ぞうむしプロさん『トラックドライバーの怪談 FIRST GEAR』インタビュー SNSやネットで話題沸騰の漫画が書籍化!物流の魅力を伝えたいー
元・トラックドライバーが自身の経験や聞いた話を題材に物流業界の内情を描いたホラー漫画『トラックドライバーの怪談』(PICK UP PRESS/2023.4.28刊行)の著者ぞうむしプロさんに本作の見どころや裏側を聞きました。
ーー『トラックドライバーの怪談 FIRST GEAR』刊行のきっかけを教えてください。
SNS上へ『トラックドライバーの怪談』を投稿する中で、大変有り難いことに次第に読んでいただけるようになりました。また、Webニュースなどでも時折取り上げていただくことがありました。さらに、2022年3月に『トラックドライバーの怪談』を電子書籍という形で配信したところ、想定以上の方に読んでいただくことができました。
そのような中で、漫画家として「紙で出版したい」という想いをもつようになりました。
そんなとき、出版のためのクラウドファンディングのお声掛けを頂きました。有難いことに多くの方からご支援を頂き、本書を刊行することとなりました。
ーー『トラックドライバーの怪談 FIRST GEAR』では読者の皆さんにどのようなことを伝えたいのでしょうか。
怪談という形ではありますが、あまり知られていないトラックドライバーの実情や物流業界の魅力などを面白く伝えられればと思っています。また、現役トラックドライバーの方には、あるある話としても共感を得られると嬉しいなと思っています。
単なる怪奇現象だけではなく、実体験に基づくリアルな「ヒヤリハット」なども描き、「こういう事も起こり得るのだ」という、安全啓発にもつながれば幸いです。実際に、ある運送会社さんの安全教育にこの漫画を使っていただけた時は嬉しかったです。
ーー『トラックドライバーの怪談 FIRST GEAR』のなかで特に重視したポイントを教えてください。
リアリティと読後感です。
トラックドライバー誰もが、日中や夜中など、毎日長い時間走っていると、不思議な現象に出くわした経験があるのではないかと思います。「あれはなんだったのだろう?」とよく分からないまま、結論の出ないことが多くあります。そこで、漫画で表現する上でも、その謎を解明するようなオチを無理矢理つけないようにしています。
また、怪奇現象や事故•トラブルを描く上で、読者の方が不快になったり、暗い気持ちになったりしないように、読後感を意識しました。さらに、ホラーが苦手な方にも読んでいただけるように、怖さもありつつ、「面白い」と感じてもらえるように努めています。
ーーぞうむしプロさんが著者として今度どのようなことに挑戦していきたいと思いますか。
トラックドライバーをテーマにした漫画を描くことで、自分自身が物流業界について客観的に捉えることができました。また、改めてその魅力と重要性も感じることができました。それを漫画で伝えるだけでなく、物流業界やトラックメーカーとのコラボをしていくことで、物流業界のPRに貢献していきたいです。
ーー読者の皆様に向けて一言お願いいたします。
日本の血液とも呼ばれる物流の世界ですが、実情はよく伝わっていないように感じています。
書店さんでは、漫画コーナーに留まらず、実用書コーナーや乗り物、サブカルチャーなど様々なジャンルの棚に置いてもらっています。
『トラックドライバーの怪談 FIRST GEAR』ぜひお手に取って読んでいただけたら嬉しいです!よろしくお願いします。