地主必見! 9つのケーススタディで学ぶ 土地のお悩み解決メソッド

小山陽一郎[著]

2023.10.24

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

地主ならではの悩みに焦点を当てた
土地のトラブル解決メソッド!!

さいたま市を中心に数々の不動産を扱ってきた
地域密着の老舗不動産コンサルタントが、
事例をもとにお悩み解決の方法を徹底解説!

先祖代々の土地を守ってきた地主にとって、土地は後代に引き継ぐべき大切な財産です。
たとえ、固定資産税がかかるばかりで収益につながらない土地だとしても、
売り払ってしまえばいいという単純な話ではありません。
多くの地主は、自分の代で終わらせてはいけないという使命感にも似た思いを抱きながら、
「土地なんてないほうがましだ」などと時にはぼやきながらも、
少しでも資産を減らさずに次代へ引き継ごうと頭を悩ませているのです。

例えば、地主・借主間での合意のうえで成立する地代の値上げ交渉は
そういった悩みの種の一つです。特に契約が旧借地法に基づいている場合、
地価上昇に伴って値上げを打診しても借主側が受け入れずに地代が安いままと
なってしまうと、地価に応じて上がる固定資産税の負担が地主に重くのしかかってきます。
また代々の地主として、スムーズに土地を引き継ぎたいと考えていても、
さまざまな種類の土地を多くもっていればいるほど、
ベストな選択をするのは難しくなります。
多くの相続人に配慮したつもりでも、結果として多額の税金がかかってしまう
ようでは資産としては目減りしてしまいますし、
それがもとで親族間でのトラブルにつながりかねません。
こうした地主ならではの問題の多くは自分一人で解決するにはハードルが高く、
実際に自力で対策をとっても状況は悪化するだけで、
心身ともに疲弊してしまうケースが少なくないと著者は指摘します。

著者はさいたま市を中心に1952(昭和27)年の創業以来、
地域密着で不動産コンサルタント業・賃貸管理業を主として展開している
不動産会社の経営者です。目先の利益ではなく、顧客ファーストを貫いてきた結果、
地域と深く結びつきながら信頼を集め、埼玉県地域でも最古参の不動産業者の
一つに数えられる存在になっています。
著者は、多くの悩みを抱える地主に対して、一人ひとりにしっかりと寄り添い、
最新の税制情報や資産状況に応じて最適な相続や税金対策、
収益改善を提案することが大切だと考えています。
一口に地主といっても、それぞれの土地の価値や状況、親族の事情、
地域の人間関係などは当然異なります。これらの要素を踏まえ、
不動産コンサルタントなどのプロが丁寧なヒアリングを重ね、
時には仲介役として当事者それぞれの交渉を行うことで、
ようやくベストの解決策を導きだせるというのが著者の主張です。

本書では、著者の会社の不動産コンサルタントたちが実際に解決してきた
事例をもとに、地主が抱えがちな土地のトラブルや悩みについて、
9つのケーススタディに分類し、それぞれの解決メソッドをまとめています。
大切な土地のことで悩みを抱える人にとって、解決の道しるべとなる一冊です。

著者:小山陽一郎

1969年埼玉県さいたま市生まれ。明治大学商学部卒業後、電鉄系不動産会社に就職。その後さいたま市で父が経営する地域密着の株式会社大和不動産に入社する。賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介・コンサル等の部署を経験し、2010年には埼玉県経営品質賞知事賞を受賞。社内改革の推進にも努め、同年、代表取締役社長に就任。地主の悩みごとに寄り添い、ともに問題解決を図っている。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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