医師の労働時間は 看護業務の「分業化」で削減する

書籍内容
医師の働き方改革のカギを握る
看護業務の「分業化」を徹底解説!
医療業界で「医師の労働時間の削減」が大きな課題となっています。
2017年に実施された「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」によると、
日本の勤務医の平均労働時間は当直・オンコールの待機時間も含めて1週間約70時間で、
他の先進国と比べるとかなりの長時間になっています。
今までは、「人命を救う」という大義名分のもと、
問題視されることのなかった医師の長時間労働ですが、近年、是正する動きが活発化。
労働基準監督署による病院への立ち入り調査が実施され、
医師の残業代の支払いをめぐる訴訟では最高裁が「医師の残業代は年俸に含まれない」と判断するなど、
医療界の長時間労働是正に本腰を入れ始めています。
その一方で、高齢化により病院を受診する患者の増加が見込まれており、
医師の業務量は今後も増えると予測されています。
団塊の世代が後期高齢者になる2025年を目前に控え、
医師の長時間労働の削減は、病院経営において喫緊の課題となっているのです。
そこで本書では、医療現場に長年身を置き、多くの病院のコンサルティングを手がけてきた経験をもつ著者が、
医師の長時間労働の解決策として、看護師へのタスク・シフティングと看護業務の「分業化」を提案。その具体策を解説します。
看護業務の分業化を切り口に、新時代の病院経営の在り方を指南する一冊です。
目次
第1章 病院経営を揺るがす、医師の超長時間労働
第2章 医師の労働時間は短縮できる。実現のカギは「看護師へのタスク・シフティング」
第3章 医師の業務委譲には、看護業務の「分業化」が欠かせない
第4章 業務と人材の可視化、コアチームづくり、適性の見極め…看護業務の「分業化」を進める人材マネジメントのポイント
第5章 看護業務「分業化」の先へ 人材マネジメントの視点から考える病院経営の未来