【話題の本】「夏を感じる小説」おすすめ8選
アンケートを通じて、編集部がセレクトした8冊から読んでみたい・読んで楽しかった一冊を、話題の本.comをご覧いただいている皆さんに投票して頂く、「話題の本ランキング」第3回目は「夏を感じる本」。 学生時代・夏休みを思い出す甘酸っぱい青春モノや、涼を感じるミステリーやホラーモノ…。夏や夏休みなどがテーマの本は様々なジャンルでたくさん刊行されていますね。そんな、夏を感じさせる本8冊を編集部がセレクトしました。 読者の皆さんが選んだベスト8をご覧ください。
第1位『夏美のホタル 』 (森沢 明夫著/角川文庫)
<投票者のコメント>
・その場所へあの川の流れる蛍の舞う山の中へ私は何度も訪れたくなり、夏美が羨ましくてなりませんでした。幼少期山の中で育った私が今も恋焦がれ追い続ける山奥の村の暮らし。ママと息子の愛、友への愛、男女の愛、近隣に住むものたちの愛、たっぷりとこの小説の中で愛に浸りました。
・出会う人々がひとりひとり暖かい。おじいちゃんの暖かい言葉遣いが忘れられません。恋人同士の仲よりも出会う人がどんな人なのか読み進めていくうちにわかってくる、そんな面白さがありました。森沢さんの作品はドロドロしたものがなくさっぱり、でも切なくて涙するところがある。そして風景を思い描きやすい。
・風鈴の音が聞こえ、田舎の昔からの家の匂いもして、幼き頃の夏休みに遊びに行った祖父母の家を思い出します。
・自然描写がすごくリアルで、その場にいるような感覚になります。内容も勿論素晴らしいです。
・夏が来るたび思い出す作品です。支え合って生きる優しさと力強さを感じます。そして、おばあちゃん家に行きたくなります。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第2位『真夏の方程式』 (東野 圭吾著/文春文庫)
<投票者のコメント>
・東野圭吾さんの作品はどれも大好きです。ガリレオシリーズの中でも、この作品は何度読んでも同じ所でウルウルきます。夏になると読みたくなります。
・あの静岡での少年と湯川先生との交流、ロケット砲打ち上げるシーン素晴らしかった、又ヒロインと海に潜るシーンもとても綺麗でした
・最後の主人公の台詞に感動しました。それがどんなに辛くても、真実から目を背けてはならないということをこの本で学びました。私にとって宝物の一冊です。
・夏ならではの設定…この前ひとつのストーリーで季節の始まりと終わりが描かれているあたりに切なさもこみ上がる。
・福山雅治演ずる「湯川学」人情味溢れる推理で謎解きして何度観ても泣けてしまう本です。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第3位『風の歌を聴け』(村上春樹著/講談社文庫)
<投票者のコメント>
・村上春樹の原点であり頂点の作品だから。
・14歳の夏、甲子園に出場したある選手が村上春樹さんの本を紹介していて、自分も読んでみたくて買った文庫本だから
・どの村上春樹の書いた小説よりもこの本が一番印象強く、好き
・村上春樹さんの故郷・兵庫県神戸市を思わせるような、異国情緒漂う街並みが美しいです
・これを読むと、たまらなくビールとフライドポテトが欲しくなります。鼠とも僕とも友達になってみたいです
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第4位『幻夏』 (太田愛著/角川文庫)
<投票者のコメント>
・とても奥が深い話で心に残りました
・まさに徹夜本。多くの人に読んで欲しい。
・夏の思い出シーンの中に伏線が散りばめられて、気の抜けない展開で一気に読みたくなる本です
・冤罪をテーマに、法のあり方を深く考えさせられる。
・「相棒」などを手掛ける脚本家らしく、その場面の映像が想像しやすい。
と言うよりは自然と映像が浮かんでくる感じが作品にしてのめり込んでしまいます!
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第5位『すいかの匂い』(江國 香織著/新潮文庫)
<投票者のコメント>
・もう何度も読み返してます。おもいっきり“夏”という雰囲気とは違い、ふわ~っとした、何処か懐かしく、自分たちの子どもの頃の夏の雰囲気が漂っていて何とも言えず大好きな作品です。こういう描き方ってそうそう出来るものじゃなく、読み返すごとに好きの度合いが増していきます。
・11人の少女たちのある夏の記憶。風景や匂いなど読んでいて、どこか懐かしく感じます
・同じような経験をしたわけではないですが、心にスッと入ってくる夏の思い出を感じられます
・ 夏の爽やかさではなく、憂鬱さや気だるさに焦点を当てていている所が好きです
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第6位『夏と花火と私の死体』(乙一著/集英社文庫)
<投票者のコメント>
・子どもの夏休みに起きるストーリーとして印象強いんです
・大好きな乙一先生デビュー作
・子供の残酷な怖さと大人の底深い怖さがある、ゾクッとする作品です
・夏の夜の子供だけの秘密がドキドキ、キラキラしてすごく斬新!タイトル通りやっぱり夏に読みたくなる本です
・16歳で執筆したとは思えないくらいの圧巻の傑作。情景がすごく浮かんできて、夢中になってしまった
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第7位『ハローサマー、グッドバイ』(マイクル・コーニイ著/河出文庫)
<投票者のコメント>
・驚天動地←この言葉がこれほど似合うSFを知らない
・SF、恋愛、青春、ミステリ、戦争と様々な要素が詰め込んであって読み応えがあります。
・これから夏が来るたびに思い出すであろう恋愛SF小説。
・最初は青春恋愛小説と思って読んでいましたが、終盤シリアス度が増し緊張していき、SF要素も含めた素晴らしいラストに感動しました。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第8位『夏のロケット』 (川端 裕人著/文春文庫)
<投票者のコメント>
・爽やかな、大人の夏休みの物語、という感じ。ロケットの知識がなくても楽しめます。読後も清涼感につつまれ、夏に読むのにぴったりな本です。
・タイトル通り、夏に読むのがふさわしい青春小説
・ラストシーンまで続く明るく爽やかな雰囲気などが好感
・「わたしも火星に連れてって」ってロケット班の6人に言いたい
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
もっとも多くの票を集めた作品は、『夏美のホタル 』 (森沢 明夫著/角川文庫)でした。著者である、森沢明夫さんご本人がTwitterでリツイートなどして頂いたこともあり、多くの票を獲得しました。
2位には『真夏の方程式』 (東野 圭吾著/文春文庫)がランクイン。実写化された福山雅治さんのファンの皆様から多くの票を獲得しました。3位には『風の歌を聴け』(村上春樹著/講談社文庫)が続きました。
どの作品も読むと夏を感じる傑作ばかりですよね。今回ノミネートした8冊、ぜひゆっくりと読んでみてください。
皆さん投票・コメントありがとうございました!
【調査概要】
実施期間:2021年7月15日〜7月25日
調査方法:インターネット調査
投票数:69