日本人のための音楽療法

日本人のための音楽療法

牧野英一郎[著]

2019.03.04

880円(税込)

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書籍内容

「もののね」「つくり歌」「歌舞い」「流し」 ……
心身の不調に本当に効果を発揮する「日本古来の音楽モデル」 とは?
精神科医が独自の視点で大解剖

「音楽療法」という言葉をご存じですか。
「音楽が心身の病気の治療やリハビリテーションに役立つ」といった話が
マスコミに数多く取り上げられたこともあり、一度は耳にしたことのある方も多いことでしょう。
欧米では第二次世界大戦における傷病兵たちのケアに音楽が用いられたことをきっかけに発展し、専門家団体による養成制度もあるといいます。
日本でも平成13(2001)年には「日本音楽療法学会」が設立され、
同学会認定の「音楽療法士」の数は既に欧米を超え、多くの高齢者施設や精神科を持つ病院・クリニックで実施されるようになりました。
その一方で、高齢患者さんを中心に
「音楽療法は子供の歌ばかりで行きたくない」「音程が合わないとかずれるとか、ばかり言われる」などの声もよく耳にします。

本書では、精神科医であり、日本音楽や民俗音楽に造詣の深い著者が、
フィールドワークや自身の病院での実践により確立した音楽療法のエッセンスに触れていきます。
日本人が古くから好んできた「もののね」「つくり歌」「歌舞い」「流し」などに共通した音や音楽の傾向を手がかりに、
患者さんの本音を引き出し、喜んでもらえる音楽療法をご紹介します。

目次

序 章 日本の音楽療法の問題点
第1章 もののね、つくり歌、歌舞い、流し……音楽療法で大きな効果を発揮する「日本古来の音楽モデル」とは?
第2章 音から記憶を蘇らせ五感で楽しむ「もののね」
第3章 自己表現と感情のコントロールを可能にする 自分の言葉を既存の節にのせる「つくり歌」
第4章 五感を刺激し、活力を引き出す 曲に合わせて体を動かす「歌舞い」
第5章 想い出を呼び起こし、発語や運動を促すその場のリクエスト曲を楽しむ「流し」
第6章 「日本古来の音楽モデル」こそ心と体に効く最高の処方箋

著者:牧野英一郎

医師、武蔵野中央病院理事長・院長。昭和26(1951)年生まれ。慶應義塾大学医学部卒、東京藝術大学音楽学部楽理科卒、同大学院修了。精神保健指定医。介護支援専門員。日本音楽療法学会認定音楽療法士。藝大時代に日本音楽や民族音楽に接した知見を手がかりとした文献研究やフィールドワークと、医療現場や被災地での音楽療法的活動を往還。「日本文化と音楽療法研究会」代表。バイオリン演歌師「e楽坊(イーがくぼう)」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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