鍼灸・整骨業界を目指すキミへ

野本 一也[著]

2022.02.01

990円(税込)

幻冬舎

新書

書籍内容

最強の施術家への道
一代で14の鍼灸整骨院を開院した著者が語る、鍼灸・整骨師のキャリア形成に必要なこと

鍼灸院、整骨院、マッサージ院などの治療院が全国各地でしのぎを削っているなかに
これから身を投じることになる新人施術家は、
どのように力を磨き、キャリアを積んでいけばいいのか。
資格を取り、できるだけいい治療院に就職さえすれば一生安泰なのかといわれれば、
残念ながらそう甘くはありません……。
(「はじめに」より一部抜粋)

開業した個人治療院の約8割は3年以内に廃業するといわれており、
鍼灸師や柔道整復師のなかには廃業のリスクを抱えて独立を目指すのではなく、
優良企業に長期間勤めたい――そんな安定志向を持つ人が多くなっています。
そのような状況のなか、慢性的な人材不足により業界内の人材獲得競争は熾烈を極め、
有資格の新卒者は「空前の売り手市場」となっています。
しかし、かといって安易に就職先を選んでしまうと施術家としてのキャリア構築を
失敗しかねません。
これから身を投じることになる新人施術家はどのように力を磨き、
キャリアを積んでいけばいいのかが重要になっています。
著者が代表を務める治療院では14の鍼灸整骨院を展開し、年間19万人もの施術を
行っています。
そこで本書では著者の施術家としての経験、そしてマネジメントの経験から、
どんな時代になってもどの場所でも必要とされる「最強の施術家」になるための
スキルや心構え、また目指すべきキャリア像を提示します。
それらを満たすために、就職にあたってはどういった治療院を選べばいいか、
時代に合わせて業界でどのようにキャリアを重ねていくのが理想的なのかも
具体的に解説していきます。

目次

はじめに

第1章 「手に職」だけで一生安泰は難しい
鍼灸・整骨業界就職のリアル
その数、コンビニの約2倍! 飽和した治療院
レッドオーシャンで進む寡占、個人治療院が苦境に……
腕が良ければ患者が来る時代は終わった
国家資格を取っても、安泰ではない
高まる独立リスクで、変化するキャリアプラン
個人にも求められるマネジメント力
変化に対応できる治療院が生き残る
施術から予防へのシフトが、今後の成長の鍵

第2章 長く働ける治療院選びの3つの基準――
就職先としてベストな治療院とは?
「天下を獲る治療院」を選べるか
仕事とは、何のためにあるのか
人の役に立った結果が、給料
仕事の報酬にはやりがいも大切
仕事は人生の重要な一部である
自分が将来どうありたいかを整理する
「選んではいけない治療院」の3つの特徴
長く働ける治療院選びの3つの基準
グループ系治療院のメリットとは
新人の教育プログラムが充実しているか
技術の土台となるのは心の成長
治療院以外の進路を知る
病院は本当に「いいことずくめ」の職場なのか

第3章 将来転職することになっても通用する、
知識、技術、接遇の3つの力
施術家に求められる、心構え
結果は「考え方×熱意×能力」で決まる
施術家として成長するための6カ条を心に刻む
「患者の十戒」を頭に入れておく
患者に不快感を与えないのが第一歩
患者の「4つのニーズ」を理解する
知識、技術、接遇の「3つの力」を育てる
施術家として求められる態度を取る

第4章 独立よりも組織のなかでマネージャーや分院長を目指す――
鍼灸・整骨業界でのキャリア形成
キャリア制度が整っている職場を探す
ダブル免許は、果たして必要か
スペシャリストか、マネジメントか
分院長を目指すのに必要なSTEPとは
リーダーに求められる心構えとは
組織で求められるリーダーシップとは何か
組織の価値を示す「7つのS」
組織運営で求められる力とは

第5章 仕事もプライベートも充実させられる職場で働くことで、
幸せな人生をつかむ
人生まで施術するのが、最強の施術家
仕事もプライベートも充実させている施術家たち

おわりに

著者:野本 一也

鍼灸専門の短期大学を卒業後、大阪の鍼灸整骨院で9年間、中医鍼灸を学ぶ。
分院の院長などを務めたあと、「患者さんの健康寿命を100歳まで伸ばす」を掲げ独立。
2003年に野本鍼灸整骨院を開業、2015年に株式会社NOMOKOTSUを設立する。
創業以来、患者の心身をともに癒すことをミッションとし、
痛みや病のない人生を送れるようにすることを目指している。
自社についても、施術家が誇りとやりがいをもって働ける会社とするべく、奮闘中。

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