス」であるといいます。
産後クライシスとは妊娠や分娩によって起こる身体やホルモンバランスの変化に伴い、
産後の母親が精神バランスを崩し、夫婦仲に悪影響を起こしてしまうことです。
メディアでも取り上げられるようになって認知は広がりましたが、
まだ十分とはいえません。
産後の女性を支えるコミュニティがしっかりしていた一昔前と違い、
現代では産後の妻を支えられるのは一緒に暮らす夫だけというケースが多く、
最も支えてほしい時期に夫に助けてもらえなかったというつらい経験は、
その後何十年と続く結婚生活に暗い影を落とします。
産後クライシスを起こさないためにも、夫婦はお互いをよく理解して、
言動を改善していく必要があります。
互いの理解、譲り合い、歩み寄りなしに、夫婦の良い関係は持続できないからです。
それぞれの事情があるため必ずしも離婚がいけないこととは限りませんが、
一方で今の日本において親一人では子育てがしづらい環境です。
本来は親が離婚していることや、親が結婚していないことが子どものハンディに
ならない社会になるべきですが、そんな社会が実現するまでにはしばらく時間を要します。
だからこそ、著者は結婚して子どもを授かるからには末永く仲の良い夫婦でいることが
必要であり、そのために最も大切なのは愛情ではなく、覚悟であると主張します。
本書では著者が産婦人科医としてさまざまな夫婦を見てきた経験から、
幸せな夫婦になるための覚悟・考え方をまとめています。
夫婦としてこれからどのようにパートナーと歩んでいくべきか、
考えるきっかけとなる一冊です。

目次

はじめに

PART1 年間約20万組が離婚
愛し合って結婚したはずの二人がなぜ別れるのか?
幸せな生活の継続のために最も大切なものは愛情ではない?
離婚の理由ナンバーワンは「性格が合わない」
日本人の特性が結婚生活を邪魔している?
人生100年時代の結婚 ―― 時代とともに子育ても変わった
「お手本がない時代」の夫婦生活と子育てとは?
育児の男女平等が広がらない本当の理由
育児は人間に与えられた最も難しい仕事
結婚で最も大切なのは愛情ではなく覚悟

PART2 妻と夫が互いに支え合い成長していく覚悟をもつ
幸せな夫婦になるための考え方

【警鐘のパート】
仕事ができるあなたほど要注意
男性は女性の産後の変化に乗り遅れないで
女性のみなさん、夫の居場所を奪わないで!

【解決策のパート】
「産後うつ」は夫婦で乗り越える
男と女はまったく違う生き物だと心得よ
妻の話にはアドバイスではなく「共感」を
夫の無口は「休養中」と思うべし「里帰り出産」ばかりが正解ではない
育児は二人三脚で進めるプロジェクト
お互いの得意・不得意を共有し、ルールづくりを楽しんでみる
夜泣きの対応は交代制
イクメン、家事ダンの落とし穴
「怒り」は時間が解決してくれる。怒らない選択を
夫婦円満に必要なのは「嫌われる勇気」よりも「好きになる努力」
いきなり育児を始めるのは受験勉強せずに東大を受験するようなもの
いつまでも「恋人同士」でいたい二人へ。ボーダレス化の危険性
「セックスレスが夫婦の危機」は真実?
「ちゃんと話し合おう」は危険。「とことん話し合う」は絶対に禁止

【今後の二人へ】
子離れできない親に共通すること
子どもを幸せにするために、まずは夫婦で幸せになる

PART3 実例に見る夫婦のあり方
夫婦円満に過ごすための産婦人科医からのアドバイス

【体験談1】
赤ちゃんと二人きりだとなぜつらい?
第一子誕生から1歳まで「正直、覚えていない……」
家庭のことはすべて二人で考える
一人じゃなかったんだ、もっと早く頼ればよかった
子育てが楽になったのは、二人が成長したという証

【体験談2】
子どもが小さいときほど、奥さんに寄り添う
どんなときも愛をもって互いを許し合う
感情的になってしまった……
一事が万事のタネ!「ホウレンソウ」をサボらない

【体験談3】
何もかも準備不足でケンカ勃発……
第一子出産時、いちばんの心配事は金銭面だった
使えるものを使わない手はない
面白がって二人の正解を見つける

おわりに

著者:東野純彦

東野産婦人科院長。1983年久留米大学医学部卒業後、九州大学産婦人科教室入局。1990年国立福岡中央病院に勤務後、東野産婦人科副院長に就任。その後、麻酔科新生児科研修を行う。1995年同院長に就任。東野産婦人科では“女性の一生に寄り添う。これまでも、これからもずっと。”をテーマに、妊娠・出産・育児にかかわらず、思春期から熟年期、老年期まで女性の生涯にわたるトータルケアを目指す。お産については家庭出産と医療施設の安全管理の長所を活かした自然分娩を提唱。フリースタイル分娩、アクティブバースの推進など、母親の希望の出産に合わせてサポートしている。また、赤ちゃんとの関わり方が分からない父親のための「赤ちゃんサロン~パパ&ベビークラス」や、育児における父親の役割を学ぶための「父親教室」なども開催。子育てに取り組む夫婦にしっかり寄り添うクリニックとして定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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