障がい者と地域社会の真の共生をめざして 

石橋須見江[著]

2023.07.04

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

障がい者に対する
地域社会の差別と偏見は
どうすればなくなるのか?

障がい者と地域社会の
真の共生を実現するために――
25年間にわたり奮闘した
社会福祉法人理事長の軌跡

障がい者と共生する社会を実現しよう――この理想を叶えるため、
著者は永年にわたって障がい者福祉に携わり、歩みを続けてきました。
本書は、その思いと行動の軌跡をまとめたものです。

障がい者と健常者はお互いが区別されることなく、社会生活をともにするのが
大切であるとする「ノーマライゼーション」の考え方が北欧で生まれたのは、
1950年代のことです。しかし、日本においてノーマライゼーションが実現されている
とは言い難く、グループホームなどの障がい者関連施設の建設や運営開始にあたり、
地域住民から反対されるケースは、今でも珍しくありません。
著者は養護学校の教員として30年以上勤めたのち、障がいのある子どもたちが
社会に受け入れられていない現実をなんとかしたいという強い思いから、
退職金をすべて注ぎ込み、支援者が集めてくれた寄付金を加えて社会福祉法人を
設立しました。現在では約30の施設を運営していますが、開設にあたって
地元住民の反対を受け、断念せざるを得なかった経験をもちます。
そのたびに諦めそうになりながらも説明会を開くなどして粘り強く理解を求めるうち、
著者の夢に賛同する人が現れ始め、一歩ずつ地域との信頼関係を育んできました。

本書には、著者が障がい者教育にどんな思いで携わってきたのか、その思いを
社会福祉法人の経営にどう活かし、何を実現してきたのかが記されています。
全国の社会福祉法人や障がい者、家族、そして地域の行政を担う人たちにとって、
これからの時代にふさわしい社会福祉法人のありかたを改めて考える手掛かりとなる
一冊です。

著者:石橋須見江

社会福祉法人 パステル理事長
1939年、栃木県宇都宮市生まれ。1962年、日本社会事業大学社会福祉学部卒業。
公立中学の特殊学級の担当教員を経て栃木県立栃木養護学校開設とともに同校教員となり、37年にわたり知的障がい児教育に携わる。
その後、教え子が卒業後に仕事がなく家に閉じこもってしまうケースが多いことを知り、この解決に挑むことを決意。退職金をすべて注ぎ込み、1998年、社会福祉法人パステルを創設、翌年、通所授産施設「セルプ花」を開設。以後、現在まで「多機能型事業所」「グループホーム」「障がい児通所支援事業所」「障がい者支援施設」「居宅介護事業所」「相談支援センター」など栃木県・茨城県下で約30施設を開設。施設利用者数は720人を超え、職員も240人を数える。年商約12億円。地域に溶け込み、地域の役に立つ社会福祉施設となることを経営の基盤に据え、地域に根ざした社会福祉法人として全国でも例のない発展を実現している。

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