Baby shower ちいさな命と向き合った出生前診断9つの物語

夫 律子[著]

2022.03.02

1540円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

いのちの選別ではなく、いのちを救うための診断
9組の家族の物語を通して浮かびあがる、出生前診断の役割とは

「出生前診断」に対して、多くの人が「ダウン症の診断」や「命の選別につながる」
という誤解をもっています。
しかし、出生前診断で病気を発見できたことにより助かる命も少なくありません。
本書は、さまざまな家族のエピソードを通し正しい出生前診断の知識を深め、
命とは何かについて改めて考えることのできる一冊です。

出生前診断で見つけることができる病気のなかには出産後すぐに高度な医療を必要とする
重大な病気がたくさんあり、治療も一刻を争います。
そのため、赤ちゃんが生まれてから異常に気づいて診断していたのでは
手遅れになってしまう場合もあります。
一方、胎児のうちに病気を発見することができれば、
事前に産婦人科医と小児科医が情報共有するなどの対応を取ることができ、
赤ちゃんを救命できる確率が大きく向上するのです。

胎児の病気を診断する著者のクリニックには、
毎日多くのママとパパが「お腹の赤ちゃんが元気かどうか確かめたい」という
不安な気持ちを抱えてやってきます。
本書では、4万人以上の胎児を診察した著者が見た、
胎児の命と向き合ってきたママとパパのエピソードを9つのストーリーにまとめました。
家族それぞれの幸せを描き、出生前診断のあり方を伝えます。

目次

プロローグ

ストーリー1
「NIPTで陰性だったので、赤ちゃんは元気ですよね……?」
新型出生前診断で病気のすべてが分かるわけではない
ポイント解説 「出生前診断」への誤解
NIPT=出生前診断ではない
胎児の病気には、ダウン症以外にも100以上の種類がある
胎児を診ずして胎児診断にあらず。超音波で徹底して胎児を診断する重要性
体長わずか数cmの胎児をも診断できる
出生前診断はカウンセリングが重要

ストーリー2
「一卵性なのに、男の子と女の子?」
かかりつけ医も気づかなかった、胎児の病気
ポイント解説 出生前診断はなぜ必要か
あらかじめ病気が分かっているからこそ、出産後の手術の準備ができる
安全な出産体制を整えるためにも、出生前診断は必要
診断により、両親が心の準備をして赤ちゃんを受け入れることができる
出生前診断は、診断してからがスタート

ストーリー3
「接着双胎でもあきらめたくないんです! 」
出生前診断がなければ中絶されていた、小さな命
ポイント解説 出生前診断にしか救えない命
明確なエビデンスのないまま、赤ちゃんの多くが中絶されている
接着双胎は特に診断の難しいケース
ドクちゃんとの出会いが教えてくれた接着双胎の可能性
胎児に障がいがある場合、ママとパパが最終の判断を下すことが重要

ストーリー4
「産みたいというのは、私のわがままなのでしょうか?」
脳室拡大でも助けられる命がある
ポイント解説 胎児の「脳」を診る重要性
胎児の「脳」のプロトコルを確立する難しさ
脳室拡大の原因を見極めることが大切
脳室拡大の赤ちゃんであっても、サポートにより健康に生まれて育つ可能性がある
脳の異常は脳室拡大だけではない

ストーリー5
「どうしていつも、赤ちゃんに病気が見つかるの……」
親由来の染色体異常と向き合う
ポイント解説 胎児と「染色体」の基礎知識
染色体と胎児の病気の関係
絨毛検査、羊水検査で分かること
染色体異常には親由来のものとそうでないものがある
染色体が正常でも先天性の異常があることも

ストーリー6
「もう絶対に、産声の聞こえない悲しいお産はしたくないんです」
どんな小さな変異も見過ごさない遺伝子検査
ポイント解説 「微細染色体」検査の難しさ
染色体異常と、微細染色体異常の違い
従来の染色体検査では検出不可能な微細異常を発見するD-karyo®検査
民間施設と大学病院の検査体制の違い

ストーリー7
「たった2日間だけでも、抱っこできて幸せでした」
胎児がつむぐ出会いと絆
ポイント解説 「出生前診断」の質を分ける医師の技術と経験とサポート
ママとパパの決断にとって欠かせない「検査の質」
確かなエビデンスをもとにした意思決定支援も出生前診断のうち
患者を思う気持ちに国境はない

ストーリー8
「子どもの介護に、人生すべてを捧げなきゃいけないんでしょうか」
障がいのある子どもがいても自分の人生をあきらめる必要はない
ポイント解説 障がいのある子どもと歩む親の人生
事前に診断がつくからこそ、前向きに子育てに向き合える
障がいのある子どもを育てながらでも、仕事を続けることはできる
「家族会」「産後ドゥーラ」……頼れるサポート体制

ストーリー9
「出生前診断を受けるタイミングがこんなに重要だったなんて……」
家族が向き合う“22週の壁”
ポイント解説 不意にあらわれる“22週の壁”
日本では法律上中絶が認められているのは21週6日まで
“22週の壁”と向き合ったそれぞれの家族
ママとパパが正しいエビデンスに基づいて決断することが重要

エピローグ

著者:夫 律子

クリフム出生前診断クリニック 院長
慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、生命の神秘に魅せられて、医学の道へ。
徳島大学医学部医学科卒業後は産婦人科医の道を歩む。
勤務するなかで、超音波によって胎児期の脳の異常を発見。
このことがきっかけで妊娠初期の胎児診断に興味をもち、
日本で初めて胎児診断専門クリニックを設立した。
超音波エコーによって鮮明な胎児の画像を撮影することを得意とし、
国際学会でも「胎児の脳」といえばDr. Poohの名前が出るほど、
胎児診断の世界的権威として活躍する。
日本人として初めて胎児診断の国際資格であるFetal Medicine Foundation(FMF)を取得。
これまでに診断してきた胎児の人数は4万人に上る。
クリフム出生前診断クリニック胎児診断センター・胎児脳センター院長、
Wayne州立大学(米国)産婦人科特命客員教授、Pigorovロシア国立研究医科大学名誉教授、
国際周産期医学アカデミー副会長などを兼務。
主な著書は
『フルカラーアトラス最新3D/4D胎児超音波画像診断』(メディカ出版:2004年)など。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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