波乗り理事長の保育園改革

寿台順章[著]

2023.03.01

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

保育業界が抱える問題にサーファーが挑む!

現役アスリートを採用!? 園長という役職は不要!?
常識にとらわれない改革を次々と行う破天荒な理事長が描く
保育業界の未来とは――

保育業界では労働環境の悪化やそれによる働き手の不足といった問題が
顕在化し始めています。業界内での人材獲得合戦は熾烈を極めており、
実際保育士が集まらずに閉園に追い込まれている保育園も少なくありません。
このような状況下において保育園経営者たちは、保育士から選ばれる園へと
改革を進めていかなければなりません。しかし経営者には園を働きやすく、
魅力的な職場へと変えていこうという意識が低く、待遇や労働環境の改善は
なかなか進みません。保育業界には昔から、子どものためという大義名分のもと、
自分を犠牲にしてでも働くべきという“暗黙の了解”が存在してきました。
園児たちがいる間はひたすら子どもに尽くし、園児たちが帰った後も事務仕事や
会議などを残業で行うのが一般化しており、労働環境は決していいとはいえません。
著者は2006年に実家で営む保育園に入職したとき、人手不足にあえぎ、
そのしわ寄せを受けるスタッフたちが暗い目つきで働く現場の惨状に戦慄したといいます。

自分が継ぐ法人の内情がこのままでいいはずがないと強く感じた著者は、
シフト制の徹底、残業および無駄な会議の廃止、公休の新設、有給休暇の取得推進など、
保育業界の悪しき常識をぶち破る改革を次々と行ってきました。
著者の型破りな改革に異議を唱える者もいましたが、変化のない旧態依然とした
保育園業界に波風を立てることによって考えに共感する人たちが集まり、
安定した採用や10年間で7つの園を新設するという結果にもつながっています。

本書では、サーフィンを趣味とすることから「波乗り理事長」と呼ばれる著者が
業界の常識という荒波をどう乗りこなし、保育士、園児とその親から選ばれる
個性的で唯一無二の保育園をいかにしてつくり上げたのかを記しています。

保育士ファーストによる職場改善の具体的な方法や、事業拡大のノウハウ、
人材獲得戦略といった経営手法についても解説します。
仕事に悩み、何かに挑戦したい人、何かを変えなければいけないと思う人たちに
手に取っていただきたい一冊です。

目次

はじめに

第1章 保育業界が抱える問題にサーファーが挑む!
すべてが型破り、“波乗り理事長”の誕生
保育の世界に飛び込んで抱いた違和感
閉鎖的な環境の中で変わることを拒む既得権益
大人たちの反目で一番の犠牲になるのは子どもたち
波乗り理事長、誕生
寺の跡取りとして生まれて
人生初の挫折となった水泳
サーフィンと出会い、とりこになる
学業に身が入らず、サーフィンに熱中
100件電話をかけて見つけた新天地
エメラルドグリーンの海で、九死に一生を得る
母の病気をきっかけに急きょ地元へ
バックパッカーとして訪れたインドの現実
諸行無常の世界を前に、心が求めることを自由にやればいい
技術よりも子どもたちの人間性や性格とどう向き合うか

第2章 子どものために身を粉にして働くなんてもう古い!
保育士ファーストを貫く型破りな働き方改革
すべてを一人で判断し、トップダウンで組織を運営
「子ども神話」が保育現場で引き起こす悲劇
無駄な会議への全員参加が残業のもと
その園でのキャリアがすべてというゆがんだ構造を変えたい
新卒以外は採用したがらない保育園の事情
まずは働き手から幸せにする「保育士ファースト」
去る者は追わず、来るものを探す
改革の本丸は、時間外労働の削減と労務管理

第3章 保育業界の常識なんていっさい気にしない!
誰の意見も聞かず行った型破りな事業拡大
既得権益に浸かり続ければ、いつか凍死する
生き残りをかけ、園の拡大に着手
たった1人で行ったプレゼンで勝ち取った保育園
5年の間に計8施設まで事業を拡大
共働き世帯に立ちはだかる「小1の壁」
オールインワンアフタースクールという解決策
理念が組織を一枚岩に変える
保育業界に欠けているマネジメントという視点
ブランディング戦略が、今後の命運を左右する
園長という役職はもういらない
あえて正職員の割合を高め、負担を分散

第4章 保育士が足りなければ他の業界から引き抜けばいい!
現役のアスリートをスカウトする型破りな雇用
人材不足に悩む保育業界
SNSを活用した採用戦略に活路
人と会い、縁をつなぐことの大切さ
男性職員を積極的に採用
アスリートのセカンドキャリア問題と向き合う
日本初、保育士のバレーボールチームを設立
チームにスポンサーが付き、採用活動にも貢献
多種多様な人材を採用し、個性を活かす
8割に嫌われても、2割がファンになればいい
1000万円稼ぐ保育士を作りたい

第5章 どんな荒波も乗りこなし、閉鎖的な保育業界に風穴を開ける
保育園がつぶれる時代がくる
政府の経済対策から始まった、子ども・子育て支援
子育て安心プランの裏で増え続ける、認定こども園
財源の見えぬ保育改革、はたして実現するか
民間や企業の参入で、人材獲得競争に拍車
規制緩和により無資格者が増えた保育現場
保護者からも保育士からも選ばれる園を、自力で作る
保育園の主役は、園児ではない
本物に触れることで感性を磨く
園児たちと野菜を育て、実際に売るキッズマルシェ

おわりに

著者:寿台順章

1982年生まれ。名古屋西高等学校を卒業後、家業である寺の勉強をするために京都の大谷大学に進学するも大学2年の夏前にこのまま卒業して寺の資格を取ることに違和感を覚えた。その後退学し、今しかできないと思い立ち石垣島に移住。石垣島から名古屋に帰ってきてから寺と幼稚園教諭・保育士の資格を取得。その後、自営で事業をしていた社会福祉法人栄寿福祉会に24歳の時に入職、26歳の時に姉妹法人の学校法人正雲寺学園と社会福祉法人栄寿福祉会の理事長に就任。31歳の時にグループ内に株式会社MarSolを立ち上げ代表取締役に就任。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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