社員の幸せを創る経営
書籍内容
一生懸命働くことは楽しい。
みんなが幸せになれる。一人ひとりが輝ける。
そんな会社をつくろうじゃないか。
長い低迷期が続いていた会社に舞い戻り、会社設立以来最高額の売上を達成した男のメッセージとは――。
ボイラーや太陽光発電システム等、各種住宅設備機器の製造販売を行う長府工産は2019年度、会社設立以来最高額の売上を記録した。
そこでは社員たち一人ひとりが、いきいきとした笑顔の中で働いている。
しかし長府工産の歩みは一筋縄ではいかない、複雑なものがあった。
後継者不在と業績悪化という長い低迷期を脱したのは、一度退職の道を歩んだ男・伊奈紀道氏がふたたび会社に社長として舞い戻ってのことだった。
ボイラー一辺倒からの脱却とエコ給湯や太陽光発電への参入。
社員の待遇そして福利厚生面の大改革。
工場の設備環境の改善と、10年後を見据えた取り組み「フューチャー10」。
そこでは「社員のモチベーションを下げてはいけない」というモットーで伊奈社長の改革が行われた。
本書では、長府工産のこれまでの歩みと今目指しているものとは何か、社員がそこでどう生きて何を喜びとしているのか、そして伊奈社長は何を考え何を後進に託そうとしているのか、それらについてノンフィクション作家が記す。
目次
はじめに
プロローグ: 地元の高校で就職人気急上昇! 若手がいきいき働く“ホワイト”な職場
第1章: 「このままでは会社がなくなってしまう……もうあの人しかいない! 」――伊奈社長誕生前後の混乱
第2章: 市場の変化に寄り添う営業スタイルで「メーカー商社化」に挑戦
第3章: 優しさと厳しさが共存する「社員ファースト」の大改革
第4章: 機械にも人にも積極的に投資し、士気が下がった工場を立て直す
第5章: 「ファーストコールカンパニー」を目指して――現場第一の徹底で業績が飛躍的にアップ
第6章: 会社は誰のものか――?全員株主という理想
エピローグ