文壇の料理人

書籍内容
まるで導かれるようにして惹かれ合う
二人の約一年間の愛の軌跡。
共に暮らす富生の家の押し入れで
偶然見つけてしまった短刀の謎に怯えるやすよ。
でも、文壇のドンにそんなこと聞けない……
「先生とのお待ち合わせは?」
「やすよこちらへおいで――」
青海波 寄する潮の 幾重にも
煌く幸こそ 永かれと
一年後に二人が迎える衝撃の結末とは。
目次
前書き
東海道新幹線に乗って
出版記念パーティ
ふたり一緒に
カマキリの糸
執筆は煮物
水槽のなかのキャバクラ
小鍋
ポップなおじ
宝石蘭のお皿
学祭にて
再会
Corduroy
喫茶店
本気の恋
ノミネート
あたたかい軒下
たかみ
ストーリーの中の別人
ふたつのおもふ
ナニワノセカイ
みがき
ぬくもり
短期的飾り
ダイタン
あこがれ
しぼる
オレンジ色のへや