気付かぬうちに社員の生産性を下げる 勘違いマネジメント

大石和延[著]

2024.11.19

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

自身の“あたりまえ”を疑え!

社長の常識が生産性を下げている?
思い込みを捨て去り、組織の力を引き出そう!


帝国データバンクが実施した「人手不足に対する企業の動向調査(2024年1月)」によると、半数以上の企業が人手不足を感じており、この割合はコロナ禍を除く過去10年間高い水準で推移しています。新たな人材獲得や社員つなぎ留めのため、業績が好調な大手企業は賃上げや待遇の改善などに力を入れている一方、業績の伸びが鈍い中小企業は思うように賃上げができず、人材確保がより一層困難になっています。

人材確保が難しいなか、中小企業が成長していくためには、今いる人材の力を引き出して生産性を向上させていく必要があります。しかし著者は、多くの中小企業経営者が創業当時の“一人親方”的な感覚のまま勘や経験に基づいた“勘違い”マネジメントをしており、そのことが現在の企業規模や体制とのミスマッチを起こし生産性向上の弊害となっているケースが多いと述べています。
実は著者自身も運送会社を起業してしばらくの間は、そんな中小企業経営者の一人でした。従業員を育てるつもりで過度な裁量を与える、社歴が長いという理由だけで管理職に昇進させる、中間管理職を飛び越えて直接指示を出すなど、良かれと思って行っていたこれらのマネジメントは期待した成果を生まず、むしろ組織の不調和を招いていたといいます。しかし著者は、それらの“勘違いマネジメント”を一つひとつ検証して正していくことで組織運営における問題の解消に努め、組織力を向上させ会社を成長に導いてきました。現在では本業のほかに、組織運営の講師としてさまざまな業種の企業を対象に組織構築や人材活用のサポートを精力的に行っています。

本書では、中小企業経営者が陥りがちな勘違いマネジメントを「組織内コミュニケーションの問題」、「社員の育成における問題」、「人材配置の問題」の3つに大きく分類し、その解決策として著者が自社で実践してきたことや経営コンサルタントとして伝えてきた知見を紹介しています。
中小企業経営者が自社のマネジメントを見直し、人材難の時代に競争力を高める助けとなる一冊です。

著者:大石和延

1978年東京生まれ。1998年アルバイト先の関連会社社長の勧めで起業。最初は軽トラック1台で中堅運送会社の下請け業務からスタートし、3年後には法人設立。2003年株式会社へ組織変更。2004年に倉庫・物流・製造業に特化した人材サービス事業を開始、2007年ビーエスロジスティクス株式会社設立、3PL事業を開始(現ビーエスロジスティクスシステムズ株式会社)。2013年には株式会社BS・ビーエスロジスティクス株式会社の持ち株会社として株式会社BSホールディングスを設立。2014年に東京神田にて通関会社を設立(現ビーエストレードアンドフォワーディング株式会社)、2016年にトランクルーム宅配サービスの株式会社ものくるを開始設立、2020年に大阪市の関連会社を買収し現在はビーエストレードアンドフォワーディング株式会社と合併させ同社大阪支社に、2021年に冷凍冷蔵倉庫専門の物流事業のビーエスプラスチルド株式会社を設立して物流サポートの対応領域を拡大しながら現在に至る。2018年株式会社OEC法人サポートを設立し、現在は組織運営の講師としてさまざまな業種の組織構築をサポートしている。

ネット書店

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