子どもを自立させる 管理しない子育て

鈴木 久夫[著]

2022.02.01

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

自分で考え自分らしく表現できる「自立した子」を育てるために――
延べ4000人の子どもを指導してきたカリスマ塾講師が説く「管理しない子育て」とは

多くの親はわが子に対し、自分がやりたいことを自分で見つけ、
自分から積極的に責任をもって行動することができる「自立した子」になってほしいと
願うはずです。
しかし、自身の描く理想像と目の前の子どもの現状にはギャップがあることが多く、
そのギャップを埋めるためについ「〇〇しなさい」と言ってしまったり、
先回りして手を貸したりしてしまいます。
この「子どもの自立のために何かしてあげなければ」と思う親心が
子どもの「管理」につながり、自分で考えて行動する機会を奪うことで
子どもの自立を阻害してしまうのです。(「はじめに」より抜粋)

わが子に自分で考え行動できる「自立した子」になってほしいと願い、
理想に近づけるために、つい子どもに干渉してしまう親は少なくありません。
しかし、自立した子を育てるためには干渉ではなく、親の子離れが重要です。
約30年間塾講師として教鞭をとる著者は、
親の手を離れ、自分で考え行動する子どもの家庭では、
親が「自分の人生」と「子どもの人生」とを切り離して考えているといいます。
親が子どもの意思を尊重し、全幅の信頼を寄せることで、子どもは自立すること
ができるのです。
本書では、親はいつ、どのように子離れをすればよいのか、
子どもの意思を尊重する親になるにはどうすればよいのかなど、
自立した子を育てるための「管理しない子育て」について解説します。

目次

はじめに

第1章 ついわが子に干渉してしまう子離れできない親たち
成功をつかむ子どもの親は何が違うのか
子どもの将来への不安に苛まれる親たち
原因論→決定論→先行不安の悪循環
子どもの「できていない部分」ばかりが目につく「マイナス査定」
子離れできている親子の割合はどれくらい?

第2章 子離れするために――
親の人生と子どもの人生を切り離す
子離れできない親は子どもを「管理」している
子離れをスムーズに進めるためには
子どもが自立している家庭の特徴とは
子離れに最適な時期はいつ?
子どもと精神的に距離を取るためのステップ1
子どもを信頼するためにはどうすればよいかを考える
子どもと精神的に距離を取るためのステップ2
子育て以外に興味関心を向ける
子どもと精神的に距離を取るためのステップ3
物事を決定論で考えるのをやめる

第3章 自分の頭で考え、自分らしく表現できる「自立した子」にするために
「放置」と「放任」を区別した“管理しない子育て”
「自立した子」の特徴とは
精神的な成長の度合いを決めるものとは
「管理しない子育て」で表現力や思考力を伸ばす機会を取り戻す
子どもの「やりたい」を尊重する親になる ~「放置」と「放任」の違い~
子どもに絶大な信頼を寄せる親の共通点
親が学ぶ姿勢をもち続けることが子どもを自由にする
「無意識」で行う教育こそが本当の教育
「無意識」とは

第4章 好きなことを見つけた、苦手な科目を克服した、志望校に合格できた……
“管理しない子育て”でわが子の成功をつかんだ家庭
「管理しない子育て」のリアル
【管理しない子育て1】
ゲーム三昧の息子の個性を尊重した親 息子はGoogleでゲームソフトの開発者に
【管理しない子育て2】
受験を機に「偉大なるエリート父親」から「子どもの意思を尊重する父親」へ
【管理しない子育て3】
親が子どもの長所に目を向けて伸ばし難関大学合格へ
【管理しない子育て4】
お互いの人生を尊重できる対等な関係を築いていた親子
子どもへの絶大な信頼が子どもの自立を促す
最終的に困るのは誰なのかをはっきりさせる
「子どものために」ではなく「自分の人生のために」
受験は自立のきっかけにもなる
「教えない勇気」をもつ

第5章 親も子も自立した対等な関係こそ親子の理想像
「課題の分離」で対等な関係を築く
「プラス査定」でリビドーを成長につなげる
褒めることと叱ることの是非
子どもの可能性を最大限に引き出す「伸びしろ理論」
先行不安が浮かんできたときには
子育てに唯一無二の正解は存在しない
子どもが巣立ってからのことを夫婦で考える
自分の親から受け継いだ価値観を時代にあったものへとアップデートする
親も完璧な存在ではない
子どもと対等な関係を築き、生涯ともに歩んでいくために

おわりに
もっと少な

著者:鈴木 久夫

株式会社クセジュ代表取締役。塾クセジュ最高顧問。
東京理科大学在学中より、塾クセジュの講師として活躍する中で、
創業者である管野淳一の教育理念に感銘を受ける。
大学卒業時に大手企業の内定を辞退し、株式会社クセジュに入社。
講師として約30年間にわたり教鞭をとる。
2011年より、管野氏とともに共同代表となり、2016年より代表取締役に就任。
2021年に代表を退任後は最高顧問を務める。プライベートでは三児の父親でもある。

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