雪永 ちっちさん『サツドウ』インタビュー 天然サラリーマン×暗殺一家の最強格闘家爆誕の裏側
ヤングマガジンで人気連載中、平凡サラリーマン×暗殺一家に生まれた最強格闘家を描いた『サツドウ』( 講談社/2023.5.8刊行)の著者雪永 ちっちさんに本作の見どころや裏側を聞きました。
ーー『サツドウ』刊行のきっかけを教えてください
本作は「格闘漫画」というジャンルに分類されますが、主人公は冴えないサラリーマンであり、主となる舞台も会社内のため、「会社漫画」としての側面もとても大きいです。「会社漫画」であれば、元サラリーマンの私にとっては強みのテーマのひとつであり、同時に、比較的年齢層が高いヤングマガジンの読者様にとっても共感しやすいテーマのひとつではないかと考えました。
ーー『サツドウ』でどのようなことを伝えたいのでしょうか
人を殺すことが日常であり「普通」であるという異質かつ惨烈な環境で育った主人公が、その闇の世界を抜け出し、お菓子会社の社畜としてお仕事に励む……というのが、本作から格闘要素を差し引いたログラインです。
それを踏まえ私(作者)としては、主人公の赤森六男がお仕事に奮闘する様子、そして、真の「普通」を追い求める様子を楽しんでいただきたいと考えております。また、格闘に関する独自のロジックなども本作では登場しますので、そちらも楽しんでいただければうれしいです。
ーー『サツドウ』で特に重視したいポイントを教えてください
本作の主人公は、天然で可愛らしい一面と冷酷無慚な一面があります。その大きなギャップが一番の見どころです。また、ヒトとしての一般的な感覚を持ち合わせていない主人公が、多くの人と触れ合い、多くのことを経験し、少しずつ少しずつ成長していく様子も併せて注目いただければ嬉しいです。
ーー雪永 ちっちさんご自身として今後どのようなことに挑戦していきたいと思いますか
現時点では漠然としたことしかお答えできませんが、今後は、今以上に幅広い読者様に読んでいただけるような作品にしていきたいと思っておりますので、それを目指して精一杯頑張っていきたいです。
ーー読者の皆様に向けて一言お願いいたします。
拙い作品ではございますが、少しでも楽しんでいただけると大変うれしいです。もしご興味を持っていただけましたら、お近くの書店や通販サイトにて、ぜひ単行本をお買い求めください。