飛び出せナース!

亀井 紗織[著]

2024.01.22

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

訪問看護は看護のチカラを最大限に発揮できる
やりがいのある仕事!

看護一筋で病院から地域に飛び出した著者が語る
可能性に満ちた在宅看護の魅力とは――

少子高齢化が進む日本において、医療・看護の世界では地域包括ケアのもとで
病院から在宅への移行が求められています。
しかし、高齢者に適切な在宅ケアを提供できる医療機関や事業所は不足しており、
需要に対して供給が追い付いていないのが現状です。
特に看護師についてはほとんどが病院のなかで看護に従事しており、
訪問看護に携わっているのは全就業看護師のうちわずか3.9%程度にとどまっています。

本書の著者も、以前は病院のなかで働く看護師の一人でした。
著者はさまざまな病院で勤務するなかで、
働きながら常に「病院では看護のチカラを最大限には発揮できない」と感じていた
といいます。
病院では運営方針に則ったクリニカルパス(診療計画)に従って行動することが求められ、
医師を頂点とした厳然たるヒエラルキーが存在します。
どんなに自分が患者に寄り添ってできる限りの看護を提供しようと思っても、
大きな組織の一員として働く看護師は、何よりもまず病院のルールに則り、
医師の指示に従わなくてはなりません。
そこに看護師自身の意思や創意工夫は活かされにくいのです。
在宅であれば「患者さんの心と身体に寄り添い、その人がもつ生きる力を支える」
という看護師本来のチカラを思う存分発揮できると考えた著者は、
2001年に病院から在宅看護の世界へ飛び出しました。
現在は地域で療養する患者をケアすることを目的に、訪問看護ステーションのほか、
看護師のみで運営する重症・重度介護者向け有料老人ホームを運営しています。

本書では著者の経験をもとに、訪問看護の魅力についてまとめています。
病院のなかで看護力を発揮できず悩む看護師たちに、あと一歩を踏み出す勇気と
元気を与える一冊です。

著者:亀井 紗織

1966年北海道三笠市生まれ。1996年北海道立衛生学院卒業。看護師免許取得。病院勤務のかたわら私立明星大学に進学し教育学、心理学を学ぶ。札幌市内の病院で経験を積むなか、2001年介護支援専門員資格を取得し民間の介護会社へ転職。居宅介護支援事業所(ケアマネ)管理者。訪問看護事業新規立ち上げなどに従事。2012年に株式会社ナースエナジーを立ち上げ、同年、指定訪問看護事業所「灯―あかり―訪問看護」を開設。2014年住宅型有料老人ホーム「看病付き宿舎なはちがる」を開設。起業当初より教育関連事業に注力しており看護学生の臨地実習の受け入れを開始。現在は看護専門学校、看護大学等計5校に学びの場を提供している。また、非常勤講師として看護専門学校や看護系大学院の授業を担当している。病院からの依頼で地域連携、退院支援などをテーマに現在教育にも携わっている。2022年より事業経営の知識を深めるため社会構想大学院大学に入学し在学中。現在月間訪問看護件数は1000件を超え、1人でも多くの地域療養者を支援するため、日々市内中を駆け巡っている。

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