現役スゴ腕整形外科医が教える 本気で治したい人のための 最強のひざ治療

三輪 道生[著]

2023.03.01

1760円(税込)

幻冬舎

単行本

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書籍内容

健康寿命を延ばすには、 
早期の治療が肝心! 

年間1000例以上の手術をこなす
整形外科のエキスパートが解説する
“人生が変わる”ひざ治療とは―― 


現代社会では長寿化が進み、人生100年時代が到来しました。
しかし、その一方で平均寿命と健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく
自立して生活できる期間)には大きな差があり、人生の後半をいかに健康に暮らすかが
課題となっています。
平均寿命と健康寿命の差を生む原因の一つに、運動器(骨、筋肉、関節、神経など)の
障害が挙げられます。
特に人間が動くために重要な腰・ひざ・股関節はいったん不具合が生じると歩くのに支障をきたし、
歳を取ると軟骨がすり減るひざにいたっては、痛みや変形などの症状が表れることで
日常生活全般にも影響を及ぼします。

 著者はこれまで腰・ひざ・股関節の手術を年間1000例以上、合計2万例ほど行ってきました。
一般的な手術の場合、部位ごとに行われますが、腰・ひざ・股関節は連動しているため、
1つの不具合がほかの部位にも影響を与えます。
そのため著者は3つの部位をトータルで捉え、手術・治療することが健康寿命を延ばすことにも
つながると考えています。
前著『腰ひざ股関節シンドローム~100歳までシャキッと歩くために知るべきこと』では
腰・ひざ・股関節について網羅的に述べましたが、本書では「ひざ」にフォーカスし、
ひざの構造、トラブルのメカニズム、ひざの疾患、予防、治療、手術、術後、リハビリ、
外来、入院生活などを具体的にイメージできるように解説しています。
また、病院や医師を選ぶ際のポイントなどすぐに活用できる情報も盛り込んでいます。

 ひざの不具合や痛みに悩んでいる人の不安を解消し、元気な人生を歩むのに役立つ一冊です。

目次

はじめに

第1章 ひざの構造と機能 ひざが痛くなるメカニズム
①歩くための主役“運動器3兄弟”(腰・ひざ・股関節)
②ひざの構造と機能
③ロコモティブシンドローム(ロコモ)・サルコペニア・フレイルで歩けなくなる
④転倒→骨折は寝たきりの入り口
⑤ひざを悪くしないために気をつけること(予防法)-
⑥ 軟骨寿命は歩行寿命

第2章 ひざの疾患にはどんなものがあるのか?
①歩行寿命と変形性膝関節症(OA)(軟骨すり減り症)
②O脚、X脚変形は変形性膝関節症になりやすい
③OA以外のひざの疾患とひざの外傷
④棚障害
⑤膝蓋骨脱臼(大腿骨のレールから外に外れてしまい、戻さないと歩けない)
➅膝蓋骨骨折(伸展する力が入らず、 膝折れで歩けない)
⑦伸展機構拘縮(伸展拘縮)
⑧トラッキング不良(大腿骨の溝と膝蓋骨の不適合)
⑨膝蓋腱断裂
⑩膝蓋腱脛骨付着部(脛骨粗面)の剥離
⑪TKA術後大腿四頭筋切開縫合部離開癒合不良

第3章 ひざを壊す運動 ひざを守る運動 痛くなったらどうする?
①セルフチェック あなたのひざは大丈夫?
②ひざの痛みが治まらなければ専門医でMRIを撮る
③筋トレ、ウォーキング トレーニングでひざを守ろう
④歩かないと軟骨に栄養が届かない
⑤違和感を覚えたら速やかにひざ専門医へ
⑥どうしてひざに水が溜まるのか
⑦少年少女期のレントゲンで未来予測はできるのか?
⑧激し過ぎる運動が体を壊す
⑨ひざを壊す筋トレvs治す筋トレ
⑩ネット情報は信頼できるのか

第4章 ひざトラブルは進行度に応じて治療法を選ぶ!スゴ腕整形外科医が教える最高のひざ治療
第1部 検査にはどんなものがあるのか?
第2部 保存療法にはどんなものがあるのか?
第3部 手術療法にはどんなものがあるのか?
第4部 手術の結果を高める対策
第5部 TKAの深掘り
第6部 TKAのその後(再手術はあるのか?)
第7部 誰に手術してもらうかが最重要

第5章 外来・入院・手術・術後とリハビリ
①初診からの経過
②手術を希望したら次は何をする?(全身のスクリーニング)
③糖尿病、心臓病、 間質性肺炎など持病の照会状→院内コンサルタント(専門医に評価と併診を依頼)
④手術の日程が決まってからの経過
⑤手術待ちはどのくらいか?
➅遠方県外から来る人の場合
⑦入院時の持ち物
⑧手術までにやってほしいこと
⑨ワクチンについて
⑩入院してからの経過
⑪手術当日の流れ
⑫手術室に入ってから
⑬手術後の経過とリハビリ
⑭毎日の回診の様子
⑮高額医療、限度額証明書 治療費はいくらかかるのか?
⑯退院時指導は転ばぬ先の杖
⑰理学療法(リハビリテーション)は150日まで

第6章 注意すべきリスク・合併症
①手術後に注意すべき合併症
②薬が効きにくい悪性の細菌
③人工関節は特にばい菌がつきやすい
④注意すべきリスク
⑤人工関節に対する誤解
➅手術で寝たきりになるなんて大間違い
⑦手術の前に心掛けていること
⑧説明を受ける前に少し勉強しましょう(困った人にならないために)
⑨歯医者さんなら何度も通う
⑩あなたのカルテ、画像は5年でなくなる!
⑪骨粗しょう症の人は手術できるのか?
⑫リウマチでも手術ができるのか?
⑬骨粗しょう症、リウマチのTKA、UKAでは、転倒による脛骨プレートのめり込み注意
⑭透析でも手術ができるのか?
⑮尿病でも手術ができるのか?
⑯ペースメーカーでも手術ができるのか?
⑰ステントが入っているが手術はできるのか?
⑱超肥満でも手術ができるのか?
⑲80代だが手術はできるのか?
⑳金属アレルギーでも手術はできるのか?

第7章 標準治療のスペシャリスト 理想の医療を目指して
①標準治療のスペシャリスト 私の目指してきたこと
②手術チームは精密なF1のピットインクルー

第8章 患者さんの声

おわりに

著者:三輪 道生

三輪 道生 整形外科専門医。社会医療法人中山会宇都宮記念病院副院長、整形外科科長、腰・膝・股関節センター長。1963年静岡県生まれ。御殿場小学校、御殿場中学校を経て、沼津東高校卒。防衛医科大学校を卒業後、同大整形外科入局、防衛医大大学病院、自衛隊中央病院、国立療養所村山病院(現・村山医療センター)にて研修。国立塩原温泉病院(現・栃木県立塩原温泉病院)勤務を経て、慶應義塾大学医学部整形外科に入局。2度の研修医経験を通じて腰、ひざ、股関節全般にわたる術式をマスターした。清水市立病院(現・静岡市立清水病院)整形外科医長、国立栃木病院(現・栃木医療センター)、燿生会病院副院長、同院長、理事長を経て、2010年より宇都宮記念病院副院長・整形外科科長に就任。2019年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)。

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