人生を好転させるチャンスメーカーの思考

田村忠之[著]

2022.12.26

1650円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

自分自身を日々チェンジさせ
チャレンジを続けることで
チャンスは必ず生み出せる!

人生を諦めていた元高校球児が
年商45億円企業の経営者に上り詰めるまでの
変革と挑戦の軌跡

「チャンスはいつでもどこでも平等にやってくる。見えないチャンスをつかむのは、
求める人だけに与えられる特権である」
これは、パナソニックを創業し世界的企業へと成長させた松下幸之助の言葉です。
チャンスはむこうからやってくるのを待つものではなく、限られたチャンスに気づき、
それをつかむための努力をした人だけが得られるものであるということを示しています。
仕事や人生においてさまざまな目標を掲げながらも、なかなか達成できずにいる人は大勢います。
さらにはおかれている環境や他人のせいにして努力を怠り、現状に甘んじてなんのリスクも冒さず、
そのあげく自分には成功をつかむチャンスが訪れなかったと諦めてしまう人も少なくありません。
しかし松下幸之助の言葉のとおり、チャンスは訪れるものではなく、つかむものだと著者は言います。
「幸運の女神には前髪しかない」という言葉があるように、
やってきたそのときにつかまなくてはなりません。
チャンスが来てから努力するのではなく、来る前の努力が成功を左右するのです。

著者は現在、和歌山県にある父が創業した防災関連の会社の2代目社長を務めています。
今でこそグループの売上は45億円、経常利益7億円を超え、経営も安定していますが、
著者自身も過去にチャンスが来なかったと嘆き、人生を諦めかけた人間です 。
それは著者が高校時代の頃です。名門PL学園の野球部で、当時自分は将来プロ野球選手になるのだと
確信していましたが、高校3年間で著しい結果を残すことができず、あえなく夢は潰えました。
しかし、そのときはケガのせいにしたり、野球部の環境のせいにしたりして、
嘆くだけで終わってしまったのです。
その後、高校を卒業した著者は父の会社に入社し、出向先の建築設備工事の現場で働き出しました。
周囲には「社長の息子」と色眼鏡で見てくる社員もいました。
いつか見返してやりたい気持ちもありましたが、野球生活を満足いく形で
終えることのできなかった著者は特に自分を変えることなく惰性の毎日を送る日々でした。
そんな著者に転機が訪れたのは27歳のときです。
出向先の現場の所長から会社のお金回りの流れについて学ぶ機会があり、
著者はそこで初めて自社の経営がいかにずさんであるかを知りました。
赤字経営が深刻化しており、倒産するのは時間の問題であることに気づいたのです。
将来が一気に真っ暗になった瞬間でもありました。
同時に、高校時代に夢を諦めてしまったことを思い出し、このままではいけない、会社を立て直して
自分が二代目社長になって事業を成功させたいと、強い気持ちが芽生えたのです。
それからは自分としっかり向き合い、課題を見つけては自分自身をチェンジさせ、新たな可能性に
チャレンジすることでチャンスをつかむことができると信じ、経営改善に取り組みました。
また、そうすることでやってきたチャンスをつかむだけでなく、新たなチャンスを生み出すことも
できると考えていたのです。

当初は何もできない社長の息子と見ていた社員も、そんな少しずつ変わる著者を見て経営改善の
意見を聞いてくれるようになりました。
それからは、業務効率化や実力主義の導入を図るなど、
真っ当な会社に変えるために社内改革を断行しました。
壁にぶつかるときもありましたが、そのたびにチェンジとチャレンジを繰り返し、
会社をV字回復させたり、新規事業を開拓したりM&Aで事業を拡大したりと、
チャンスを手にすることができたのです。

本書は人生を諦めていた元高校球児が、その後の17年間で年商45億円の会社を率いるまでに至った
歩みを通じて学んだ、チェンジとチャレンジを繰り返すことでチャンスを生み出すことが
できるというチャンスメーカーとしての思考についてまとめたものです。
これから社会で活躍したいと考えている多くの若者たちにとって、
成功への道を拓くヒントとなる一冊です。

目次

はじめに

第1章 プロ野球選手の夢絶たれ、人生初めての挫折 裸一貫で社会に飛び込み、何もできない自分をチェンジさせる
プロ野球選手を目指した少年時代
全国屈指の強豪校で初めての挫折
肩の負傷によりプロ野球選手の夢を断念
自由の国アメリカで1年を過ごす
父の一言で防災関連の会社へ入社
見よう見まねで仕事に取り組む日々
恩師との出会いで芽生えた目標

第2章 「社長の息子」という色眼鏡を払拭 たった一人の部署で、新規事業にチャレンジする
一人だけの部署で実績づくりに奔走
売上はあるのに現金がない会社経理の実態
にわか経理部を立ち上げ改善に乗り出す
独自に進めた不動産投資で経営資金を貯める

第3章 赤字経営の立て直しにチャレンジし、社内改革を断行 ずさんな経営にメスを入れ、人・物・金のすべてを見直す
無駄な出費は徹底的に排除
一対一の面談を全従業員と実施
指示待ちが体質化した組織を変える
失敗を受け入れ成功を素直に喜び合える文化を醸成
利益を出す会社の基盤をつくる
自分の背中を見てきた社員の変化

第4章 さらなる事業拡大を目指し、ともに歩む仲間を集める 異業種に参入し、M&Aにもチャレンジする
M&Aで次々に事業を拡大
M&Aは大企業の専売特許ではない
地方中小企業こそホールディングス経営が有効な手段である
第1号は公共工事への戦線拡大を目的に
2件目のM&Aは地元建設業界のために
数年先まで注文で埋まっている優良会社を買収
2年で売上は約4倍に 信用力も大きく向上
地域の優良な中小企業の支えになりたい
地元をもっと元気に
地元企業ならではの地方創生に取り組む
ITの活用で変わりつつある建設業界
地域の発展に貢献するのが地元中小企業の役割

第5章 チェンジとチャレンジを続けることで限られたチャンスをものにする
常に挑戦者であったから未来を拓くことができた
検索する前に一歩を踏み出す
“逆境イノベーター”として

おわりに

著者:田村忠之

1986年生まれ、和歌山県出身。PL学園高校を卒業後、1年間の米国留学を経て2006年に父が経営する阪和総合防災に入社。さまざまな建設現場への出向を経て2013年に復帰。本格的に会社の事業に関わり、2020年に社長就任。同年、阪和ホールディングスを設立し、阪和総合防災、第一電機設備工業、紀和商店、瀬戸内工業所、エンスイ工業の5社をグループ会社化。

ネット書店

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