てんかんでも大丈夫
書籍内容
てんかんでも、自分らしい人生は手に入る!
20年以上、患者の自立を支えてきた「てんかん専門医」が教える
正しい薬の知識、発作のコントロール、生活上の注意点とは―—
てんかんは、脳の過剰な興奮が引き起こす発作をくり返す病気である。
約100人に1人が発症するといわれ、日本には約100万人ものてんかん患者がいると推定されている。
そんな身近な病気にもかかわらず、てんかん患者の実情はあまり知られていない。
実はてんかん患者の中には、就労や結婚、出産などをあきらめ、引きこもってしまっている人が大勢いる。
理由としては、いつ起こるかわからない発作を恐れ、自ら引きこもってしまうこと以外にも、患者の家族が過保護になってしまい、患者を外に出さないようにしてしまうことがあげられる。
加えて、発作を抑えるための投薬治療や外科手術がきっかけとなり、うつや幻覚といった精神症状が引き起こされ普通の社会生活を送ることが困難になってしまうという要因もある。
著者は、精神科医として、発作のコントロールだけでなく、患者の就労や結婚などのQOL(生活の質)の改善に20年以上携わってきたてんかんの専門医。
著者はてんかん患者が社会に参加できていない事態を問題視しており、てんかんの発作を止めることを目的とした治療に疑問を抱いている。
本書では、てんかん患者たちの実情を明らかにしつつ、
てんかんの発作を抱えていても就職・結婚・出産など自分らしい生活を送るための正しい方法と、社会参加への道筋を紹介する。
目次
第1章 「てんかんだから…」自分の可能性を狭める患者たち
第2章 てんかんがあっても普通の生活はできる!正しいてんかんの知識を身につけよう
第3章 1、夢を見つける・2、できることを見つける・3、仲間を見つける―3つのステップで“自分らしい人生”を手に入れる!
第4章 てんかんと上手に共存し、新たな夢に向かう4人の患者
第5章 てんかんがあっても可能性は無限大みんなと変わらない人生を送ろう!