【話題の本】『現役東大生おすすめの本』33選!【理系編】

日本の大学のトップに君臨する「東京大学」。東大の全学部の平均偏差値は75で、国内最難関の大学と言われています。 そんな東京大学に通う現役東大生の皆さんに「1年間で読んだおすすめの1冊」を聞きました。 東大生だからといって難しい本だけではなく、小説・ビジネス書・古典・ライトノベルまで様々なジャンルがそろっており、中学生から大人まで楽しめる40選となっています。 回答頂いた東大生の学部に合わせて【文系編】と【理系編】で紹介いたします。 このページでは「現役東大生が選ぶ『1年間で読んだおすすめの1冊』」【理系編】40選を一挙にご紹介します。
ここからは早速、現役東大生が選ぶ『1年間で読んだおすすめの1冊』【理系編】33選を紹介します。
読書家が多い東大生が厳選した「おすすめの1冊」は、中高生から大人の方まで、読書好きに必読の作品ばかりです。
それでは、40作品お楽しみください!
1.『野田の日記 -2006-2011(はじめのほう)それでも僕が書き続ける理由』(野田 クリスタル著/ワニブックス)
<コメント>
・野田クリスタルという男のエピソードゼロが見られる。事実は小説より奇なり(農学部・応用生命科学課程/学部4年生)
ネット書店
2.『逆ソクラテス」(伊坂 幸太郎 著/集英社)
<コメント>
・周囲の意見によってかかる偏見について見直すきっかけになったから。(理学系研究科・天文学専攻/修士2年生)
ネット書店
3.『美と共同体と東大闘争』(三島 由紀夫/角川文庫)
<コメント>
・学生運動が盛んだった頃、当時の学生たちが何を考えていたのかを知ることができる。難しい議論内容で理解できない部分も多々あるが、それだけ当時の人は頭が良かったのだろうと思う。(教育学部・理科二類/学部2年生)
ネット書店
4.『闘争領域の拡大』(Michel Houellebecq 著/河出書房新社)
<コメント>
・恋愛市場についての惨たらしいがあまり語られることのない事実についてシニカルに描かれていて、身につまされるため。勉強しかやってこなかったような学生におすすめしたい(大学院工学系・都市工学専攻/修士2年生)
ネット書店
5.『少数と対数の発見』(山本 義隆著/日本評論社)
<コメント>
・17世紀の科学革命というアイディアは有名だが、そこに至る過程は極めて複雑になっていて、この過程について数々の誤り(現代の考えが正しいとすれば)、社会制度の変化、科学意外の思想上の変化などなど様々な切り口で語られてきた。本書は近代科学が成立するために必要な数学……というよりもその数学の成立に必要な概念の成立が語られる。古代ギリシャから少数・対数概念の成立までを丁寧に追っていて、なぜ西洋に、この時代に近代科学が成立したのかという問いへの示唆に富んでいる。(教育学部・理科一類/学部4年生)
ネット書店
6.『変身』(東野 圭吾 著/講談社)
<コメント>
・脳と人間のつながりについて考えさせられる。脳が変わってしまえば身体が同じでも違う人になってしまうのか。テセウスの船を連想した。(教養学部・理科二類/学部1年生)
ネット書店
7.『総理通訳の外国語学習法』(中川 浩一著/講談社)
<コメント>
・どの言語学習にも普遍的で有効で、どのレベルでも実践できる学習法が書かれているから。実際、英語と第二外国語が効果的に学べている。(教養学部・理科二類/学部1年生)
ネット書店
8.『ハイ・ライズ』(J・G・バラード 著/東京創元社)
<コメント>
・もともと映画が好きで読みましたが、映像作品では表現することのできない繊細な人間の感情変化が絶妙に表されていて、非常に面白かったです。特に人々の阿鼻叫喚具合はこの新型コロナ流行の初期における人類の騒ぎを思い出させるようなものであり、それを経験してまもない状況で読むとさらに面白いかもしれません。(工学部・化学システム工学科/学部3年生)
ネット書店
9.『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著/河出書房新社)
<コメント>
・我々が美化して理解しがちな人類史を、客観的に分析している。農業は失敗であったなど、非常に興味深い洞察である。(教養学部・理科二類/学部1年生)
ネット書店
10.『実力も運のうち 能力主義は絶対か?』(マイケル・サンデル著/早川書房)
<コメント>
・メリトクラシー×コロナという他に類を見ないカテゴリーの本だから。(理科一類・学部1年生)
ネット書店
11.『仮説思考』(内田 和成著/東洋経済新報社)
<コメント>
・日常から研究、ビジネスまで、あらゆる課題解決の基礎となる考え方が身につく(工学部・化学システム工学科/学部4年生)
ネット書店
12.『昼飯は座って食べるな!』(市村洋文著/サンマーク出版)
<コメント>
・人と人との関係を大切にすることの効能を教えてくれる。新たに人間関係について考え直すきっかけになるから(教養学部・理科三類
/学部2年生)
ネット書店
13.『本と鍵の季節』(米澤 穂信 著/集英社)
<コメント>
・すべての伏線が論理的に構成されているから(教養学部・理科二類/学部2年生)
ネット書店
14.『戦争論』(カール・フォン クラウゼヴィッツ著/中央公論新社)
<コメント>
・軍事的作戦のみならず、日常やビジネスでも活かせる考え方を学べる。(教養学部・理科一類/学部2年生)
ネット書店
15.『基準値のからくり』(村上 道夫、 永井 孝志、 小野 恭子、 岸本 充生 著/講談社)
<コメント>
・科学リテラシーが爆上がりするし、雑学的にも面白かったのでおススメです。原発、豊洲市場、賞味期限…。近年、何かと世間を騒がせる「基準値」に関する諸問題。基準値が作られたストーリーを知ることで、「基準値を超えたかどうか」という表面的なものに一喜一憂せずに、このような問題の「本質」を考えられるようになります。(教養学部・理科二類/学部2年生)
ネット書店
16.『イシューからはじめよ』(安宅和人 著/英治出版)
<コメント>
・頭のいい人がどのような思考を持っているか分かる。(農学部・応用生命科学課程/修士2年生)
ネット書店
17.『赤毛のアン』(L.M. Montgomery著/文藝春秋)
<コメント>
・過去かつ海外の人々の価値観を気軽に知ることができるため。(教養学部・理科二類/学部2年生)
ネット書店
18.『なぜ銅の剣しか売らないんですか』(エフ著/実業之日本社)
<コメント>
・好きなYoutuberさんの作品で、RPGの不文律に切り込んでいた点が面白かったから(農学部・応用生命科学課程/修士2年生)
ネット書店
19.『告白 』(湊 かなえ著/双葉社)
<コメント>
・冒頭から面白く、湊かなえの世界観にあっという間にのめり込んでしまう。(医学部・医学科/学部2年生)
ネット書店
20.『日本書紀 全現代語訳』(宇治谷 孟 著/講談社)
<コメント>
・国際化が進むなか、日本人として、この国に根付く宗教を知っておく必要があると思うから。(教養学部・理科二類/学部2年生)
21.『マクマリー有機化学』(John McMurry 著/東京化学同人)
<コメント>
・有機化学の本質がみえてくるため。(教養学部・理科一類/学部1年生)
ネット書店
22.『終末のフール』(伊坂 幸太郎著/集英社)
<コメント>
・世界の終わりが近づいてもあまりに穏やかに進んでいく日常が不気味に見える作品で、コロナ禍の世界に通じるところがあると思ったから。(教育学部/・理科一類/学部1年生)
ネット書店
23.『 シン・ニホン』(安宅和人著/NewsPicksパブリッシング)
<コメント>
・昨今叫ばれているAIの時代。日本が遅れている理由やそのために我々が何をしなければならないのかということを様々な引用データなどファクトをもとに語っている点。自身がこういったAIの社会に適用するために何ができるのかを考えるきっかけとなった。(工学系研究科・技術経営戦略学専攻/修士2年生)
ネット書店
24.『図書館戦争』(有川浩 /メディアワークス)
<コメント>
・単純にとても面白い。様々な人間関係、どの関係もすごく愛せる。検閲が一つ大きなテーマとしてあり、人間関係を楽しめる一方、社会における表現の自由が奪われた世界について考えるきっかけにもなる。(工学部・化学生命工学科/学部3年生)
ネット書店
25.『勉強の哲学』(千葉 雅也著/文藝春秋)
<コメント>
・脳と人間のつながりについて考えさせられる。脳が変わってしまえば身体が同じでも違う人になってしまうのか。テセウスの船を連想した。(教養学部・理科二類/学部1年生)
ネット書店
26.『空が分裂する 』(最果 タヒ著/新潮社)
<コメント>
・表現が美しく、また突き刺さるようである。エッセイらしさもあり、詩の入り口としてもおすすめ。(教養学部・理科一類/学部1年生)
ネット書店
27.『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい(市森 達也著/筑摩書房)
<コメント>
・善とは何か、悪とは何かを改めて考えさせられる。(工学部・システム創成学科/学部3年生)
ネット書店
28.『こころ』夏目 漱石著/新潮社)
<コメント>
・有名な作品。先生の言葉が的を射ていて、教訓になる。しかし、その先生の過去は…。(教養学部・理科二類/学部1年生)
ネット書店
29.『国際社会の秩序』(篠田 英朗著/東京大学出版会)
<コメント>
・国際社会がどのように成り立っているか、また、それを理解しようとする姿勢の大切さが学べます。外交がどのような前提で行われているのかの勉強にもなります。(教養学部・理科一類/学部1年生)
ネット書店
30.『ももこのあっちこっち巡り』(さくら ももこ著/集英社)
<コメント>
・世界を旅する気分になれる(農学部・環境資源科学課程/学部3年生)
ネット書店
31.『嫌われる勇気』(古賀史健 、岸見一郎著/ダイヤモンド社)
<コメント>
・アドラー心理学の教えで過去や環境にとらわれることなく幸せに生きていくことができるようになるヒントが詰まっている。また、対話形式で書かれているので共感する部分が多く、読みやすいから。(教養学部・理科二類/学部1年生)
ネット書店
32.『金持ち父さん貧乏父さん』(ロバート キヨサキ 著/筑摩書房)
<コメント>
・世の中の厳しさを教えてくれるから。(教養学部・理科二類/学部1年生)
ネット書店
33.『メモの魔力』(前田 裕二著/幻冬舎)
<コメント>
・ただ覚えておくためのメモではなく、新たにアイデアを生むためのメモとして、メモを活用できる方法が学べる(教養学部・理科三類/学部2年生)