公認会計士&税理士のための スタートアップ支援税務のススメ

石割由紀人[著]

2025.04.18

990円(税込)

幻冬舎

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書籍内容

税務によるスタートアップ支援で新たなキャリアの扉を開く!

単調な税務から脱却し、創造的な仕事で社会貢献と自己成長を実現する!

急速なデジタル化により、会計・税務の世界も大きな変革期を迎えています。監査業務や税務申告といった定型業務はAI技術の進化によって自動化が進み、公認会計士や税理士が従来型の業務だけに依存していては、将来的な活躍の場が限られる可能性があります。また、「監査業務は単純作業の連続でやりがいが感じられない」「節税の相談ばかりで世の中の役に立っている実感がない」といった悩みを抱え、将来のキャリアに不安を感じている会計士や税理士も少なくありません。こうした状況の中、会計専門家の新たなキャリアとして注目されているのが「スタートアップ支援税務」です。これは従来の会計・税務サービスの枠を超え、ベンチャー企業の成長を総合的にサポートする専門分野です。
この税務が注目を集めているのは、政府の「スタートアップ育成5か年計画」の推進により、2023年には全国で過去最多となる15万2860社の新設企業が誕生し、大学発ベンチャーも3782社と増加の一途をたどっていることが背景にあります。この成長市場における会計・財務の専門家へのニーズは拡大しており、会社設立時の最適な資本構成の助言、投資ラウンドごとの税務戦略の立案、上場に向けた内部統制の整備、グローバル展開時の税務リスク管理など、企業の発展段階に応じた高度な支援が求められています。これらの業務は経営判断と密接に関わるため、会計人の専門知識が直接企業価値の向上につながる領域といえます。
著者は公認会計士として大手監査法人勤務後、税理士法人での国際税務、スタートアップ企業CFO、ベンチャーキャピタルでの投資業務を経験し、スタートアップ支援税務に特化した事業へと転身しました。過去7年間で「HEROZ」「AVILEN」「Creema」など31社のIPOに関与した実績を持ち、スタートアップのライフサイクル全体を通じた税務支援のエキスパートとして活躍しています。
本書では、著者の豊富な経験をもとに、スタートアップが直面する財務・税務の課題に対する支援業務を具体的事例とともに紹介しています。変化の激しい時代において、会計専門家が自身の知識を戦略的に活かし、社会的意義とやりがいを両立させながら新たなキャリアを築くための実践的なロードマップが詰まった一冊です。

著者:石割由紀人

公認会計士・税理士、資本政策コンサルタント。プライスウォーターハウスクーパースにて監査・株式公開支援、税務業務に従事後、ベンチャー企業CFO、大手ベンチャーキャピタルでの投資業務などを経験。現在は、Gemstone税理士法人にて、会計・税務、株式公開支援、資本政策、株価算定、デューデリジェンス、会計・給与計算アウトソーシング等のサービスを提供している。さらに、多数の上場会社の役員、会計・税務顧問等を兼任。監査法人・税理士法人、ベンチャー企業およびベンチャーキャピタルという希少なキャリアに基づく実務経験に根ざしたコンサルティングを展開している。

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