Mother Machine
工作機械で世界に挑み続けたマザックの100年
書籍内容
「機械をつくる機械をつくれ!」
知られざるものづくり企業、ヤマザキマザック。
その100年の挑戦と苦闘の軌跡
工作機械とは、金属などの素材を削ったり、穴をあけたりして必要な形状を作り出すための機械である。
自動車や飛行機、船舶などの乗り物、家電や電子機器などの加工部品をつくるのに使われている。
つまり、工作機械こそ、ものづくりの母なのだ。
ヤマザキマザックは、そんな工作機械業界のトップランナーである。
アメリカ、イギリス、シンガポール、中国と世界の主要市場での現地生産を成功させ、現在国内5カ所、海外5カ所に生産工場を構え、全世界80カ所以上のサポート拠点を持つグローバル企業だ。
しかし、そこに至るまでの道のりは挑戦の連続であった。
1960年代初頭、日本製品がまだ「安かろう・悪かろう」と思われていた時代に対米輸出を開始。
他のメーカーに先駆け、欧米市場に風穴をあけたのだ。
この無謀と思われた挑戦を、ヤマザキマザックはいかにして成功させたのか。
本書は100年にわたるマザックの軌跡をまとめたものである。
目次
プロローグ 市場は世界。職場も世界 知られざる100年企業、ヤマザキマザック
第1章 機械をつくる機械をつくれ 従業員1名。山崎定吉、裸一貫での創業
第2章 世界に通用する“本物”をつくれ “マザック”ブランドの誕生
第3章 リスクを恐れず、現地に乗り込め 満を持してアメリカで現地生産を開始
第4章 “鉄の女”サッチャーからのラブコール イギリス工場建設、ヨーロッパ市場を深耕
第5章 江沢民もうならせた中国“小巨人”工場操業。 急速に成長拡大するアジア市場を開拓
第6章 業界の先駆者が挑む 世界の工作市場をリードする革新的な技術開発
第7章 世界のMAZAKを確立したブランド改革 顧客や社会との絆がブランドを強固にする
終 章 匠の地の技術を世界へ 次世代を担う人材を育成
おわりに