「味の素」の最強ブランディング ファンの心をつかんで離さない知財戦略

勝沼依久[著]

2026.08.20

1980円(税込)

朝日新聞出版

単行本

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書籍内容

価格競争を脱して、独自のポジションを築く!

ブランドとは、「商品の価値を顧客に伝える絆であり、企業からすると顧客への一貫した意思表示」です。ブランドを強化することで、売上と利益に持続性が生まれ、結果として収益基盤を安定させることができるというメリットを得ることができます。

味の素のブランドは、Interbrand社の提供する「Best Japan Brands 2025」では、食品・飲料カテゴリーにおいてビール各社を除きトップ(他の業界を含めると、31位)、日経リサーチが行った調査「ブランド戦略サーベイ2025年版」の「消費者のブランド評価ランキング」では1位となっています。

最強のブランドとは、次に挙げた両面を持ったものです。

1.商品が〝好き〞と思われるようになった結果、その購入が習慣化され、顧客の生活に欠かせないものになり、意識されずとも手に取ってもらえる「いつもの顔」として認識されること

2.顧客のニーズを的確に捉えた〝新たな価値(商品・サービス)〞を生み出すチャレンジをしてくれる「私(顧客)のための顔」として認識されること


そのようなブランドを築くには、どのようにすればよいのか。味の素の元・知的財産部長が、実務経験から導き出した「ブランド構築のルール」を解説します。

目次

プロローグ 最強のブランディングとは何か

第1章 ブランド化でめざす姿 ── 業界トップでなくてもブランドは築ける
1.ブランドには、顧客からの「信頼」が欠かせない
2.ブランドは後発で市場参入したとしても構築できる
3.ブランドは永遠に業界トップになれなくても構築できる
4.ブランドは一度ファンを獲得すると、簡単には壊れない
5.そのブランドの〝顔〞を登録していますか?
6.パッケージデザインの模倣にも商標登録で対応できる
7.自社名を付けるだけでもブランド化できる
8.会社と商品、それぞれのブランドを相互に育てる
9.登録不可の商標も浸透すると、ブランド化できる

第2章 ブランドの核 ── 〝違い〞を創出する「選んでもらう理由」
1.ブランドづくりには、「攻め」と「守り」がある
2.「ネーミングライツ」は、ファンを増やす「攻め」である
3.選ばれ続ける理由は〝技術〞の積み重ね力」
4. ファンの心をつかむのは、高度な技術ではなく、悩みを解決する技術
5.〝技術〞を「秘伝のタレ」にして長く守り続ける
6.自社に〝技術〞がなければ、教われば良い
7.「地産地消」はファンづくり──「AJI-NO-MOTO」

第3章 ブランドの共創者たち ── 「流通」「調達」との協働が消費者からの信頼を生む
1.ブランドは顧客とだけで築くものにあらず
2.ファンづくりには、「流通」を通した信頼構築が不可欠
3.適切な流通経路の有無がブランドの成否を分ける
4.「マーケット全体を盛り上げる」発想こそが、ブランディングに寄与する
5.流通での万全な偽物対策が、ブランドと消費者を守る
6.ブランドの信頼構築には、信頼できる「サプライヤー」が欠かせない
7.不測の事態にも対応できる調達体制が、ブランドへの信頼を支えている
8.ブランドの維持を可能にする「商品の価値に見合った価格設定」

第4章 ブランド維持の仕組み ── ブランドは「信頼継続」「困りごと解決」の連続
1.お客様相談センターはクレーム対応係にあらず──ブランド維持・強化の味方
2.「お客様の声を活かした細かな修正」がブランドの約束を支えている
3.商標を普通名称化させるな──「味の素」か「うま味調味料」か
4.ライセンス契約で得たブランドを維持する──「クノール」の事例

エピローグ 新たなブランド価値をどう創出するか ── 持続可能な事業を考える

著者:勝沼依久

勝沼依久(かつぬま・よりひさ)
株式会社RODEO DIVERS代表取締役。知財設計コンサルタント。ニューヨーク州弁護士。一橋大学卒業。味の素株式会社に入社、法務部門に配属される。入社後程なくして「クノール」事業の合弁契約を担当。その後、新興国・南米ペルーに駐在し、調味料や即席麺の開発・展開・偽物対策に携わる。帰国後は知的財産部門で技術開発に関連する契約の立案、審査を担当。現場経験を持つ法律家として、現場判断に寄り添う契約支援を展開。知的財産部長として、受け身になりがちな業務を提案型の“攻めの体質”へと転換し、組織の在り方に変革をもたらした。特許庁が発行する企業向け教育資料の作成、文部科学省が進める産学連携の制度設計に参画したほか、東京大学、一橋大学、東京工業大学(現・東京科学大学)などで講義も実施。2024年に味の素株式会社を退職し、2025年より現職。現在は契約・知財の企業支援を行うほか、日本食品・バイオ知的財産権センター(JAFBIC)などでの実践的な知的財産関連セミナーも手掛ける。

ネット書店

  • https://amzn.to/3f3Yc6Z

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