社会福祉法人の事業承継

戸山 文洋[著]

2022.11.02

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

社会福祉法人の事業承継に必要な
3つのポイントを徹底解説!

社会福祉法人の事業承継において、
後継者に必要なのは「理念の共有」「地域住民からの信頼」「会計力」
3つのポイントをおさえて、
法人の弱体化を防ぎ円滑な事業承継を実現するためには――


社会福祉法人の事業承継は、公益性を追求する組織という特性ゆえの難しさがあります。第一には、地域に尽くすという事業の目的や理念に共感をする後継者を見つけなければなりません。また、その後継者には厳しい行政監査に抵触しない清廉性を保つための会計知識も必要です。故意でないとしても、知識不足から監査に違反してしまえば最悪の場合、業務停止命令が下ることもあります。さらには、法人内だけではなく地元の名士と呼ばれる医師や議員、自治会の役員などから信頼を得るためのコミュニケーション能力も求められます。
本書では、社会福祉法人の事業承継をスムーズに実現した理事長が、理念の承継や地元の名士たちから信頼されるためにすべきこと、後継者に必要な会計力など、より円滑に事業を引き継ぐためのノウハウを経験に基づき紹介します。
社会福祉法人の事業承継を考えている人必読の一冊です。

目次

はじめに

[第1章]なぜ社会福祉法人の事業承継はうまくいかないのか
老舗社会福祉法人の破産
「措置」の時代から「契約」の時代へ
一般企業とは異なる社会福祉法人の事業承継
親族内承継が多い理由
後継者が見つかりにくい厳しい経営環境
新しい理事長を育てられるのは今の理事長だけ
事業承継により失われる「会計力」
後継者の決定には地元の名士からの信頼が不可欠
理念承継の失敗が招く、職員の大量離職

[第2章]公益性を追求する社会福祉法人だからこそ、理念の承継が必須――
非営利団体の後継者にふさわしい人材とは
組織を強くする「理念の浸透」
メリット1「職員にとっての道しるべとなる」
メリット2「組織のブランディングができる」
「奉仕の精神」と「対価」の間を取り持つのが理念
がんじがらめの規則が奪う「やりがい」
理念が生まれた歴史を知る
理念の理解度が職員を変える
3年以内の離職を防ぐ
事業承継の準備は入念な現状把握から
理念と課題を可視化する「事業承継計画書」
知っておくべき相続税対策

[第3章]理事長になるには地元評議員会からの決裁が必要――
地域住民・議員・名士から信頼されるためにすべきこと
事業承継に影響力をもつ「評議員会」
新理事、新評議員選出の流れ
地元の名士との関係構築
橋渡し役としての先代理事長の役割
自分にしかできない改革を実行する
改革をどう軌道に乗せるか
新しいチャレンジに反発は付き物
日々のコミュニケーションの積み重ね

[第4章]厳しい行政監査でも利益を計上し続ける――
先代が培ってきた「会計力」を後継者に引き継ぐ
特殊な社会福祉法人の財務
【賃借対照表(B/S)】
【事業活動計算書】
【資金収支計算書】
社会福祉法人経営の指標
[賃借対照表から算出できる指標]
[事業活動計算書から算出できる指標]
[資金収支計算書から算出できる指標]
限られた経営資源をどう振り分けるか
経営戦略を数値化する
経営を左右する「加算」とは
厳しい行政監査
財務におけるキーパーソンの承継

[第5章]弱体法人はM&Aの吸収や解散命令が下される――
長く続く施設になるために求められる取り組みとは
新たに施設を増やす
マネジメント層の育成
お金の話をタブー視しない
合併と事業譲渡が第三者承継のスキーム
合併と事業譲渡の具体的なポイント
[合併]
[事業譲渡]
ステークホルダーへの丁寧な説明は必須
経営基盤を強化する法人間連携
守るべき点と変えるべき点

おわりに

著者:戸山 文洋

帝京科学大学大学院博士後期課程満期退学。人間工学、生理心理学の見地からアニマルセラピーを研究した。その後父・戸山雅友氏が理事長を務めていた社会福祉法人五葉会に入り、2014年にレクリエーション支援の専門部署「アクティビティケアチーム」を発足させた。法人経営のかたわら、大学での講義、研究会での講演など、教育活動にも注力している。2020年4月1日から正式に社会福祉法人五葉会の理事長に就任し、現在に至る。子どもが2人おり、のちのちは家族内で事業承継していく予定。

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