だんじり認知症サポーターの軌跡

川端 徹[著]

2024.07.31

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

だんじりで認知症サポート!

増えるお年寄りを地域全体でサポートするにはどうすればいいのか?
地域の伝統行事と認知症サポートを絡めた活動の軌跡。


認知症患者とその家族の社会的孤立が問題視されています。しかし全国どの自治体も有効な解決策を打ち出すことができていません。
そうしたなか、大阪府泉大津市で脳神経内科クリニックを運営し、認知症サポート医として活動する著者は、だんじり祭でできた強い地域住民同士のつながりを活かして認知症サポーターを増やす取り組みを行っています。
彼らは「だんじり認知症サポーター」と呼ばれ、泉州を中心に大阪府下に広がり2550人の輪になっています。また、サポーターと住民が一緒になって見守るネットワークの構築や交流の場の設置なども各地で進んでいます。

本書では、「だんじり祭」と「認知症対策」という一見全く関係のない二つをつなげることで、地域社会に新たなイノベーションを生み、地域創生に大きく貢献してきた活動の軌跡をたどっています。
伝統行事を利用した地域包括ケアの具体的な取り組み事例から、認知症患者を地域全体でどのようにサポートしていくべきかについてのヒントが得られる一冊です。

著者:川端 徹

1962年大阪府泉大津市生まれ。父は医師、母は薬剤師で、幼少期より父の仕事を見ていたことから医師を目指す。1988年に滋賀医科大学医学部を卒業し同大学第三内科へ入局。医学博士。1994年、国立療養所宇多野病院神経内科に勤務。その後、総合病院での勤務を経て、1999年滋賀医科大学第三内科助手となる。医学研究者に惹かれていたが、父の後を継がないといけないという思いはあった。2000年に長浜赤十字病院神経内科部長、2005年にベルランド総合病院神経内科部長を務め、2008年に父が他界したことを機に継承し川端医院を開設。大阪府からの要請ならびに泉大津市からのすすめで認知症サポート医の資格を2009年に取得。地域医療の充実のためには医療介護を含めた多職種の連携が必要であり、特に認知症ケアについては、地域包括ケアシステムの実践を目指す必要性があると気付き、2014年だんじり認知症サポーターの取り組みを開始。2015年RUN伴に参加、2018年から現在までラジオパーソナリティを務めるなどさまざまな活動を行う。現在、泉大津市医師会副会長、泉大津市医師会附属看護高等専修学校校長、大阪府内科医会理事を務める。

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