【話題の本】「雨の日に読みたい、雨がテーマの小説」おすすめ8選
アンケートを通じて、編集部がセレクトした8冊から読んでみたい・読んで楽しかった一冊を、話題の本.comをご覧いただいている皆さんに投票して頂く、「話題の本ランキング」第1回目は「梅雨にこそ読みたい『雨が印象的な本』」。 雨は登場人物の涙や悲しさ、切なさを表すものとして様々な本で描かれています。そんな、物悲しくも繊細な雨の世界観に浸れる本8冊を編集部がセレクトしました。 雨音を聞きながら、ゆっくりとページをめくりたくなる、読者の皆さんが選んだベスト8をご覧ください。
第1位『あいにくの雨で』(麻耶 雄嵩著 /講談社文庫)
<投票者のコメント>
・読み終わった後、雨が降った日はこの本のタイトルを思い出すようになったから
・作中の親友の関係が本当に「あいにく」という感じでとても好きだから
・頭をぶん殴られたような読後感。とても好きです。
・雪密室は最高なので
・タイトルが馴染みある言葉なのに中身が本格ミステリでギャップがあって良い
・とても好きな本です!雨の日につい呟きたくなるタイトルも心に残っています。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第2位『蒼空時雨』(綾崎隼著/メディアワークス文庫)
<投票者のコメント>
・雨音が心地よく聞こえるような優しいお話だから
・主要人物が雨の中出会うことから始まり、全体的な内容がしとしとと降る雨そのもののように、すこしの憂鬱さと美しさを感じられる作品だから。
・毎年読んでいるから梅雨を感じる。梅雨といえば蒼空時雨!
・私が綾崎先生のファンになるきっかけの1冊であり、切なくて暖かい素敵な物語だと思うためです。
・この本を読んだ後に、本当に雨宿りのような、雲間に差した一筋の光を見たような心地にさせてもらえるためです。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第3位『死神の精度』(伊坂幸太郎著/文春文庫)
<投票者のコメント>
・主人公のことが本当に好きだからです。「死神の精度」を読んで以来、死神からしたら不思議に思うかもしれないけれど、雨の日は千葉さんがどこかにいる気がして好きになりました。
・雨が降ると必ず千葉くんを思い出します。会ってみたいけど、やっぱり会いたくない、愛すべき死神。
・今回の総選挙で唯一題名に雨の字が入っていないにも関わらず、死神の愛する音楽とともに雨の情景がすぐさま思い浮かぶ作品。ラストシーンの描写もまた大好きです。
・伊坂さんの作品が好きで、どんな話もなんだか笑えて救われるような気がする。家で過ごす日々だからこそ、改めて伊坂さんの本を読みたいと思いました。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第4位『教室に雨は降らない』(伊岡瞬著/角川文庫)
<投票者のコメント>
・若い教師の成長物語と、教室でおきるミステリーがうまく融合している。
・この著者の作品で初めて読んだ印象的な1冊。それからはこの著者一択になった。
・伊岡瞬さんの作品を読み始めて、一気に出版されているものを読みました。こちらの本はその中でもさわやかで優しい気持ちになるものでした。
・伊岡瞬さんの描く世界が好きです。
・梅雨だけど心は晴れ晴れ
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第5位『雨のなまえ』(窪 美澄著/光文社)
<投票者のコメント>
・どんよりした独特の雰囲気が好きだから
・色々迷ったけれど雨が一番似合う小説だから
・窪美澄さんの本が大好きです。
・読了後、雨の余韻がいつまでも続き、ひしひしと心に沁みる作品です
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第6位『龍神の雨』(道尾 秀介著/新潮文庫)
<投票者のコメント>
・道尾さんはどんでん返しがうまいから
・これまで読んだ道尾秀介の長編の中で一番素晴らしい作品です!
・静かなラストが秀逸です。家族を思う気持ちに胸が詰まります。
・複雑な家庭の元で育つ子供達の心理描写が、とても巧いです。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第7位『雨の日も晴れ男』(水野敬也著/文春文庫)
<投票者のコメント>
・上記作品の中で唯一、装丁が明るいから
・読むと物事に対して前向きになれます
・水野敬也さんならではの、痛快な文章であっという間に読み終えてしまう
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
第8位『雨恋』(松尾 由美著/新潮文庫)
<投票者のコメント>
・一人で過ごす雨の夜には、おすすめな本です
・文章が透き通るようで、きれい。さわやかに読める
・千波が死に至るミステリー部分も、伏線がキレイに回収されていてスッキリ。
(書籍の詳細はこちら:Amazon/honto)
もっとも多くの票を集めた作品は、『あいにくの雨で』(麻耶 雄嵩著 /講談社文庫)でした。第1週・第2週の中間発表から1位を守り抜きました!
2位には『蒼空時雨』(綾崎隼著/メディアワークス文庫)、3位には『死神の精度』(伊坂幸太郎著/文春文庫)が続きました。
『教室に雨は降らない』(伊岡瞬著/角川文庫)は、投票期間中盤から怒涛の追い上げをみせ、3位と僅差の4位に!伊岡瞬さんご本人がTwitterで拡散頂いたことも要因となりました。(伊岡瞬さん、ありがとうございます。)
どの作品も雨の日になると読みたくなる傑作ばかりですよね。今回ノミネートした8冊、ぜひ雨の音を聞きながらゆっくりと読んでみてくださいね。
皆さん投票・コメントありがとうございました!
【調査概要】
実施期間:2021年5月10日〜5月25日
調査方法:インターネット調査
投票数:111