医療・介護に携わる君たちへ
書籍内容
悩める医療・介護従事者たちへ、
スタッフ900人超を抱える医療・社会福祉法人の理事長が送る
「心のモヤモヤ」を吹き飛ばすメッセージ!
日々、頑張っているつもりだけどなぜか満たされない、このままでいいのかと不安になる―
このような医療・介護に携わる人たちからの相談メールに目を通すことから、私の一日は始まります。
悩める相談者のなかには、
「今の職場を辞めてほかで働こう」、「医療の道はもう諦めよう」 と考えている人もたくさんいます。
漠然とした不満や不安のなかで、環境が変われば何かが変わると期待する心情も理解できます。
しかし私は、そんな人にいつも返信メールで問いかけるのです。
「本当にそれが解決策なのかな」と。
日々忙しく仕事に向き合うなかで漠然とした不安や不満に苛まれると、
そんな状況から抜け出したい、変えたいという思いが先行してしまい、
「自分はなぜ今ここで、この仕事をしているのか」といったことを考えなくなってしまいます。
これはどんな業種でも同じですが、特に医療や介護に携わる人の場合は、
人々や社会に貢献する気持ちを強く持っていることも多いはずです。
ところが、「誰かの力になりたい」、「自分の手で少しでも良くしたい」という想いや理想、医療・介護の道を志した原点は、
いつの間にか忘れ去られているのです。
実際にモヤモヤとした悩みを抱える若い人たちからのメールを数多く読む中で、そのような傾向を強く感じます。
しかし、今いる場所や携わっている仕事を捨てるよりも、先に考えるべき解決策があるのではないか―
私自身の経験からそのヒントを得てもらうことを期待して執筆を決意したのが本書です。(「はじめに」より)
目次
第1章 自分には向かない、辞めたほうがいいかもしれない……悩める医療・介護従事者たち
第2章 悩んだら初心に帰ろう 医療・介護従事者の「本懐」とは
第3章 目の前の患者さん・利用者さんと向き合う 働きがいを得るために必要なスキル
第4章 悩みも喜びもシェアしよう―海外に学ぶチームの考え方
第5章 いつの時代もどんな環境でも輝くために必要なこと