ロボット薬局 テクノロジー×薬剤師による薬局業界の生き残り戦略

渡部 正之[著]

2022.07.19

1650円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

調剤業務をロボットに任せ
薬剤師を単純作業から解放する

「待ち時間ゼロ」「調剤ミスゼロ」を実現
薬局経営に革命を起こす「ロボット薬局」とは――

ネット通販大手のAmazonが2020年11月17日に、
処方箋医薬品の注文を受け付ける
「Amazon薬局」のサービスをアメリカで開始しました。
同様の取り組みはカナダやオーストラリアでも始まっており、
Amazon薬局が日本に上陸するのは時間の問題です。
圧倒的な利便性と効率性をもったAmazon薬局に虎視眈々と業界を狙われている今、
私たちは今までどおりの規制行政のぬるま湯につかり、
調剤という単純業務に貴重な人的資源を割いている余裕はありません。
なぜならAmazon薬局よりも価値のある薬局をつくらなければ、
患者は根こそぎ奪われてしまうからです。
そこで、薬剤師を単純業務から解放するために、
著者が示す一つの答えが「ロボット薬局」です。
ロボット薬局ではピッキング作業をロボットに任せるため、
薬剤師を服薬指導等の対人業務に専念させることができます。
本書では患者に必要とされる薬局をつくるために何に取り組めばよいのか、
テクノロジーを駆使した薬局業界の生き残り戦略について解説します。

目次

はじめに

第1章 Amazon薬局の襲来で日本の薬局は壊滅の危機に陥る
政策誘導で始まった日本の医薬分業
厳しい状況へ進む薬局業界
薬局業界は特殊な業界
2021年の調剤薬局の倒産は過去最多
薬局に対する本当の試練は海の向こうからやって来る
Amazonが次に狙いを定める業界こそが薬局
2018年のピルパック買収の衝撃
Amazon薬局が日本に上陸するのは時間の問題
DXで後れを取る薬局業界
Amazonが狙うのは電子処方せん導入のタイミング
規制の根底にあるのは「薬局の利益よりも患者の利益」
Amazon薬局という黒船はすぐそこまでやって来ている

第2章 職能が宝の持ち腐れ 単純作業に追われる薬剤師たち
父の薬局経営のきっかけは医薬分業
一念発起して薬局を開いた父
退学して料理人を目指す
両親と決別し15歳で家を出る
厳しい下積み生活
崩れ去った希望
工場で住み込みのバイトをしながら薬学部を目指す
花形のMRとして活躍
接待禁止令の発令を機に製薬会社を退社し起業
初めての調剤薬局で知った薬剤師業務の実態
批判が吹き荒れる医薬分業
「対物業務」から「対人業務」へ

第3章 テクノロジー×薬剤師業務の分化が薬局の生き残る道
「薬局ビジョン」が示すメッセージ
在宅医療は超高齢社会で必須の業務
薬剤師がバイタルサインもチェック
残薬防止で医療費を削減
後発医薬品の普及促進も重要な課題
ついに解禁されたリフィル処方
リフィル処方で薬剤師の職能が発揮できる
ロボット化、ICT化でタスクシフトが加速
薬剤師に期待されるPBPM
医師の処方を支援
ワクチン接種や慢性期疾患に対する処方も薬剤師が担うべき
公衆衛生や疾病予防でスキルを活かす
「違法性の阻却」で歯科医師による接種を容認
薬剤師がワクチン接種をできるようにすべき
処方せんがなくても入れる場所へ
疾病予防を担う健康サポート薬局
地域連携薬局や専門医療機関連携薬局もスタート
服薬指導とは健康に関するコンサルティングである
規制改革推進会議が調剤業務の効率化を提言
ロボット、ICTの次はAIで服薬指導の質を上げる
薬剤師を単純作業から解放せよ

第4章 「待ち時間ゼロ」「調剤ミスゼロ」を実現
“ロボット薬局”がAmazon薬局に打ち勝つカギとなる
Amazon薬局に対抗する「調剤ミスゼロ戦略」
ロボットとICTを融合したロボット薬局
ガラパゴス化する日本のロボット開発
世界中のロボットを5つに分類して比較検討
アーム式調剤ロボットに狙いを定めて現地を視察
ミドルウェアで箱出し調剤から計数調剤に変換
在庫管理やデッドストック、医薬品不正流通などの課題解決に貢献
高性能・低価格なロボットシステムを実現
自動薬剤受取機で無人投薬が可能に
経済産業省のグレーゾーン解消制度を活用
医療情報連携基盤によりクリニック・薬局間で情報共有
欠員が出た場合にカバーが可能
クラウドサーバー上に患者情報を保管
近畿厚生局から呼び出された理由とは
患者の同意のもとに行う情報提供ならば問題はなし
電子処方せんが導入されれば同様の仕組みが可能になる
3つのイノベーションで「待ち時間ゼロ」「調剤ミスゼロ」を実現
ロボットアームが医薬品を払い出すまではわずか10秒
ロボット薬局でアクシデントが減少
患者からは「信じられない」と驚きの声
思いもよらなかった財務省からの応援メッセージ
テレビの取材依頼のきっかけは経済産業省
対人業務の土壌をつくった「0402通知」
そもそもファーマシーテクニシャンは必要なのか?
ロボットの導入で4143万円の収益増も
ロボットを導入しなかったから薬剤師の給料は上がらなかった
ロボットは対人業務を行うための手段
従業員のことを考えればロボット導入が最適解になる
包装単位の変更が完全自動調剤実現の最後のカギ
日本も箱出し調剤へ移行しなければならない

第5章 超高齢社会において薬局ができること――
ロボット薬局が普及すれば医療の質は格段に向上する
ロボット活用でマンパワーを引き出さなければ高齢化は乗り切れない
タスクシフトが受診率の向上につながる
実店舗とインターネットの融合でAmazon薬局に勝つ
薬局は史上初めてAmazonに打ち勝った業界になれる

おわりに

著者:渡部 正之

兵庫県神戸市出身。薬学部卒業後、製薬会社のMR、薬局薬剤師を経て、2011年にメディカルユアーズを創業。
2019年3月に日本初のロボット薬局(自動入庫払出装置)を大阪梅田で開発した。
薬局業界の旧態依然とした体質に危機感をもち、ロボット、ICT、AIを用いた自動調剤技術の研究開発に積極的に取り組むなど異端児として新たな展開を行う。
薬剤師の本来の職能発揮を提唱し、職能レベルの向上・職域拡大、働きやすい環境づくりに力を注いでいる。
座右の銘:「唯一、生き残ることができるのは、変化できる者である」

ネット書店

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