旧態依然とした組織から脱却する 中小企業のデジタル活用術

中島 英司[著]

2022.09.13

987.8円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

低コストで導入し、短い期間で効果を出す!

「デジタル化」なくして生産性向上は不可能!
予算がなくても、専門の人材がいなくてもできる
中小企業のためのデジタル化の具体策とは――

中小企業を取り巻く環境は厳しさを増しています。
グローバル化による競争の激化、慢性的な人手不足、
人口減少による国内需要の縮小、さらには新型コロナウイルスによって
業績が悪化している企業は枚挙にいとまがありません。
そんななかで企業が生き残るための施策として、
デジタル化による生産性向上が叫ばれています。
しかし、中小企業のほとんどはデジタル化に積極的ではありません。
「デジタル化はお金と時間が掛かるに違いない」「デジタルに詳しい社員がいない」など
ネガティブなイメージが先行し、生産性向上という
課題を抱えながらもデジタル化に踏み切れないでいるのです。
本書は、導入コストや時間、デジタル人材の不足などの悩みで
導入の一歩が踏み出せない中小企業に向けて、デジタル化の具体策をまとめたものです。
「課題の棚卸し」をしっかりすれば、
費用を掛けずともデジタル化できるポイントはたくさん見つかります。
1日でも早く旧態依然な体制から脱却して、
生き残っていくために読んでほしい一冊です。

目次

はじめに

序章 旧態依然とした組織に未来なし!
課題山積みの中小企業の実態
「中小企業あるある」が課題解決のヒントになる
売上に直結しない部署への投資が乏しい
現状で困っていないふりをしている
メインの受発注手段が電話かファクス
業務の圧迫が不満と無駄の温床に
新しいことに挑戦する余裕がない
有能な社員頼みでマニュアルが存在しない
チェック体制の甘さが命取り
新人がすぐ辞める
社長の圧倒的マンパワーで食いつないでいる
落ちていく先代の神通力
社長への依存解消は不可欠
自ら情報を取りにいかない
社長が社長らしいことをしていない
人材不足や経営難を社会のせいにしている
喉元過ぎると忘れてしまう
痛みを感じてから対策するのは危険

第1章 低コストで導入でき、短期間で効果を実感
旧態依然とした組織の課題は「デジタル化」で解決できる
企業の規模や所在地にかかわらずデジタル化が当たり前の時代に
ライバルは近所の同業だけでなく世界になってしまった
昔ながらのやり方で経営を続ける中小企業こそデジタル化を導入すべし
デジタル化による課題解決① 業務の一部を自動化し人材不足を補う
デジタル化による課題解決② 無駄を徹底的に排除し経費削減
デジタル化による課題解決③ 従業員間のコミュニケーションを円滑にして離職率対策
デジタル化による課題解決④ 時代や人材に左右されない安定経営を確立
低コストで導入できる
専門的なスキルは不要
古い体質であればあるほど、短期間で導入効果が表れやすい
IT導入補助金制度を活用できる
デジタル化は真の働き方改革
会社の未来を見せる最善策
余裕ができて、個々のスキルが育つ

第2章 業務フローの整備がデジタル化への第一歩
欠かすことのできない現場の理解と協力
社員にとっては「嫌な作業が減る」「怒られなくなる」が最大のメリット
それぞれの目標を明確にする
デジタル化失敗の典型パターン
システム一新の大きな罠
「とりあえずデジタル化」は失敗のもと
重要となる担当者の選定とケア
やっているフリの蔓延をなくそう
デジタル派とアナログ派の両立も視野に入れる
巻き込んでなじませる
ジャーニーマップでデジタル化成功率を上げよう
目的と手段を間違わないようにする
みんながハッピーになれる地図をつくる
管理職でも連休が取れる環境に
繰り返しをなくして業務負担を軽減

第3章 低コストで生産性を上げ人材不足も解消する
中小企業のためのデジタル活用具体策
デジタル化チームを組む
嫌なことを引き出し、デジタル化の未来を見せる
その一手間がミスを招く
データの連携で効率化を目指す
紙頼みはリスクだらけ
データ化の恩恵
データ置き場を積極活用
OCRはケースバイケース
単純作業をやってくれる専属の秘書
実例で知るRPAの費用対効果
まずはデータやフローの整理から
業務は「見て覚える」が最良
復習しやすいデジタルマニュアルをつくる
デジタルツールで簡単マニュアル作成
小さな会社ほどマニュアル必須
顧客登録、日報、出退勤、予約、在庫確認、何でもアプリ化
操作が簡単なアプリも続々登場中
感覚頼みが招く必然のトラブル
RPAやアプリでデータを束ねる
課題も可視化できる
旧態依然なサイトは逆効果
つくっただけで満足しない
営業・顧客対応のデジタル活用
アウトソーシングやRPAで営業の一部を自動化

第4章 「小さくても強い会社」は生き残る――
デジタル化で導く中小企業の未来
劇的改善を当てにしてはいけない理由
「デジタル活用の属人化」をなくすために
群馬の人材サービス会社がデジタル化支援事業を始めた理由
伴走方式で組織の緩衝材になる
グローバル時代こそローカル活動に力を入れる
ビジネスの地産地消
企業の「大量絶滅期」に生き残る条件
社長の脳内を可視化する

おわりに

著者:中島 英司

(職場元気株式会社 代表取締役)
1970年、群馬県高崎市生まれ。作業着・事務服・制服を企業や工場に販売する縫製業を営む実家に生まれる。
1992年、都内の大学を卒業後、東京の証券会社に入社。
1995年、父親の体調が悪くなったのをきっかけに家業を継ぐことになり、証券会社を退職。
1996年、家業の縫製業を継ぐ。楽に稼げると思っていたが、継いでみて初めて、同族経営の大変さを知る。
1999年、知人と一緒に人材派遣会社有限会社トラストを設立。創業から半年間売上がなく、電話1本・FAX1台の手探りで人材派遣の営業を開始。共同経営の難しさを知る。
2001年2月、心機一転、社名変更を決意し、職場元気株式会社設立。家業で付き合いのあった企業・工場がどこも人手不足に悩んでいたことから、既存のネットワークを活かし、人材派遣業を始める。
2002年、営業として初めて社員が入社。二人三脚で営業に注力する。
2004年、事業拡大につき沼田市から伊勢崎市へオフィス移転。
2007年、事業拡大につき高崎市で2拠点目のオフィス開設。
現在、中小企業の職場を元気にするコンサルティングを展開中。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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