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日本の給料は安すぎる!サラリーマンなんてやってられない!みんながハッピーになれる新しい働き方とは?
世界の国別平均年収ランキングをご存じですか? OECDの調査によれば、ヨーロッパのルクセンブルクが1位で年収721万円、アメリカは4位で691万円です。ちなみに日本は24位で405万円。お隣の韓国は19位で444万円となっています。 思ったよりも低くないですか? このたび書籍『DON’T BE GREEDY欲張らない経営』を上梓した新佛千治(ルビ:しんぶつちはる)社長は、その理由を日本の会社が支払う給料が低いからだと述べています。 詳しくお話をうかがってきました。
広告制作会社の経営がつまらなくなってしまった理由
――書籍のタイトルになっている「欲張らない経営」とは、どのような意味でしょうか?
私はメーカーの営業から、雑誌の編集、コピーライター、広告制作会社経営、中古車輸出業とさまざまな業界、職種で働いてきました。いまは中古車買取のフランチャイズチェーンの本部を経営していて、7年間で100店の規模、売上32億にまで成長しました。今回のビジネスの成功と過去のビジネスの失敗の違いを考えたときに、出てきた答えが「欲張らない経営」だったのです。
――では逆に「欲張る経営」とはどのようなものでしょうか?
私はサラリーマンとして働いた経験も長いので実感しているのですが、日本の会社の給料って安いですよね。私が雑誌編集部にアシスタントとして入ったときは、たしか手取りで11万円でした。のちに自分が広告制作会社を興して経営者になってみてわかったのですが、社員に相場以上の給料を支払うことは実に難しい。それも面白くなくてその事業は縮小してしまったのですが、今でも「うちの会社はこれだけの利益をあげている」と自慢する経営者に会うと、「では社員にはどれだけの給料を払っていますか?」と聞きたくなります。社員がその給料に豊かさを感じられていないのであれば、個々の能力の問題は別としてどんなに利益をあげていても誇れるものではないと感じるのです。
――株式会社ハッピーカーズでは、どのようにその難問を乗り越えているのでしょうか?
うちはフランチャイズチェーンなので、100店を超える加盟店オーナーはほぼすべてが法人あるいは個人事業主です。そして労働集約型ではない中古車買取業の働き方の特性から、多くの加盟店オーナーが自分の時間を大事にしながら月に100万円以上の手取りを実現しています。実際、社員として年収400万円を年収500万円にすることは非常に難しい。しかし独立開業してみると400万円の手取り年収を1000万円にすることはそう難しいことではないことに気がつくはずです。単に社員の給料をコストと考えて、それを抑えることで、つまり社員から搾取することで利益をあげるのではなく、私たちがあえてフランチャイズチェーンという形態を選んだのは、社員ではなく、加盟店オーナーという形の一人ひとりに能力に応じて稼げる場を提供し、彼らを金銭的にも時間的にも総合的に人生を豊かにさせることで社会に対して価値を創造していきたいと考えたからです。振り返ってみるとおそらく社員を100人雇用して中古車買取事業を拡大させた方が企業としての利益は遥かに大きかったと思いますが、多くの加盟店オーナーの人生を豊かにさせることができたという実績を考えると、どちらが社会に対してより大きな利益を貢献できたかは明らかです。
あえて中古車買取業というレッドオーシャンへ
――競合ひしめく中古車買取市場で、実際のところ稼げるものなのでしょうか?
私は、中古車買取業を始める前に、全くの未経験からBtoCの中古車輸出業に参入しました。アフリカのタンザニアに現地法人を立ち上げたものの上手くいかずあえなく撤退。敗因は商品流通で最も難易度が高いとされる小売り業であった点が大きいでしょう。一見インターネット販売などの小売は低リスクで参入障壁も低く簡単そうに見えますが、実はリテール販売の売り上げに対する工数は想像を絶するものがあります。さらに在庫リスクに資金の確保。実は小売りこそ大資本、大企業向きの商売形態だったのです。そこでBtoCからCtoBへと発想の転換をしました。仕入れはカスタマーからおこない、販売は法人へ――要するに卸なので販売時の工数は小売に対して圧倒的に少なくてすみます。さらに中古車という流動性が高い商品なので在庫が不要です。資金回転率は圧倒的で、何より卸なので顧客対応で最も時間を奪われるクレームがほぼありません。そのため経費がほとんどかからず、利益率が高いのです。何より小売販売をせず「買取」、それも店舗を持たない「出張買取」に特化することでコストを激減させて、競合の多い中古車買取市場でもその強い価格競争力を武器に多くの顧客の支持を獲得してきました。実際に多くの加盟店が顧客に支持されながら豊かな人生を実現していることがその証明です。
――中古車買取業は競争が激しいのではないですか?
たしかに中古車買取業は参入障壁が低く、誰でも簡単に始められる仕事ではあります。では、なぜ私が短期間で成功できたのかといえば、私自身が持つ異業種での様々な経験から、これまでの中古車業界やフランチャイズ業界の常識に囚われることなく全く別の発想で参入することができたからです。私は、主にリクルートで大手企業の採用、ブランディング、さらには理念、CREDO作りをしてきました。そこでの多くの成功体験があったからこそ客観的視点で業界の現状・問題を俯瞰しながら、自ら立ち上げるべきブランドの立ち位置を明確にしていくことができたのです。そもそもビジネスのゴールが「一般ユーザーからどれだけ安く買って、どれだけ高く売って利益を上げるか」ではなく、「働く人一人ひとりの人生を豊かにしていくにはどういうブランドにするべきか」というベクトルの違う発想から生まれているので、中古車買取業者やフランチャイズ業界で競合がいるという前提に違和感を覚えます。体裁だけは同じように見せている業者はいくつかあるかもしれませんが、本質的に私たちと競合するようなところは見当たりません。なぜならそれを実現することは私の積み重ねてきた経験と実績がないと不可能だからです。
お金やものではなく、人の幸せを増やすことにフォーカスする
――中古車買取業は、誰でも比較的簡単に稼げる仕事と考えてよいのでしょうか?
誰でも、簡単に、というと大雑把なので、その定義からお話します。加盟店オーナーの人材要件のスペックでいうと、基本的に対個人の仕事なので高度な能力も専門スキルも必要ありません。大企業でなくても一般的な企業や商売に携わったことがあればOK。タイプでいくと日常的なコミュニケーションができて、真摯に顧客と向き合えれば基本的に大丈夫です。実はこの二点を満たす方は日本の労働市場には非常に多い。その分、給与水準も抑えられがちです。だからこそ加盟店オーナーとして独立開業するメリットが非常に高いと言えます。
そして何を根拠に簡単と言っているかというと、仕事の強度という考え方です。例えば大企業などBtoBで何億円もの仕事を数ヶ月の期間かけて納品、フォローしていくような仕事であれば、給与や報酬もそうですが、それ以上に自分自身にかかる負担の強度が大きい。それと比較すると中古車の買取は一人の顧客を相手にその車を買うか買わないかの判断をするだけで完結します。時間にしても数十分でしょう。自分に合わない顧客であれば何も無理して契約しなくても良いという選択は自分で行えます。ですから、自分自身への負担の強度は前者に比べて遥かに低いと言えます。要するに「売る」より「買う」ほうが簡単なのです。一人で事業を行う場合、ただでさえ経営のプレッシャーがのしかかるのですから、コア事業の強度は低ければ低いほど経営に集中でき、より自分の時間を自由に、豊かに使える確率が高くなると言えます。
――経営理念について、詳しく教えていただけますか?
私たちの経営理念は、「車を通じて、関わる人すべてにハッピーを提供する」というものです。私たちは経営理念こそが、ブランドそのものだと考えています。経営理念を言葉で表現するのは簡単ですが、経営陣がいくら語れど、現場は冷めているという企業をたくさん見てきました。企業理念は、全ての判断基準となるべきものであり、現場の一人ひとりが理解して、その思いを行動に移すことで、企業のブランドになっていくものでなければなりません。現在でも多くの問題が噴出する中古車業界。その中でも、私たち加盟店オーナーが顧客に支持され評価され続けているという紛れもない事実、またフランチャイズ加盟店が増え続けているという事実は、一人ひとりの成功体験が顧客に伝わり、さらには加盟店オーナーの先輩、後輩といった仲間に伝わり、年月をかけて文化として定着していった結果です。
ビジネスというと、つい目先の金儲けに向かってしまいがちですが、金儲けというくだらない話はひとまずおいといて、まずは世の中にハッピーを提供していくという考え方を馬鹿正直に実践していくフランチャイズ本部があってもいいと思いませんか?
弊社のように確固たる経営理念があれば、考え方がクリアになります。判断基準が明確になります。考え方がクリアになれば、行動が変わります。判断基準が明確であれば決断のスピードが変わります。スピードが上がれば行動の総量が圧倒的に増加します。行動の質と量が変われば、結果が変わります。
今、現状に悩み、独立開業を考えている方をはじめ、未来を圧倒的に変えたい方、組織作り・組織運営で悩んでいる経営者の方やフランチャイズ本部の皆さんに、本書をぜひ手に取っていただければと思います。