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【著者インタビュー】拒食症に対する“誤解”を解き、「母親こそが克服に導ける」そんな方法があると伝えたい。
拒食症は、日常的な「食べる」という行動に異常をきたしてしまう「摂食障害」の一つだとされています。かつては難病にも指定されていた拒食症に、当時高校生だった愛娘が突然かかってしまい、克服の手立てを求めて訪ね歩いたいくつもの病院で「この病気は一生治らない」と宣告され、どん底の日々を味わった赤松史子氏は、試行錯誤の中から6か月で克服に導いた経験から独自の手法を体系化しました。 現在、摂食障害や不登校、引きこもりの子どもを持つ人やメンタルカウンセリングを求める多くの受講者に、母親こそが克服に導くことができ、何より大切なのは、どのような状況からでも幸せに生き抜いていける力を育てることだと語る赤松氏に、独自のメソッドを編み出した経緯や新たな一歩を踏み出すポイントなどについて伺いました。
いくつもの病院を訪ね歩くも、心ない対応に絶望の縁に立たされて
――著書刊行のもとになったのは、ご自身とお嬢様の体験だったということですね。
高校2年生だった娘が拒食症になったのは2007年のことでした。訪ねた病院すべてで医師から「この病気は一生治らない。良くなるとしても10年も20年もかかるし繰り返す病気だ」と言われ、絶望感の中でどん底に突き落とされたような気持ちでした。
それでも娘が目の前で苦しんでいて、食べることを拒み続け、生きるか死ぬかの状態です。まったく先の見えない中での試行錯誤でしたが、結果的に克服に導くことができ、医師からも「奇跡だ」と言われました。
そして、当時出会った方から「アヤコさんが編み出したこの方法を書いて苦しむ多くの人に伝えてほしい」という言葉をもらったことで、ブログで公開するようになりました。やがてそれを読んだ方々から「克服方法を教えてほしい」とご連絡をいただき、現在に至っています。
――結果につながったのは病院での治療ではなかったということですね。
最初は私自身も「病院に行けば治る」と思っていましたから、医療機関で心ない対応を受けたときは目の前が真っ暗になり、どうしていいかわからなくなりました。
心がかかわる病気だということもある程度わかっていながら、娘の場合カウンセリングを受けてもまったく意味がありませんでした。
また、症状の程度によっては入院が必要になりますが、体重を増やしていくために、ときにはチューブでむりやり栄養を送り込むこともあるというのです。肝心の心にはアプローチできていないため、対症療法といえますが、実際に子どもを入院させることになった方々の話では、退院後に症状がむしろ悪化し、先が不安でたまらないというお声を多数聞いてきました。
これまで短期間で克服に至る多くの事例を生み出してきた私にとって、病院でできることと、拒食症を根本から克服させることには大きな乖離があると感じています。
そして医療に携わる人だけではなく、世の中にも拒食症に対する誤解や勘違いがあり、それが、本人やご家族にとって、さらなる苦しみをもたらす原因になっていると感じています。
さまざまな「勘違い」が患者と家族をさらに追い詰める
――拒食症に対する勘違いとは、どのようなものですか?
拒食症になったら「病院に行けばいい」「食べれば治る」という思い込みや、そもそも「拒食症は完治できない」というまったくの誤解、あるいは一定の条件や負荷を与えて「病院で圧力をかければ治る」「時間をかければ治る」と追い詰めたり、原因は愛情不足だと決めつけて「家庭環境の改善で治る」と言ったり、「子ども本人の病気」だと切り捨てるようなものすらあります。
書籍でもくわしく解説していますが、患者や家族はただでさえ苦しんでいるのに、克服や完全克服をさらに遠いものにしてしまうものばかりです。
――それまでの赤松様もそういった勘違いに苦しまれたのですね。
健康そのものだった娘がそんな状態になり、私自身も「一体、自分の何が悪かったのか?」と原因探しばかりして自分を責め、同時に周りを責めていました。
私は幼い頃から母親の笑顔見たさに頑張る優等生タイプの子どもでした。自分では、自分の意志で何でも決めているつもりで、選択の基準を、母親の価値観や周りを基準にする“他人軸”だったのですが、自分を削りながらも周りに気を遣い、大人になっても良い妻、良い母、良い嫁、良い娘として生きてきていました。
そして「努力、根性、我慢があれば幸せになれる」と信じて自分を追い詰めるほど頑張ってきたのに、「娘が一生治らないとされる拒食症になり、なぜこんなに苦しいことが起こるのか?」と理不尽な気持ちでいっぱいでしたし、食べ物を拒み、骨と皮だけのような姿になってもなお、食を減らし続け、自分を否定し続ける娘との日々は、まるで生き地獄のようでした。
――そんな状況にあって、どうして克服の方法を見つけられたのでしょう。
最初の10カ月は生きる屍のような状態で、医師から「この病気は一生治らない」と言われたことで『私の人生はこれで終わった』という気持ちでした。
しかし、日に日にやせ細って苦しむ娘の『からだ』だけではなく『心』に、ふと意識を向けたとき、「医師が治せないなら私が治す! 絶対に1年以内に私が治して、娘だけではなく自分も幸せに生きる」と覚悟を決め、行動を開始したんです。
もともと私は心理学に関心があり、それは自分の生きづらさを解消するためでしたが、いろんな講座で“セミナージプシー”になるほど学んでいました。それらの心理学や脳科学、コーチングなどのコミュニケーション法、カウンセリング技法を織り交ぜたら、何か化学反応を起こせるかもしれない!と思いつき、娘と自分に試し、山のような失敗を重ねながら、娘の『心』に変化を起こそうと、全身全霊で人体実験をし続けました。
すると、娘が、あんなにも禁止していた「食べる」ことを楽しむようになり「食べるっていいね」「幸せを感じるっていいね」と言うようになり、気づいたら、医師から「一生治らない。お母さんは何も知らない」といわれた拒食症が6か月で治ってしまいました。そこで私は「こういうことだったのか」と腹落ちし、「医療界に答えはない」と確信したのです。
目先の結果だけでなく「生き抜く力」を持った子どもに育てる
――そこで編み出された「アヤコメソッド」とはどのようなものですか?
内容は大きく3つのステップに分かれています。
・ステップ1:「間違った常識を捨てる」
先に挙げた「勘違い」の数々に惑わされず、拒食症について正しく理解することです。
・ステップ2:「母親が自分の心の声に沿う生き方に変える」
これは私自身の経験からもいえるのですが、母親の脳の中で「○○であるべき」「○○でなければならない」「常識が最優先」「正しく生きなければならない」「完璧じゃないと認められない」など自分の感情や心の声を否定する言葉や思考癖があって、それが知らないうちに子どもにダウンロードされ、子どもも同じように自分の感情や心の声を否定し続け、自分にダメ出しをしながら生き続けるうちに自己否定され続けた心の痛みが、拒食症という状態となって子どもにあらわれているのです。ですから、子どもではなく母親の側が意識を変えることが必要になります。
・ステップ3:「正しい克服法をインストールする」
子どもに食べさせる為の方法ではなく、母親が自分の心の声に沿う幸せな生き方に変える事。そのために、母親の脳内データを否定語や否定思考から、肯定語、肯定思考、幸せ思考パターンに書き換えます。すると子どもがそれをダウンロードし、自己肯定感、自尊感情、自己価値感が上がり、自己効力感を身に付けるようになります。また、子どもの心の内側から、幸せに生きる意欲が溢れ出す関わり方、コミュニケーション法を母親がマスターすることが必要となります。
※脳内データとは、赤ちゃんの時には何も書き込まれていなかった脳の中の記録倉庫に、自分の親が使っている言語や思考の癖、価値観、信念、世の中の常識などが書き込まれたもの。
――この手法がもとになり、たくさんの方々の拒食症の克服を導いているのですね。
これまでいろいろな方を見てきました。書籍でも紹介させていただいていますが、拒食症だけではなく過食嘔吐の方、18年引きこもっていた方、自傷行為、対人恐怖症、過敏性腸症候群、起立性調節障害、昼夜逆転など、さまざまなつらい症状に苦しんでいる人がいらっしゃいます。
しかしどんなケースも、子どもに起こる症状はすべて子どもの心の叫びであり、母親の心の叫びです。子は親の鏡となって母親の生き辛さを自分の症状を使い訴えているにすぎないからです。ですので、お母様が自分自身を見つめ、言葉と脳の使い方を変えて「幸せ脳」を創ることができると、子どもの症状に変化が現れるのはどんなに深刻な症状でも共通です。
女性が幸せに生きることで、家族も幸せになる
――代表を務める株式会社ハートフルR&Aでは、日々どのような思いで活動に携わっていらっしゃいますか?
どんな場合にも、私は「結果を出す」ことにコミットしています。本気で現状を変えたい方に全身全霊で向き合い、出し惜しみなど一切せず、知っている事、役立つ情報はすべて提供して、「未来は自分次第でいかようにも変えられる!」という思いで講座の開催やカウンセリングをさせていただいています。
その根底には、女性が魂に沿って、真に自由に、豊かに、そして自分らしく輝いて生きることが、家族に幸せな笑顔をもたらし、地球が明るくなる!という想いがあるからです。かつての私のように、頑張っても頑張っても報われないと思ってしまう方、良い妻、良い嫁、良い母であろうとして自分を後回しにし、自分自身を削って周りに尽くしている方、努力、根性、我慢があればいつか幸せになれると信じて頑張っているのに、子どもに問題が起こるなど幸せが遠のいているように感じる方々に「諦めなければ、道は拓ける! 未来は自分で創れる! いつからでも、どこからでも、自分次第!!」と伝え続けています。
そして、女性が幸せに生きることで、『子どもも家族も幸せになる』こと、『拒食症や過食症などの摂食障害は母親が完全克服に導ける!』ことが常識になる未来を創りたい!と強く思っています。
――拒食症の子どもを持つお母様へメッセージをお願いします。
あなたが本気でお子様の拒食症を解決する!と決めれば、必ず道は拓けます。「アヤコ式メソッド」は拒食症を真に克服に導く「正しい地図」になりますから、それに沿って愚直に、一歩一歩行動を重ねていけばよいだけです。
あなたの新しい一歩が、お子様の拒食症を克服に導きます。ぜひ書籍を手に取っていただき、私と一緒に笑顔あふれる未来を手に入れましょう。